こんにちは、初めての海外旅行、期待や憧れに胸を膨らませると共に、いろいろな不安、心配が絶えないことと思います。そんなみなさんに東南アジアの国々での海外駐在25年以上の現役海外駐在員のぼくが、出発前に知っておくべきこと、準備しておくべきことを簡単に分かりやすく解説します。
少しの間、お付き合いいただけると嬉しいです。
海外旅行を行うにおいて、上記の5点のアイテムは最低限必要です。出発前には必ず、自分の目で確認しましょう。
これではそれぞれのアイテムについて解説していきますね。
治安に始まり、現地の気候、自然現象等出発前には必ず確認しましょう。 また、外務省のネットサービスの一つである「たびレジ」に登録すると渡航先の安全情報を旅行中でも入手できます。登録が必要ですので、以下のリンクからアクセスしてみて下さい。
自然災害、治安に関する情報に限らず、伝染病、スリの手口に関する情報などが入手できます。ぼくも出張や、プライベートで勤務地から出るときは必ず登録しています。オススメですね。
また、渡航先の一般情報の収集も大切です。その国、都市の基本的な情報はもとより、そこに住む人々の歴史的背景、宗教、民族から日本との関係など、それらを踏まえて、地元の人に接する事も旅の醍醐味の一つです。
その意味で、ちょっと専門的になるのですが、JETRO(日本貿易振興機構(ジェトロ))さんの情報は優れています。
サイトが少し見にくいですが、以下のリンクから国・地域別の情報を検索できます。
また、これらの資料の中でも、○○○スタイル(○○○のところには、首都名が入ります)がよくまとめられており、おすすめです。情報はPDFでダウンロードでき、概要・消費市場・衣・食・住、余暇、暮らし・日本企業の進出・前文と分かれています。国により異なりますが、全体で40MBほどのデータですので、概要と興味のあるファイルを選んでダウンロード知れば良いのではと思います。欠点は更新が平均して4年に一度ほどの周期なので、国によってはかなり古い情報になってしまう事でしょうか。マレーシアの「クアラルンプールスタイル」を例に取ったぼくの解説記事のリンクを以下に貼っておきます。
一番大事な持ち物、パスポート言わずと知れたパスポート、これがないと外国ではその国に、存在することさえ認められません。肌身はなさず携帯し、必ずコピーをパスポート本体とは別の場所に保管し、携帯にもパスポートの詳細データー部分の写真を保管しましょう。(パスポートの情報が他人の目に届かないよう、パスポートの写真の管理はしっかりして下さい。)
また、入出国の際、イミグレーションの職員により、スタンプが押されますが、パスポートが濡れると文字が判読できなくなる場合がありますので、ジップロックなどの、密閉できる袋に入れて濡れないように気をつけましょう。
現金とクレジットカード 現金について日本国の内外を問わず、大切な現金です。キャッシュレスが叫ばれて久しいですが、幾らかの現金(最低帰国のための航空券が買えるぐらい。)の現金(円もしくは米ドル、どちらにするかは渡航先による。円からの両替が広く認められエイル国では円、そうでなければ米ドル。)は携帯したいところです。また、渡航先では、基本的に日本の円は使えず、現地通貨に両替することになりますが、どこで両替すべきかは、どのように両替すべきかは、国により異なります。事前に確認しましょう。
例えば、カンボジアでは現地通貨のリエルより米ドルの方が特に観光地では流通していたり、ミャンマーでは新札(もしくはそれに近い)米ドルでなければ、両替商が受け付けてくれなかったり、交換レートを下げられたりします。
(以前、ミャンマーでは大量の偽米ドルが蔓延って、そのため国が破産しそうになったことがあったのが原因という、嘘のようなホントの話があります。)
注意すべきところは、渡航先で、円からの両替が一般的に可能であるか。また、どこでの両替がレートが良く安全であるか。そして、上記の例のようにその国特有の特に気をつけなければいけない事例があるか。の3点ですね。
クレジットカードクレジットカードやデビットカードの使用にも注意が必要です。一般的に有名な観光地であれば店舗であれ、ATMでも使用できるはずです。だた、国や地域によってはATM自体がなかったり、店舗で使えてもスキミングの被害に合う場合があります。スキミングにあっても適切な事後処理をすれば、損失分は補填されますが、スキミングにあったクレジットカードはカードを無効にした後、再発行まで使用不能になり、渡航中の使用はできなくなります。特に海外においては、信頼できない店舗でのカードの使用は差し控えましょう。
また、具体的な例として、マレーシアではクレジットカードやデビットカードの店舗での支払いであっても、6桁の暗証番号(PIN)が必要です。従って4桁の暗証番号の日本のカードは使えない場合が多いです。
タイでATMからキャッシングを行う場合、カードより先に現金が出てくるため、結構カードの取り忘れがあります。ご注意ください。
また、クレジットカードの旅行傷害保険は旅先での怪我や病気になった時に非常に助かります。お手持ちにカードに適当なものがない場合は、旅行傷害保険に強いカードを持たれることお勧めします。以下のリンクのクレジットカードは邦銀大手の三井住友系のカードであり、海外旅行の便宜性にかなり特化したカードです。年会費も無料ですので、海外旅行前に1枚いかがですか。
携帯電話と通信手段の確保海外においては、通信手段の確保は日本国内以上に大切です。ただ、海外でデーターローミングを行うと、通常日本で使っている「国内のバケット定額サービス」が適応されず、メールやインターネットのために使ったデータ通信の分だけバケット通信料が課金されるため、料金が跳ね上がり、時には莫大な請求されることがあります。
また、海外でも携帯が使えるのは、「国際ローミング」サービスが世界中のかなりの国に普及しているからです。国際ローミングには音声通話ローミングとデータローミングの2つの種類があります。国によってはどちらのローミングにも対応していなかったり、音声通話ローミングだけに対応している場合もあります。
海外で経済的にかつ便利に携帯の通信を確保するのは、必要に応じて、出国前に日本の電話会社に海外での音声通話ローミングを申請し(現在、auでは申請必要ないようです。)データローミングは行わず、データの通信には事前に用意したレンタルのWifiモバイルルーターの使用が便利です。
航空券(eチケット)の印刷eチケットに関して、国内線とは異なり、国際線の場合は往復路それぞれを2部ほど印刷して紙として携帯されることをお勧めします。フィリピンのようにイミグレで入国時に復路用のチケットの提示を求められる場合があるからです。
カバンと荷物について Overseas-trip-02 カバンについてカバンは丈夫で頑丈なものを選びましょう。理由は渡航先で潰れてしまって使えなくなると、とても困るからです。
ぼくは基本的にサムソナイトのカバンを使っていますが、気に入っています。バンコクにいる時に細かなところが壊れて、使用には支障がなかったのですが、サービスセンターに運転手さんに持って行ってもらったら、その日のうちに修理して帰ってきました。
また、最近はエアーアジアなどのLCCでも機内への持ち込み荷物のサイズと重量の確認が厳しくなってきました。なぜか、エアーアジアの持ち込み荷物の確認は発券カウンターではなく、その後に行う為、重量超過の場合は、その分を預入荷物に移せず、最悪その場で捨てなくてはいけなくなるので、深刻です。
ぼくもそのような事態に陥ったことがあるのですが、幸い少し大型の手提げカバンも持っていたので、ノートブック、iPad、書籍類などの重量物をそちらに移して何とか難を逃れました。スーツケース1つではなく、大型の手提げカバンやリックサックを併用することをお勧めします。
これはよく言われることですが、持ち物リストを事前に用意して、持ち物を書き出し、気がついたものがあれば、忘れないようにその時すぐにリストに追記することをお勧めします。
このリストは旅行中も携帯して、旅行中に持っていればよかったのというものがあれば、リストに追記するようにします。また、持ってきたけどいらなかったものがあれば、見え消しにします。
こうすることにより、持ち物リストが改善され、次の海外旅行の時の持ち物リストとして使えるようになります。もちろん、国や季節によって調整が必要なのは言うまでもありません。
以下に東南アジアへ旅行する場合に携帯すべきものについて説明したぼくの記事のリンクを貼っておきます。
お時間あれば、のぞいて見てください。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。今回の記事の内容以外にも、海外での健康管理で気をつけるべきことなど、まだまだお伝えしたいことはたくさんあるので、時間を作って記事を書いていきたいと思います。
それでは、今回はここまでといたします。ありがとうございました。さようなら。