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保護犬に幸せを!~ベルギーでワンコを迎えるために~


2021年5月18日

せっかく半年ぶりにテラス席のみとはいえレストランが再開したというのに、雨がちでさむーい毎日。
早く本来の涼しくて爽やかな初夏が待ち遠しいブリュッセルです。

さて、今日は久しぶりにワンコのお話し。
先日、散歩友達が二匹目となるワンコをシェルターから迎えました。

こちらは我が家のわがまま娘(笑)
IMG_2619.jpg


ベルギーをはじめヨーロッパでは、ペットショップでの犬の販売などはなく、犬を飼いたい場合はブリーダーを探すか、シェルターから引き取るかが一般的で、今回二匹目を引き取った友人は、先住犬もシェルターから迎え入れています。

こちらに住む日本人の友人から、ワンコを飼いたいけどどうしたらいいの?という相談をときどき受けますが、私が我が家のメイを迎えたのはブラジルなので、あまり勝手はわからないのですが、友人からシェルターなどの情報を教えてもらいましたので紹介します。

こちらはシェルター ブリュッセルから1時間ほど車でいったところのようです。
Sans Collier

こちらの2つはFacebookのグループ
Chiens a adopter sous contrat uniquement en Belgique

Refuges chiens a adopter en Belgique

友人から聞いたところによると、シェルターからワンコを受け入れたい場合は、まずオンラインで登録。
住宅の環境(庭があるか)、これまでの飼育歴、家族の情報、希望(犬種や大きさ、月齢・年齢)などを入力するようです。かといって、すぐに希望にあうワンコを紹介してもらえるとは限りません。

友人は、先住犬のマーフィー(コッカースパニエル)がとてもフレンドリーで遊び好きなワンコなので一緒に楽しく過ごせるワンコを探していました。

ちなみにマーフィーはうちのメイのお散歩仲間ですが、メイより少し若く、初めてあったときは、まだ半年ちょっとで遊びたい盛り。1歳になったころでかなり落ち着いてきたメイに、盛んにちょっかいを出してくるマーフィーにはメイはかなりキレ気味でした(苦笑)。
今は、お互いにおちつき、つかず離れずでお散歩するようになりましたが。

そんなマーフィーの相棒を探していた友人のところに、突然連絡が来たのは登録してから数か月たったころ。写真が送られてきて、興味があったら見に来て!とのことで、早速マーフィーと会いにいきました。
何よりマーフィーの反応が気になっていた友人ですが、気の優しいマーフィーは、嬉しそうというわけではないものの、大丈夫そう、ということで、まずはお試しで迎えることに。

この時に200ユーロで引き取り代金を払ったそうです。そして、もし受け入れることが難しい場合は1週間以内にシェルターに返すこともできるそうですが、200ユーロが戻ってくることはありません。
最初の数日は、夜に泣いたり、朝起きると排泄物で部屋が汚れていたり、と大変だったようですが、4,5日でそれも落ち着いたそう。私も、メイを連れて一緒に散歩しましたが、最初はリードをつけたままの散歩でしたが、1週間もたつと、リードなしでも一緒に森を散歩できるようになり、ときどき飼い主の顔を確認したり、すっかり家族になじんだ様子。

一番心配だったマーフィーとの相性は。。。家では、どうしても若いトビー(これが新しく迎えたワンコの新しい名前!)が、マーフィーにちょっかいを出したり、やきもちをやいたりとマーフィーはあまりハッピーではない様子ですが、友人はエサをあげるのも、声をかけるのも、マーフィーを最初にしたりご機嫌をとりながら、なんとかよい関係づくりを務めている最中です。

友人は、最初は不安そうで、自分の決断が正しいのか迷っている様子でしたが、私も含め散歩仲間からの励ましもあり、徐々に家族になじんできたトビーを、シェルターに返すことも辛すぎるということで、家族としして正式に迎える決断をしました。
トビーは、まだ10カ月ですが、長い間シェルターで過ごし、一時期数か月だけ引き取られていたものの、すぐにシェルターに戻された経緯があるようで、また同じようなことをトビーに経験させてくない、という強い思いもあったようです。
初めて散歩に行ったとき、尻尾がさがり、不安そうに歩いていたトビーが、今は目を輝かせ尻尾をあげて楽しそうに散歩しています。友人は、明らかに一匹の犬を幸せにしているのだなと思うと、私までうれしくなります!

我が家のメイは、ブラジルでブリーダーを紹介してもらい迎えたワンコですが、シェルターで過ごすワンコたちが一匹でも多く、友人のような温かい家族に迎えられてほしいと思います。私も、家庭環境が許せば保護犬を受け入れたいと思いますが、何よりメイが受け入れてくれるかが問題ですね。。。独占欲の強いワンコになってしまいましたので。

コロナ禍で、安易にワンコを受け入れ、思ったよりも飼うのが大変だからと手放す人が多いという日本のニュースを目にしました。
犬は、トイレもするし、お金も時間もかかります。人間側が犬に癒されたい、という思いで迎えるのではなく、このワンコを一生幸せにしてあげたい、という気持ちで迎え入れてほしいと思います。

そして、ワンコはものではありません。ペットショップのせまいケースの中での展示販売は、本来、親や兄弟と過ごして社会性を養う大切な時期をうしない、その後の犬の成長に悪影響を及ぼしかねません。どうか、一日も早く、ペットショップでの展示販売がなくなってほしいものです。

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ブログ紹介

ゼロからのサンパウロ

http://saopaulohouston.blog.fc2.com

2003年まで某大手教育関連企業に7年半勤務後、長女の出産と夫のアメリカ転勤を機に、駐在妻生活をスタート。8年半のアメリカ駐在ののち、ようやく日本に帰国したものの、2年後2014年初夏、W杯直前のサンパウロへ。初の南半球での刺激的な日々をすこーしずつご紹介していきます!(ブログ初心者なので、ブログの勉強もしつつ。。。)

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