Daylight savingsが終わり、もう気候的にも暦の上でも
夏が終わってしまったオークランドからこんにちは!
(Daylight savings=夏時間が終わったので、日本との時差は
3時間になりました)
さて、今日は「日本で習ったアメリカ英語と違うなあ」と感じる、
NZのイギリス英語に関して。
以前、このブログ内で「単語が違う!」と書きましたが、
今回は発音に関して書いてみようと思います。
現在、私は小学校で「補助の先生(Teacher Aid)」として働いていて、
主にリーディングとライティングのお手伝いに入ります。
最初のうちは"Can you pass me the eraser?"と小学1年生に言ったら
"What is eraser?"と聞き返されたりすることもありましたが、
最近はスペルも単語も、こちらの子の使うイギリス英語に変換することに
慣れて来ました。(この国で「消しゴム」はeraserではなく、rubberが
一般的です)
今回は、ある日の小学2年生のリーディングのクラスでの出来事。
最初にお手本として本読みをするのですが、"Sorry, I broke the flower vase"の
文章を、(無理矢理日本語で音を表してみると)
「ソーリー、アイ ブロウク ダ フラワー ヴェイス」と読みました。
さて、日本でアメリカ英語を習ったみなさんにはどこが
「あ!」なポイントか、分かりますか?
私が読んだこの文章を聞きながら、横の絵を見ていた子どもたちは
「???」"What is flower vase?"となりました。
絵の中には、壊れた花瓶(flower vase)があります。
なぜみんなが「???」となったかと言うと、この国の子どもたちにとって
Flower vaseは、フラワー ヴェイス ではなく、フラワー ヴァーズ
なのです。
ヴェイスとヴァーズだと、日本語で書き表しても、丸っきり別ものですよね。
聞いていた2年生の子たち、全員がその後「Haruka、違うよこれはヴァーズだよ!!」
と言い出し、私は私で「英語には同じ単語でも違う読み方がある」というのを
教えたくて、「アメリカでは、ヴァーズじゃなくてヴェイスと言うよ。でも
同じ単語なんだよ」と大人げなく反論。
子どもたちは「そんなの変だー!これはヴァーズだー!
ヴェイスなんて聞いたことなーい!」と。(笑)
そしてさらに面白いのは、丸っきり同じ日に小学5年生に、
"How about we'll go look for a flower vase?"と無意識に「ヴェイス」発音で
言ったところ、普通に全員が理解できて、何もツッコミが来なかった事。
子どもたちは、一体どの段階でアメリカ英語も吸収して、普通に理解
していくようになるんでしょう?
そんな環境で働けているおかげで、英語講師となった今でも、
まだまだ新しい英語学習をさせていただけています。
英語って、日本語より単純な言語だと思っていたけど、
まだまだ奥が深くて面白いなあ!
そして分かってはいるけど、flower vaseは、やっぱりヴェイスだ!(笑)
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