2021年5月10日
ヨーロッパの中ではワクチン接種の進みが遅いと言われていたベルギーですが、ここ1,2カ月にかなり体制も整ったようで、先日1975年以前に生まれまでに対象年齢が下がり、先日1回目のファイザー製ワクチンの接種をしてきました。
時を同じくして、5月8日からは、テラスでの食事も再開となり、ぐっと明るい雰囲気になってきたベルギーです。
今日は、ワクチン接種の流れについてご紹介します!
4月末、少しずつワクチン接種対象者の年齢が下がってきていましたが、ようやく私の世代1975年以前が予約可能対象に。
この情報は、娘の通うインターのコミュニティーや、フォローしているFacebookのニュースサイト、日本人の友人、大使館など、いろいろなところから受け取ることができ、早速予約サイトへ。
私は携帯からアクセス。
在住している地域の郵便番号と、住民登録番号(外国人であっても、登録者には支給されているIDカードに記載されています)などを入れると、ブリュッセル地域内にある7つほどのワクチンセンターが表示され、希望する場所をクリック。
すると空いている日程や時間帯が表示され、都合のよい日程をクリック。その後、携帯に暗証番号のようなものが送られてくるのでそれを入力して終了。
私が登録したのは、接種対象が広がったという情報が公表された直後で、アクセスが多かったためか、近くのワクチンセンターは予約が取りづらくなっているところもあったので、少し離れたベルギー国内最大規模の大型ワクチンセンターを選択しました。
Heyselの巨大ワクチンセンター。通常は、大きなイベントやEXPOなどのために使われる会場です。
その後、すぐにメールで予約表が届きました。しかも、2通。というのも、この段階で1回目と2回目(約1カ月後)の予約が自動的にできていたのです。
携帯で登録した私は、どのワクチンなのか、2回目はどうなるのか、という情報が確認できないまま登録をしたのですが、パソコンから登録すると、そのあたりもきちんと確認して登録ができたようです。
私の場合は、2回目の接種まで2か月強かかるアストラゼネカと、副反応に不安の残るジョンソン&ジョンソンだった場合は、キャンセルすることも想定して登録したのですが、結果的に日本でも一番早く承認されたファイザーだったので一安心。
日本では、なかなか予約がスムーズに行かない状況もあるようですね。やはりベルギーのようなIDカードがあると、こういうときにとてもスムーズな運用ができるのだと実感しました。
日本の、マイナンバーカードはデメリットもいろいろとあるのでしょうが、こういう仕組みの有効性ももっと前向きに考えていくべきではと感じます。
さて、接種当日。
予約表に指定されている時間の20分ほど前に到着。
プリントアウトした予約票のバーコードを読み込んでもらい、入口で、アルコール消毒と検温をして入場。
ここから受付へ。私の前に15人ほどいましたが、みなさん少しずつ距離をとりながら並び、スムーズに進んでいき、5分強で受付。
IDと予約票を見せると、名前、生年月日、IDナンバー、ワクチンの種類、読み取りマークが印字されたシールがプリントアウトされ、左腕に貼るよう指示を受けます。
その後、20以上あるブースごとに、椅子を並べてあるウエイティングエリアへ。
イスが、各ブースごとに1,5Mずつ距離を置いてあり、みなさん静かに待っています。無料Wifiも利用できるようになっていて、時間つぶしも問題なし、と思っていたら順番はどんどん進み15分ほど待って、私の順番。
各ブースごとに、一人ずつ呼ばれていきますが、次の人が呼ばれるまで、恐らく数分。
ブースから出てきた看護師さん?、医学生?に促され、中へ。呼びに出てきた方以外にも、もう一人ぐらい誰かいるのだろうと思ったら、彼一人。いくつか質問(生年月日、アレルギーはあるか、これまでに予防接種で何か副反応があったかなど)をされますが、フランス語だったので、よくわからなかった部分もありました(笑)。
わからないままはマズいと思い、途中で「英語、話しますか?」と聞いたのですが、スルーされたのかあきらめたというわけ。
イスに座り、左肩を出してチュくんと終了。終わると、名前、生年月日、ワクチン名、接種日、接種後30分の時刻が記されたレシートのような紙がプリントアウトされ渡されます。
注射をしてくれたお兄さんが「ここにかかれてる時間まで30分間、グリーンのエリアで待機してから、帰ってください」と英語で説明してくれました。
あれっ、英語話せたの? 私のフランス語が下手過ぎて、「英語話しますか?」という質問が通じなかったのか。。。まあ、既に接種後で時は、既に遅しですね(笑)
接種ブースを出ると、巨大待機エリアが出現。
床が何色かのエリアに分かれて、椅子が点在しています。さらに、壁には巨大スクリーンでコロナ情報と時間が表示されているので、これを見て待機時間が確認できます。
この色分けは、待機エリアの過不足や密がおこならないよう、偏りがないようにするための工夫かと思いました。
30分待って出口に。
ここで、受付でもらったシールに記載されている読み取りマークをスキャンしてもらい、外に出ることができます。
これで、自動的に接種人数などが確認できる仕組みになっているのでしょう。
家に帰ると、接種についての評価をするためのメールが届いていました。私は、スムーズなオペレーションにとても満足したので、よい評価をして返信をしておきました!
さて、副反応はというと。
午前10時半ごろに接種したのですが、夕方近くから少しずつ接種した場所に若干の痛み。その後、肩をあげにくい、重いものを持ち上げずらいという違和感がありましたが、翌日にはほぼ回復。
というわけで、無事に1回目の接種が終わり一安心。
2回目は、副反応が出やすいようですが、日本ではなかなか順番の回ってこないワクチンを、こんなに早く、スムーズに接種できることに感謝しながら、次回も体調万全で接種できるようにしたいと思います。
日本は複雑な手続きや、アナログ仕事、何事も完璧にやることが求められる国だからこそ、なかなか進みづらいのかと思います。
私のように、問診の内容がよくわからないまま接種、なんて絶対に許されないですよね。。。でも、郷に入っては郷に従えで、これも自己責任だと思って受け入れています。
日本の接種も少しでもスムーズに進みますように!
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