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イランの抱える金魚の悩み

 

こんにちは、コウダイです。

 

気が付けば2011年の震災から6年、丁度が私が前の代表より事業を引き継ぎの最中に起きた震災はその当時の人の意識を大きく変えた事を思い出します。

 

2017年はトランプ大統領の暴走(?)や北朝鮮と韓国の問題などグローバルな話題に事欠きませんが、まさにそのトランプの発信するエグゼクティブオーダー(大統領令)に右往左往させられ入国禁止令が出てしまったイスラム圏6ヵ国のうちのひとつの中東の大国がイランでした。

 

私たち日本人からすると昭和の時代に多くのイランと日本がとても親交が深く多くのイラン人がやってきており、駅前や上野公園に行けばイラン人から偽造テレホンカードが買えたというのは決して大昔の事ではありませんし、今でも覚せい剤関連の事件だと「イラン人が」というキーワードが出てきて、イラン人のせいにしてしまう風潮も残っています。

 

どこの国にも良い人、悪い人はいますが、やはり犯罪を犯すものが現れるようになると次第にビザや入国管理が厳しくなり今や昔と比べるとすっかりイラン人が減ってしまいました。そもそも何故イラン人が日本に来たり、海外に移住をしたり渡り歩くかというと、出稼ぎはもちろん、やはりテロや宗教対立のある不安定な自国の状況や厳しい戒律やイスラムの教えから自由を求める人など理由は多岐にわたりますが、いずれも日本人の考える「留学」とは異なり、想像しがたいものがあります。やはり戦況に常にさらされていて、身を守る為の訓練や鍛錬がされているイラン人の男の人は背も高くガタイの良い屈強なイメージもあります。

 

最近ではオバマ前大統領により核保開発問題での制裁が解除されてこれからの成長が期待されるBRICSや東南アジアに次ぐ新たな経済圏が生まれようとしている矢先でありましたが、アメリカ合衆国の大統領がトランプに変わった途端にまた雲行きがおかしくなっている現状も否めません。

 

最近ではマレーシアが北朝鮮へのビザなし渡航が発覚して大きなニュースになりましたが、意外にも北朝鮮に行くと多くのイラン人がいる事も事実であり、核開発の関連での繋がりがあるとしたら、次なるトランプ大統領の展開も気になるところです。

 

そんなイスラム圏と言われて肩身の狭い思いをしているイランという国ですが、同じイスラムと言われながらも隣のサウジアラビアとは全く異なる宗派であり、そしてイスラム以前にイラン歴と呼ばれるゾロアスター教を起源としているものがあり、イラン人もといペルシャ人達はイスラム国でありながら、今から1500年以上も前のローマ帝国との闘いやオスマン帝国との闘いの結果イラン独自のペルシャ文化が土台となるイスラム国家が出来上がったという不思議な枠組みがありせいなのか、心なしイランはイスラム感を感じないというか、イスラムよりも自分達の起源であるイラン歴の方を重んじているような気もしてなりません。

 

そのイラン歴の暦の代表的なものが、以前にもブログで触れたイラン歴の元旦、ノウルーズですね。日本の春分の日にあたり、もともとはインドで派生した仏教に由来したお彼岸の日でもあります。その後皇族の先祖をまつる春季皇霊祭という祝日が第二次世界大戦後のGHQの号令と政教分離の名のもとに皇族にまつわる祝日を廃止されそうになった危機をを乗り越え、「春分の日」として祝日として指定され今に至るわけであります。

 

日本古来の八百万の神を信仰する、いわゆる「全てのものには命(神)がある」、もっとざっくり言うと「もったいないお化け」が出るからモノを大事にしようという土着の信仰が日本は「神道(しんとう)/Shintoism」でありましたが、まるでこの神道の信仰のカモフラージュとして名前を変えている「春分の日」は最近窪塚洋介のハリウッドデビューにもなった映画の【沈黙-Silence】で話題になった隠れキリシタンにも似た環境なのかもしれません。

 

海外に出るとその国に最も広がっている宗教が土台となって国家が形成されている事を感じる瞬間が多々あります。留学先やワーキングホリデー先で必ず出会う3大宗教のキリスト教、イスラム教、仏教があり信仰する宗教が話題になる事があったり、「あなたは教会には行くの?」なんて聞かれる事もしばしばです。その時に日本人は「I am a Buddhist」、「私は仏教徒」と言えるでしょうか?

 

 

正直、私には「アイ・アム・ブディスト」のフレーズは違和感のあり過ぎる言葉でして、どちらかというと神社をお参りしたり、そこまでひとつの神様に執着する事のない「神道」がしっくりと来ましたが、「神道」は宗教とは少々異なり、どちらかというと信仰や概念、考え方に近いもののようです。

 

家がお寺であったり仏教系の学校へ行っていたのであれば、「ブディスト」を名乗って良いと思いますが、私の場合は「No religion, maybe Shinto」でいいのかなぁ、と思っていますし、これに当てはまる日本人は多いと思いますので、是非こういった言い回しもありますので、良ければ有効活用して頂ければと思います。

 

さて、イスラム教とは異なり「ペルシャのお祝い」であるノウルーズでは小さな祭壇のようなものを使ってりんごやにんにくなどハフトシンと呼ばれる縁起物を並べる文化があるのですが、その縁起物のひとつである「生きた金魚」が今もなお続くペルシャ・ニューイヤーの抱える悩みのタネであり、数字の真実は定かではありませんが、毎年およそ500万匹もの金魚が命を失う事となるこの文化自体が「悪しき文化」として動物愛護団体から非難を受け毎年のように問題視されています。

 

まるでイルカ肉やクジラ肉を食べ続ける日本が西洋の活動家に「文化」自体を非難されて、「悪しき」ものとされている姿と重なるようで複雑な気分ですが、確かにペルシャ・ニューイヤーの金魚のお供えは、2017年の時代に「生き物」をただ見殺しにするだけの文化になってしまっている部分があるのでイランの持つひとつの課題なのかもしれません。

 

むしろイランがサウジアラビアなどと全く一緒のイスラム教徒ではないという事を国際社会にアピールするチャンスでもあります。大きな国同士の問題になってしまいましたが、どこかの形で変わらなければならず、お互いが嫌な気分をせずに妥協しあわなければいけないのは国際社会だけでなく、小さなコミュニティでも一緒の事だと思います。

 

そこで表面だけを見てステレオタイプで決めつけるのではなく、相手の文化を理解し、相手の言葉を理解せずともコミュニケーションの出来る英語というツールを使って、是非多くの人と出会い、多くのインスピレーションを受けて頂く留学生活、ワーキングホリデー生活を目指して、頑張りたいですね。いきなり国際社会はピンとこないかもしれませんが、まずは語学学校のクラスの中で広がる小さな「国際社会」からスタートできるよう、外に羽ばたく皆さまを応援しておりますよ!

 

Photo:CC xavierallard 

 

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