マレーシアで外国の運転免許をマレーシアの運転免許に書き換える業務が2018年10月2日付けの通知より中断して、はや10ヶ月以上が経ちました。
この処置の直接の原因は公務員を巻き込んだ大掛かりな不正免許取得・書き換えだと言われていますが、多くの日本人にとっては関係なく、全く迷惑な話です。しかし、住まわせていただき、仕事させていただいている外国人たる我々日本人としては、従わざるを得ないですね。
ぼくは以前はマレーシアのクアラルンプールで駐在員として勤務していたのですが、(20年以上前には、ランカウエ島で仕事してたりもしました。)現在はフィリピンのマニラで駐在員として勤務しています。だた、家族(家内はマレーシアんチャイニーズ)がマレーシアにおり、三女(国籍マレーシア)は最近運転免許をマレーシアで取得したりしたので、ぼくが入手できた情報は日本の皆さんに展開できたらと思っています。
現在公共交通機関の整備が進んでいるクアラルンプールとその周辺部ですが、モントキアラなどの一部の地域を除いて、まだまだ車がないと不自由する地域がほとんどです。基本的にはまだまだ車社会のマレーシアです。
一部のブログでは、最近、マレーシア外務省が現地のアメリカ大使館に対して「マレーシアで車を合法的に運転するには、外国で発行された有効な運転免許証に加えて、国際運転免許証を保有するか、もしくはマレーシアの運転免許証を取得するかいずれかである。」との通知があったとのことです。
ぼくにはこの情報の裏は取れなかったのですが、何れにしても現状として、シンガポールの運転免許証を除いて、全ての外国の運転免許証からマレーシアの運転免許証への書き換えは停止したままです。(これは免許保持者の国籍には関係ありません。日本人でもシンガポールの運転免許証を持っていれば、それをマレーシアの運転免許証に書き換えれことは可能です。)また、この現状を踏まえて、在マレーシア日本大使館においても、日本の運転免許証の英訳業務を中止しています。
ぼくの限られた範囲での情報ですが、マレーシアに最近赴任になった駐在員は国際免許を取得して対応しているようです。それは以下の理由によるものと思われます。
日本に比べてかなり簡単とはいえ、それなりの期間はかかり、駐在員の立場でそれだけの時間を免許取得のために使うのは難しいようです。
また一方、留学生や一部の現地採用の会社員の中には、現地の免許取得を試みる人が増えているようです。その理由は以下の通りです。
従って、日本の高校を卒業してマレーシアの大学に留学する予定の方は、日本で免許を取得するのではなく、初めからマレーシアで取得することをお勧めします。
また、マレーシアの免許を日本の免許に書き換えるには可能です。簡単な実地試験を行わなければいけませんが、それを考慮に入れてもマレーシアでの取得はお得だと思います。また、現地で取得したマレーシアの運転面書であれば、国際運転免許証を発行してもらえます。(逆に言うと、書き換え中止前に外国の免許から書き換えたマレーシアの運転免許証では、国際運転免許証は発行してもらえなくなりました。)
また、すでに日本の運転免許をお持ちでも、現地採用で会社員をされていて、定期的に日本に帰らない方で、かつ転職時等にまとまった時間が作れる方は、マレーシアで免許を取得することをお勧めします。なぜなら、コストのことだけを考えれば、国際免許の場合は、毎年必ず国際免許を取りに帰国しなければいけないわけで、旅費を始めとして色々なコストを考慮すると毎年8万円ぐらいは軽く必要になるからです。一度マレーシアの免許を取得すれば、一年あたり60リンギット(約1,500円)で最長5年分まとめて更新できます。
関連記事について Malaysia_driving_04マレーシアの運転免許証(期限切れ)の更新のレポート記事とマレーシアでの現地運転免許証の取得についての記事のリンクを以下に貼っておきます。ともに実際の現地での経験に基づく記事です。興味のある方は覗いてみてください。
まとめ Malaysia_driving_04日本の運転免許証からマレーシアの免許証への書き換えが止まってすぐの頃は、すぐに元に戻ると思われていたのですが、結局長期化してしていまいました。
他国の同じような制度と比較して、このままの制度が固定するとは思えませんが、いつになれば元どおりになるのか見当がつかないのが現状です。
そんな中で、日本人を含めたマレーシアにいる外国人は比較的冷静に対応しているのではないでしょうか。
1日も早く従来の制度に戻ることを願いながら、また、この記事が少しでもマレーシアにおられる日本人の皆さんの一助になることを願いながら、今回はここまでにしておきたいと思います。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。さようなら。