早いもので、ブリュッセルに到着してから一カ月が経ちました。
子どもの学校も始まり、サンパウロからの船便第一弾と航空便も無事に到着し、生活も軌道に乗ってきています。
今回は、前回の予告通り、ワンコ連れで海外引越をする際の、主に長時間フライトに向けての準備について書いてみようと思います。
1)航空会社を決める
・ダイレクトフライトがいくつか候補にあるのなら、ペットの輸送に慣れている航空会社をできるだけ選ぶ。
サンパウロからブリュッセルはダイレクトがなく、ヨーロッパの都市を経由します。ロンドン、マドリード、アムステルダムなど、いろいろ候補はありましたが、やはりペットの輸送に関して、評判のいいルフトハンザ航空を利用するために、フランクフルト経由を選択。
※どこの航空会社がいいかは、口コミぐらいしか情報がありません。ただやはりドイツは国として、ペット保護が進んでいるので、飛行機での対応も慣れているようです。
※長い乗り継ぎがある場合、経由地で犬を出して餌や水をあげたり、軽く散歩をさせたりもしてくれるようです。ちなみに我が家は、フランクフルトでの乗り継ぎが2,3時間のみだったので、残念ながらケージに入ったままだったようです。
(最初のフライト約10時間<サンパウロからフランクフルト>、乗り継ぎ待ち3時間、二つ目のフライト1時間<フランクフルトからブリュッセル>)というかなりの長旅で、中でおし〇こをしたようですが、何とか無事でした。
2)客室か貨物室か
・飛行機会社によって、客室に乗せるという選択肢がない場合もあるので要注意ですが、客室に乗せられるサイズは、大抵の飛行機会社でほぼ同じ条件。キャリーバッグ込みの重さが8Kgまでです。ただし、座席の下のスペースに入れることになるので、バッグの幅や高さも制限があります。また、たとえバッグに収まり、重さも8Kg以下だったとしても、犬があまりにも窮屈になる場合は受け入れてもらえないようです。
我が家のメイも、体重は6Kg弱で、バッグも1Kgちょっとだったので重さ的には大丈夫でしたが、背も高く、体も長い犬種のため、バッグの中で立ち上がったり、動くことも難しい状況だったので、キャビンは断念しました。
また、キャビンに乗せる場合でも、フライト中はいっさいバッグから犬を出すことはできないので、出してほしいと泣いてしまうような場合は、犬にとっても飼い主にとっても、他のお客さんにとっても辛いことになり兼ねないのでこの点も要検討です。
3)ケージを買う
・航空会社のサイトに、ケージの大きさや形の条件などが細かく記してありますが、そのルールに沿ったケージのブランドとして有名なものの一つがVari Kennel。
こちらのサイトは、商品の写真をいくつか紹介していますが、こういうタイプのものが飛行機の貨物室に犬を乗せる場合のスタンダードなようです。
我が家も、こちらのものを購入。犬がケージ内で立ち上がった時に頭がつかない高さ、ケージ内で回転できる広さのものが必要です。
備え付けの餌・水入れがあります(これは、経由地などで餌や水をあげる場合などに使います。フライト中は、吐いて喉につまらせることを防ぐためにも食事は与えないのが基本だそう)
水は、自分で吸って飲めるタイプのものをセットします。
4)ケージ訓練
・ケージに慣れさせるために、我が家では2~3週間前からスタート。いろいろなやり方があるのでしょうが、我が家では、最初は5分、大人しくしていたら途中で少しフルーツなどご褒美をあげ、出てきたらさらにご褒美、という方法で、毎日5分ずつ長くしていき、最終的には1時間半近く入る練習をしました。途中吠えたり、ケージ内のプラスチックを咬みまくったりして、ケージでずっと大人しくしていられるようには全くなりませんでしたが、一応入ることに慣れる練習にはなったと思います。
※ちなみに、フライトの際、ケージの中におもちゃを入れるのは基本禁止のようです。飲み込んで吐いたりすることを防ぐためのようです。我が家の場合、お気に入りのクッションとタオルだけは入れさせてもらえました。
5)薬
・フライトで過度の興奮をしないよう、獣医に鎮静剤(というか睡眠導入剤的なもの)や吐き気止めを勧められる場合もあります。サンパウロで紹介された先生には、スプレータイプの鎮静剤をフライト前に使うよう言われました。ただ、日本ではフライト中の嘔吐が最も危険なので、吐き気止めを使う場合が多いと聞き、結局我が家では何も使いませんでした。これは獣医さんと飼い主さんの判断次第ですね。
6)当日の世話
・夕方のフライトだったため、朝の餌と散歩は通常通り。犬のチェックインに時間がかかるとのことで、4時間も前に空港へ到着。
ケージも事前に確認しておいたおかげで、規定通りだったこともあり、書類に必要事項を書いて、ケージに貼ってもらい、スムーズにチェックイン終了。ただし、犬を最終的に渡すのは、フライトの2時間前。そこで、空港の前の道路で散歩をさせたり、依頼していたペット輸送業者(Universal Pet Brazil)の方に、ケージのセットアップをしてもらいました。(準備してきたトイレシート3枚を、テープでケージ内に貼り付けたり、2回分の餌をジップロックに分けていれ、こちらもケージの外に貼り付けていました。シートは置くだけでは犬がはがしてしまうので、しっかり固定してもらいありがたかったです)
この待ち時間の間に、エサと水をあげます。できれば、トイレもさせたかったところですが、メイはまったくしませんでした。。。
・そして、フライト2時間前に、メイをケージに入れ、プラスチックのワイヤで扉が開かないように厳重に固定をしてから、ペット専用の入口に連れて行ってさようなら。
・業者の方から、預けていたマイクロチップの証明書や、予防接種の記録、さらにはベルギー入国で必要な書類なども無事に受け取りました。
7)再会
・2つのフライトを終え、ブリュッセルの空港に到着。自分たちのバッグを受け取り、犬はどこから出てくるのかと心配していたら、ケージごと台車に乗せられてメイが登場。私たちを見つけて、キューンキューンと言っていましたが、とりあえず元気そうで一安心。
急いで空港の外に出て、ケージから出して再会を喜びました。
※ちなみに、サンパウロで受け取った書類を、ここで見せたりするはずだったのですが、特に不要とのこと。やっぱりヨーロッパは手続きに慣れているのでしょうか。。。ただ、この書類はヨーロッパで義務付けられているペットパスポートを獣医さんで入手したりする際にも必要です。
※そしてもう一点。メイは、結局ブリュッセルに到着するまで一度もケージから出ていなかったようで、サンパウロで厳重に固定したプラスチックワイヤーもそのまま。幸い、ラゲージにハサミを入れていたので、ワイヤーを切ってケージの扉を開けることができましたが、ハサミが無ければさらに家まで、ケージに入りっぱなしになるところでした。ハサミの準備はしておくといいと思います!
というわけで、長いフライトを無事に乗り切ることができて本当によかったです。
私もフライト前は心配で、友人やネットなどからいろんな情報収集をしました。今後、大事なペットを連れて長いフライトをされる方にとって、少しでもお役に立つとうれしいです!
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