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ロックダウン! 外出禁止令・在宅勤務への準備・対応方法解説

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ロックダウン、聞き慣れない言葉ですが、日本語に訳すると「都市封鎖」になるでしょうか。文字通り、ある都市への交通が行政により遮断され、都市内では昼夜問わず外出禁止令が発令され、多くの場合、通勤・通学は言うに及ばず一切の外出が禁止されます。

日本では、映画の中の出来事のように思われるロックダウンですが、日本国外ではコロナウイルスによる新型肝炎の対処策として広く実施されています。
実際に、ぼくも海外赴任中のフィリピンのマニラにて2020年3月16日から2020年3月29日までの14日間、ロックダウンを経験しました。

この時のロックダウンは首都マニラのあるルソン島全域を対象としたもので、国内線の民間航空定期便、国内の旅客用の船舶の運航、鉄道、バス、タクシーの運航は全面的に禁止、主要道路には検問が設けられ、検問を通過するにはその理由を証明できる書類の提出を求められました。
また、小売店舗も、コンビニエンスストア、スーパーマーケットと、一部の薬局、ガソリンスタンドは時間に制限をかけて営業を続けていましたが、それ以外の店舗は全面的に閉鎖し、レストランも一部の店舗が持ち帰り営業を行っている以外は閉鎖していました。

また、食料確保や医療行為を受ける目的以外の外出も厳しく制限されます。

普段の生活では当たり前に存在する物資、サービスが手に入らないもどかしさと恐怖は経験したものしか理解できないかもしれません。
今回はそんなぼくの14日間の経験をもとに、ロックダウン前にするべき準備について解説していきます。

マインドを前向きに保つ Lock down-05Lock down-05

まずは、精神状態を安定させることが大切です。特に海外にいる場合は不安になることが多いかと思いますが、極力知り合いと連絡を取り、現地の情報収集に努めることオススメします。
ロックダウンがいつまで続くか皆目見当がつかず、不安になりますが、適度に運動して体を動かし精神を安定させる事が大切です。
人間考え込むと、どこまでも心が落ち込んでしまいます。一人ぼっちだと特にその傾向が強くなるので、電話でもSNSでも良いので、連絡を取ってお話しするように心がけましょう。

医療・健康管理に関して Lock down-02Lock down-02

今回のマニラでは、医療サービスがキャパシティオーバーしました。新型肝炎の患者の受け入れを現地の大手私立病院が当初は受け付けていたのですが、どうやら医療スタッフの欠勤が相次ぎ、最終的には受け入れを拒否して、公立病院のみが新型肝炎の患者を受け入れできる事態になり、その後も私立病院はスタッフ不足から重体患者のみの受け入れになってしまいました。

よって、事前準備としては、治療を受けるべき疾患がある方は早めに治療を受けられることをお勧めします。特に歯科関連の治療は症状がなくても、一度診察してもらって、異常がないか確認することお勧めします。

また、定期的に服用している薬がある場合は、事前に十分な量を確保しましょう。

食料・飲料水の備蓄 Lock down-03Lock down-03

今回のマニラでは、コンビニエンスストアーとスーパーマーケットのみが営業を継続し、それ以外の店舗は営業を注視してしまいました。そのため、食料や飲料水を十分に確保するためには開店と当時にスーパーマーケットに行って、入場規制による行列に並んで待ち、必要な食料や飲料水のボトルを購買しなくてはならなくなりました。
また、ロックダウンも長期に及ぶと、野菜を中心に品揃えを十分にできなくなり、一部空の棚が見受けられるようになりました。

また、今回のロックダウンでわかったことは、成人男性が、3食自炊をした場合、必要とする1日当たりの飲料水は5Lから6Lほどであるという事です。

コミュニケーションの確保 Lock down-04Lock down-04

コミュニケーション手段の確保は非常に重要です。SIMカードやインターネットの支払いは滞りなく行いましょう。インターネットに接続できないと在宅勤務はまず不可能です。ネットへの接続手段は、1つの手段だけに依存するのではなく、2重3重の呼び手段を念の為に用意しておきましょう。

金融・支払い関連 Lock down-01Lock down-01

マニラのロックダウン時には銀行はすべて閉鎖されました。前倒しで支払えるものは支払っておいた方が良いと言えます。ただ、手持ちの現金に不安があるようでは、一概にそうとも言えません。やはり、キャシュレスの時代になっても、このような非常時には現金は強いです。支払いを前倒しにすると手元の現金を十分に確保できないようであれば、優先順位を自分なりに決めて対策を考えましょう。

その他 Lock down-06Lock down-06

無人島に着の身着のままで流されて、一番最初に確保すべきものは、動きやすい運動靴だと言われています。衣類はなんとか有り合わせの材料でも最悪、代用品を製作・確保できるのですが、運動靴の代用品を一般の人間が、製造・確保するのはほぼ不可能です。動いやすい・履きやすい・丈夫な運動靴を事前に確保しましょう。

また、日常生活を送るうえで、どうしても必要なもの、例えば、メガネ・コンタクトレンズ・入れ歯などは、日常使っているものに加えて、スペアーを用意しましょう。

そして、住戸の鍵などは、万が一に備えて、スペアーを製作されることお勧めします。いつもであれば、たやすく複製できる鍵ですが、お店が閉まっていてはお手上げです。

野犬にも注意が必要です。以前、タイにいた時に、大掛かりな洪水にあった言葉あるのですが、洪水のため、孤立した野犬が移動できずに餌を取れず、空腹のあまり人間を襲うという事件が数件起こりました。野犬に噛まれると軽傷でも狂犬病にかかる可能性があり、狂犬病は一度発症してしまうと致死率100%と言われる恐ろしい病気です。
ロックダウンの状態では、経済活動が大きく減少し、野犬が餌を確保できにくくなるので、同じような事象が起こりやすくなります。気をつけましょう。

まとめ Lock down-07Lock down-07

本来怒ってはならない、ロックダウンですが、非常事態には仕方なく発令される可能性があります。その時は、慌てずに落ち着いて対応・事前準備の必要があります。
このような、ロックダウンはなんの前触れもなく発令されることは少なく、事前になんらかの前兆があるものです。その際には、適切に信用の置ける情報をもとに、十分な準備を行ってください。この記事がその際のみなさんの一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。さようなら。

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20年以上の東南アジアでの海外赴任の経験をもとに、これから海外赴任される方、されている方との有益な情報の共有できればと思っています。

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