ワークパミットとビザ、海外勤務しているとよく耳にする単語ですが、みなさんそれぞれの意味、違いをちゃんと理解されているでしょうか。似ているが実は異なるこれらの書類を、この記事ではタイ国を例に、実物の写真をお見せしながら、それぞれを簡単に説明していきます。
ビザについてまずは、ビザについて説明しますね。
Bビザはタイで就労することを目的にしたビザ。
Oビザはタイで就労する外国人家族の滞在を目的にしたものです。
所轄官庁 :移民局
手続き :まず、タイ国外のタイ大使館によりシングルエントリービザ(すぐ下の写真)(最大90
日間の滞在が認められる。)を取得し、ワークパミット取得後、速やかにマルチビザ
(シングルエントリービザの下の写真)に変更し最大で1年間の滞在が認められます。
延期手続きをする1年ごとに本人(帯同家族の場合は家族も)がイミグレーションに出頭
する必要があります。
基本的にビザはパスポートに、シールやスタンプといった形で表示されるよ。あまり使われていないけれど、正式には日本語で、「査証(さしょう)」というんだ。
国によっては、観光目的で短期の場合は、ビザの発行を受けずに入国できるよ。でも入国審査や滞在許可は必要だよ。ちなみに、日本のパスポートは「ビザ無し渡航」ができる国が190カ国もあり、世界で一番多いんだ。
日本のパスポートは世界中で信頼されているんだね。
そうだね。だけどそれだけ価値が高いから、盗難されることも多いんだ。海外にいるときは十分に気をつけよう。
続いてワークパミってについて説明します。
勤務している法人名での発行となるため、その法人を退職すればすぐに失効となります。
所轄官庁 :労働省
手続き :初回は3ヶ月の期限で発行され、基本的にはその後1年の許可で発行されます。
初回に申請に限り、本人が労働省に出頭する必要があります。
注意事項 :タイに入国後、申請し承認されれば受領という流れになります。基本的には1年の有効
期間で発行されますが、担当官の判断により最近では3ヶ月での期限での発行もされて
いるようです。
上の写真がタイのワークパミットだよ。ワークパミット自体の期限は1年間だけど、この冊子に延長ごとに記述されていくので、書類としては数年に渡って使われるものなんだ。
パスポートは多くの国で携帯が義務ずけられているけど、タイの場合はワークパミットについては、携帯もしくは就業場所での保管が義務付けられているよ。だから、通常は勤務先の事務所で保管されていることが多いんだ。
いかがでしたでしょうか。なんとなく、ぼやっと理解されていたものが、実物の写真を見ることによって、認識をはっきりさせることが出来たのではないでしょうか。