• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

RNAi技術を使った治療薬が世界で初めて承認されました!

カテゴリ アメリカ

2018年8月10日、アメリカMA州のAlnylam社の遺伝性ATTRアミロイドーシスの治療薬Onpattroが、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって、RNAi技術を使った治療薬として世界で初めて承認されました。


Alnylam社とはAlnylam社はMA州のCambride市を拠点とするRNAi技術を基盤として医薬品開発を行う会社です。

ALNYLAM PHARMACEUTICALS CAMBRIDGE
300 Third Street
3rd Floor
Cambridge, MA 02142

以下の表はAlnylam社の開発品のパイプラインですが、全てRNAi技術を用いた開発品というRNAi技術に特化した会社です。

081218_1.jpg 
RNAi治療薬
RNAi(RNA干渉)とは、遺伝子サイレンシングという自然な細胞内プロセスで、今日の生物学および新薬開発において最も有望かつ急速に進歩している研究の最前線の一つです。この発見は「科学における10年に1度の大発見」とも報じられ、2006年のノーベル生理学・医学賞の受賞によって広く知られるようになりました。RNAi治療薬は、疾患の原因となるタンパク質をコード化する遺伝子の前駆体のmRNAを強力に抑制することにより、既存の医薬品が作用する段階よりも上流でその機能を発揮し、それらのタンパク質が作られるのを予防します。これは遺伝疾患やその他の疾患をきたした患者の治療に変革をもたらす可能性のある新たなアプローチです。

遺伝性ATTRアミロイドーシスの治療薬Onpattro遺伝性ATTRアミロイドーシスは、遺伝性で徐々に身体を消耗させ、死に至ることの多い疾患で、TTR遺伝子の変異によって引き起こされます。TTRタンパク質は主として肝臓で生成され、通常はビタミンAの担体となります。TTRの変異により異常なアミロイドタンパク質が蓄積し、末梢神経や心臓といった臓器および組織に損傷を与え、難治性の末梢感覚神経障害、自律神経障害や心筋症の発症に至ります。今回承認されたOnpattroは、変異TTRのmRNAを抑制することによって、変異TTRのタンパク質が作られるのを抑え、症状を抑制します。

参考リンク:

RNAiの現象が初めて線虫で見つかったのが1998年で、そこからその技術が医薬品に応用され承認を受けるまでにかかったのが20年。成功すると信じて開発を進めたAlnylam社は素晴らしいと思います。今後も新しい技術が使った医薬品が、様々な会社からどんどん出てくるのを期待したいですし、そこに貢献できたらなと思います。

続きを読む

ブログ紹介

創薬研究者によるアメリカ生活&子育てブログ in ボストン

http://alewife.blog.fc2.com/

2017年にアメリカ東海岸、マサチューセッツ州のボストンに赴任し、癌の創薬研究を行う研究者です。妻1娘1とのアメリカでの貴重な生活や子育ての記録をブログに綴ると共に、自身で経験した情報を読者の方々に共有したいと思います。

カテゴリ アメリカ

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

プログライターの方

海外赴任ブログを登録する

あなたのブログを登録してみましょう!

プログライターの方

海外赴任ガイドのSNS

Twitter アカウントをみる

たいせつにしますプライバシー 10520045