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海外暮らしが「日常化」する恐ろしさ

カテゴリ ニューヨーク

駐夫です。

先日、こんなツイートを投稿した。

生活、たかだか1年3カ月だが、慣れてくると、驚きや新鮮な感覚が失われてくる(良い意味で)

暮らすということは、日々の積み重ねであって、ともすれば惰性に流れがち

新年度を境に、リセットボタンを押し、ゼロベースに立ち戻って、フレッシュさを取り戻したい

— ちゅうおっと(駐夫)Homemaker Stay-at-home Dad (@chu__otto) April 5, 2019


 期間限定の米国暮らしが「非日常」から「日常」に陥って(←あえてこの表現)しまっているのではないか。

 生活し、生き抜くということは、その地に溶け込む人間の適応過程であるものの、あまりにもそれが流れ作業的な一日一日になってしまってはいないか。

 それがゆえに、渡米後に五感で味わった感覚を忘れてしまっているのではないか。

 こんな問題意識が沸き起こり、たまたま新年度を迎えたこともあって、つぶやいた。

 慣れというものは、ありがたい反面、恐ろしい局面を生み出しかねない。慣れが招く油断や不注意、いわゆるナメ等々が足元をすくうだけでなく、時には致命的なミス、取り返しのつかない事態につながる可能性すらある。

  ロシアの文豪・トルストイはこんな名言を残している。

 「人間が馴れることのできぬ環境というものはない」

 まあ、それはそうなのだが、渡米から1年ちょいが経過し、四季をすべて経験したことで、すっかり馴染み、慣れ親しんだことは間違いない。

 その道のりで、数々のことを吸収してきた反面、無意識に失ってきたものがある。

 「スゴい」「え~」「あり得ない」「びっくりしたな~」「危なかった」「感動した」・・・

 初めての異国暮らし、それも憧れの米国。当初は一日何回、こんなセリフを吐いていたことか。見るもの、聞くもの、触れるもの、味わうもの、それらすべてが新鮮で、とにかく驚きに満ち溢れていた。

 それが当たり前になると、いや、当たり前にしか感じられなくなると、生活そのものが何だか味気ないものになる。そうなると、惰性で生きているということになってしまう。

 今、米東海岸で送っている毎日は、通常の日々ではない。日常ではなく、非日常なのだ。

 生活者として暮らす時間が長くなればなるほど、この感覚は悲しいかな、、失われていく。旅行のような短期間だと、驚きのまま日本に帰国できるのとは大違いだ。

 そろそろ残り日数を逆算しながら、過ごしていかないといけない時期に差し掛かっているのかもしれない。だからこそ、一日一日を味わい深く、そして、大切に生きていかなければいけない。

 期間限定の生活はいずれ終わる、というともすれば忘れがちな事実を決して忘れることなく、愛する家族と得難い日々を送り続けていきたいと思う。

 このブログも同様だ。駐夫というレアな存在として、大好きな米国で外国人として暮らしている今、その瞬間瞬間に感じた思いをこれまで以上に、こまめに記録していきたい。仮につまらないこと書いてるな、、と書きながら思ったとしても、形として残っていれば、後になって振り返ることができるのだから。

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ブログ紹介

ちゅうおっと(駐夫)のアメリカ主夫・育児奮闘記@ニューヨーク・ニュージャージー

https://www.chu-otto.com/

 2017年12月から、大手メディアの政治記者の仕事を制度活用にて休職。妻の米国赴任に子ども2人を連れて同行した40代・ちゅうおっと(駐夫)@NJが、日々感じた思いや経験、異国生活から得た教訓、日米の違いの考察などを記します。  現在の関心は、駐夫の社会的認知度・地位の向上策、ライフシフトの勧め、キャリアデザインの再構築、子どもの教育、パパ育児etc。

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