皆さんこんにちは、ブリスベン支店の Izzy です。
毎週火曜日は、【Izzyの易しい優しい経済楽】の時間です。
身近な話題、気になる話題、親しみやすい話題をとりあげて
いきますので、オーストラリア経済(かなり大げさ?)を一緒
に勉強しましょう。
さて、先週は炭素税について勉強しました。 しかしまだまだ
実態がよくわからないのが事実です。 今週も引き続き
炭素税に関する話題をお楽しみください。
みなさんご承知の通り、オーストラリアでは石油、石炭、鉄鉱
石、液化天然ガス(LNG)などの天然資源が豊富に採れ、
それらは世界中に輸出されていてます。 オーストラリアの
経済は天然資源に支えられているといっても全く過言では
ありません。
その資源の輸出が、炭素税によって苦しい立場に追い込ま
れるかも知れないというのです。
来年7月から導入される炭素税により、オーストラリアの
資源輸出業者は、中東の競合に対して持っていた地理的な
優位性を失うことになるとの見方があります。
日本や韓国、中国などの天然資源需要は今後10 年間で
確実に増加する見通しで、これらのアジア諸国と距離的に
近いオーストラリアの輸出業者は、カタールやオマーン、
イエメンの競合よりも有利となっています。 しかし、炭素税
の導入により、オーストラリアの資源輸出業者は資源価格
を上げざるを得なくなるというのです。
マッコーリー銀行は、来年7月の炭素税導入の結果、アジア
向けLNG輸出の平均コストがオーストラリアとカタールで
ほぼ同額になると予測しているようです。
地球温暖化対策の一環として導入される炭素税ですが、
自国の経済成長を阻むことのないよう、うまくやってもらい
たいものです。ねっ、ジュリアさん。
Izzy
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