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次世代抗体医薬品:Nanobody

カテゴリ アメリカ

Nanobodyは新しい抗体医薬品として注目されています。


動物園でよく見かけるラクダ科のラマ。
このラマや同じラクダ科のヒトコブラクダ、フタコブラクダ、アルパカは、ヒトやマウスとは異なるとてもユニークな抗体を持っています。

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抗体とは、特定の異物にある抗原に特異的に結合して、その異物を生体内から除去する分子です。抗体医薬品は、抗体を利用した医薬品のことで、メリットとして、従来の医薬品に比べ、薬剤の標的がはっきりしており、しかも副作用が少なく治療効果がより期待できます。一方、デメリットとして、安定性が低かったり、高価であったりします。最近、日本で薬価がどんどん下がっているオプチーボはまさに従来型の抗体です。

そこで次世代の抗体医薬品として注目されているのが、Nanobody。
ヒトや多くの脊椎動物もつ抗体は、重鎖(下図の青の部分)と軽鎖(下図の緑の部分)からなり、抗原を認識する部分、抗原結合部位(下図の赤星)を形成します。しかし、ラクダ科の抗体の中には、軽鎖がなく重鎖のみで抗原結合部位を形成するものがあり、この抗体の椀部を切り出されたものが、Nanobody (VHH抗体)として機能します。

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参考資料

Nanobodyの特徴とし、従来の抗体より
安定性が高く、安価で作成できるといった特徴があるため、臨床応用が期待されます。

実際に、大正製薬では、Nanobodyの技術を持った会社Ablynxと提携し、関節リウマチ薬として臨床で使用されるAnti-TNF-a抗体の次世代型抗体Ozoralizumabを臨床試験中とのことです(現在Phase 3)。


この次世代型抗体は、TNFaをターゲットとする2つのNanobodyとヒト血清アルブミンに結合するNanobodyを連結させることにより、生体内において血中半減期を延長させ、炎症部位への集積を向上させています。

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Ozoralizumabの情報

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創薬研究者によるアメリカ生活&子育てブログ in ボストン

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2017年にアメリカ東海岸、マサチューセッツ州のボストンに赴任し、癌の創薬研究を行う研究者です。妻1娘1とのアメリカでの貴重な生活や子育ての記録をブログに綴ると共に、自身で経験した情報を読者の方々に共有したいと思います。

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