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海外就職・海外転職を考えている人に伝えたい事・知って欲しい事

カテゴリ タイ

今回は、海外で働きたいと考えている人に、伝えたいこと、読んで欲しいこと、知っておいて欲しいことを記事に書いてみたいと思います。
まずは、ぼく自身の自己紹介を簡単にします。ぼくは日本の大手企業に勤めている駐在員で現在フィリピンのマニラで勤務しています。日本の大学を修了した後、今勤めている会社に入社し、2年弱東京で勤務した後、海外勤務になり、マレーシアを皮切りにシンガポール、インドネシア、タイでの勤務を経験し、現在のフィリピンまで日本への帰任は経験せず、連続して25年ほど海外勤務をしています。
また、私生活に関してですが、家内はマレーシア勤務中に知り合った中国系のマレーシア人で、3人娘がおり、老後はマレーシアのペナンでゆっくりできればと考えています。

みなさんの中には、これから日本を出て新たな新天地の海外で自分の可能性にかけてみたい、あるいは満員電車に代表される今の日本の現状にうんざりで、もっと効率的に自分の理想に近いスタイルで仕事をしたいと考えておらる方も多いかと思います。
今では海外どっぷりのぼくが海外就職、海外転職を考えている若い世代のみなさんに伝えたいことを、簡単にこの記事の中で綴っていきたいと思います。それほどお時間かかりません、お付き合いいただければ嬉しいです。

英語は基本、絶対必要 oversea_job_02oversea_job_02

初めに、英語についてぼくの考えを述べていきたいと思います。一部の海外転職斡旋サイトの謳い文句に「英語は不要。」的なものをたまに見かけますが、ぼくの経験をもとに言わせていただけるなら、英語だけで不十分な場合はあっても、英語は不要、つまり日本語の能力だけで事足りる場合はほぼありません。ごく稀な特殊な場合を除けば、断言できます。
海外においては、英語の能力は仕事を行う為だけでなく、日常の生活を行う上でも必要になります。
特に病気になった時、事故にあった時、盗難等の犯罪に会った時等、緊急な事態に陥った時は、周りにて助けてくれる人がいないと自力で解決しなければいけません。
一概には言えませんが、TOEICの得点で換算すると最低でも650点、できれば700点を取れるぐらいの英語力は渡航前に習得しておくべきかと思います。
英語に自信がなく、お金と時間にある程度余裕があれば、3ヶ月から半年ほどの英語能力向上のための海外短期留学も有りかと思います。
また、TOIECは英語でのコミニュケーション能力を測る目安ですので、TOIECの得点を上げることに特化した勉強ばかりして得点を上げても、本来その得点保持者が持っている英語能力を持っているかどうかは疑問です。ぼくはTOIECの得点を上げることに特化した勉強が無意味であるとは思いませんが、理想を言えば、一般的な英語学習をして、取得程度を測る目安にTOIECを受けるべきかと思います。

長期の準備は不要です。最長1年、理想は半年 oversea_job_08oversea_job_08

時折、ツイータやブログで海外転職を目標に上げられている方をお見受けします。それはもちろん素晴らしいことだと思うのですが、たまに、そのための準備期間を2年、3年と考えられておられる方がいます。
これはあくまでぼくの主観ですが、そのような方は、方向は海外転職・海外就職に向いておられるのですが、まだ、そちらの報告に歩き出しておられないように思えます。
もちろん、海外で活動するとなると、色々と不安になりかと思います。また、上記の海外語学留学や、これからお話しする貯金のことを考えると、ある程度の時間は必要になるとは思いますが、理想的には半年、語学研修や貯金のための期間を含めても1年以内に実行を予定して計画を進めることをお勧めします。
1年以上かけて準備するようでは、まだ本当に海外で仕事をする決断が固まっておらず、いたずらに実行を遅らせているのではないでしょうか。もちろん、これらは個々人の経験や能力によう面もありますが、一度、客観的に自分を振り返って、予定をたてるだけで、安心していないか、自分はどれほど真剣に計画しているか考えてみることも必要かと思います。

貯金も必要 お金は心の安心感 oversea_job_01oversea_job_01

お金の話を少しします。海外に出る前に貯金をしましょう。少なくとも100万円ぐらい、できればそれ以上ですね。海外特に東南アジアは、日本に比べて物価は安く、生活費は抑えられますが、それも昔ほど顕著ではなくその差はかなり少なくなっています。
また、国をまたいでの海外送金は結構厄介で面倒です。もしもの時のためにも、ある程度の現金は手元に置いておくとよいでしょう。またそれは心の安定にもつながり、正常な判断をするための助けにもなります。色々な理由で一時的に収入が途絶えても、半年ほど生活できるお金が手元にあると焦って、つまらない誘惑に負けたり、判断を誤ることはないと思います。
また、お金の話のついでに少し話は脱線しますが、詐欺についても少しお話しします。海外では日本人をターゲットにした詐欺がかなりあります。その多くは現地の人や中東系の人が感消している場合があるのですが、日本人が絡んでいる場合も少なからず見受けられます。日本人だからと言ってむやみに信用するのではなく、身元をちゃんと確認して信用できるか見極めることが肝要です

初めから高い目標設定は禁物、海外に出る・働くことに意義を見つける oversea_job_06oversea_job_06

状況は人それぞれで一概には言えませんが、みなさんが、新卒やそれに近い立場で海外での就職を考えているのであれば、初めはあまり目標設定を高くせず、無難なところから始めることをお勧めします。
その理由は、海外では予期せぬ事態に遭遇する機会が国内に比べて多く、自分の能力一杯一杯の職種を選ぶと働き続けることが困難になる場合があるからです。特に海外で働き始めたばかりの時はなおさらです。
もちろん、妥協をせず目標に向かって精一杯頑頑張りたいと思われる方の考え方はよくわかりますし、その考え方は尊いと思います。ですが、考えてみてください。これからは人生100年と言われる時代です。1年ぐらい余裕をにて慎重に職を探してもよいではありませんか。まずは当初のリスクを極力減らしてソフトランディングに努めるべきかと思います。
また、日本と異なり、一般的に海外では職を変えることにそれほど抵抗はありませんし社会も寛容的です。採用側も職歴を見て短期で職を数回変わっていても日本国内ほど不利な扱いを受けることはないと思います。大事なことは転職の理由をちゃんと論理的に説明できることでしょう。したがって、まずは能力的に比較的余裕のある職種について、半年、もしくは1年ほど様子を見て、余裕があるようであれば、キャリアアップをすればよいと思います。
また、通常どの企業でも3ヶ月間ほどの試用期間(Probationary period)があります。その期間が終了し、問題がなければ本採用になるのですが、その時に給料なので待遇の交渉もできますので、自信があればワンランク上を目指して交渉するのも一つの手ですね。

自分の目と足で確かめる oversea_job_03oversea_job_03

もし、すでに意中の国や都市があるのであれば、ちょっと有休を取って行ってみましょう。旅行気分で大丈夫です。今ではLCCを使えば大概のところへは格安で移動できます。そして現地ではホテルに泊まらず、エアービーなどの民泊アプリを使ってコンドミニアムなどに泊まって、そこでの生活のシュミレーションをしてみましょう。多分ネットからでは得れない生の情報が手に入れられるはずです。「ローカルの市場では何がどのようにいくらで売られているか。」、「治安はどうか。夜間は一人で歩けるか。」、「移動手段は何が便利で料金はいくらか。」などです。
例えば、ぼくは現在フィリピンのマニラに駐在しているのですが、東南アジアの中でも、マニラは治安がそれほどよくなく、タクシーや電車の利用は会社から禁止されているほどですが、ぼくが住んでいるBGCという地区は大規模な再開発地区で例外的に治安が良く、清潔な町並みを保っています。(その分、家賃や食費は高いですが。。。)住居と職場がBGC内にあるのであれば、かなり快適な生活が送れます。(ある意味、退屈ですが。)
ちょっと話が脱線してしまいましたが、言いたいことの趣旨は、自分で確認しないと本当のところはわからないということです。赴任してからこんなはずではなかっと後悔しないように、時間と費用が許す限り、自分の目と足で現地の様子を確認しましょう。

最後に oversea_job_05oversea_job_05

国際化が叫ばれて久しいですが、日本も遅ればせながらやっと本格的に世界に向けて門戸を開き始めたように思います。それは日増しに増える日本で見かける外国人の人数に如実に表れていると思います。
これからの社会において日本はこれまで以上に外国との関係が重要にあるはずです。そんな中でみなさんが海外で活動した経験は決して無駄にはならないでしょう。
そして最後に、海外で働く前には、ご両親やご家族には十分に時間をかけて説明して、不必要な不安を抱かせないように配慮してあげてください。それは多分、社会人としても必要な心構えだと思います。

それでは、最後までお付き合いありがとうございました。この記事が海外に出ようとされているみなさんの一助になれば、幸いです。それでは、さようなら。

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ブログ紹介

みゆきメダカのブログ

https://miyukimedaka.com

20年以上の東南アジアでの海外赴任の経験をもとに、これから海外赴任される方、されている方との有益な情報の共有できればと思っています。

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