こんにちは、コウダイです。夏の終わりを台風が一気に吹き飛ばす事になってしまうような、8月の終わり。9月からは新学期が始まり、子供達が学校に通い始める夏休みの終わりが目の前にやってきました。
あっという間に終わってしまった、7月と8月の2ヶ月間、穏やかだったのか?それとも荒々しい夏となったのか、人それぞれだと思いますが、留学を前にガムシャラに働いた人。夏休みの短期留学で初めてのホームステイを体験した人。ワーホリ生活でやってきた夏のハイシーズンを思う存分楽しんだ人。何か夢や目標に向かっている人はみな、少なからずともこの夏に成長を遂げた事だと思います。
参院選選挙に始まり、都知事選、そしてSMAPの解散にリオオリンピック。とにかく大声ばかり耳にしましたが、日本だけでなく世界でも、そして私たちの関わる留学業界にも大きなニュースがありました。
▼北米最大のスキーリゾート・ウィスラーのアメリカ企業による買収成立
夏真っ盛りの8月、夏と言っても北海道と似た気候のカナダ西海岸のバンクーバーから車で2時間のスキーリゾートのウィスラーは、夜は18度近くまで冷え込み、乾燥しているものだからパーカーが必要になるくらいです。それでも、日中の太陽が当たれば体感温度は30度は超えるまさに山の気候であるウィスラーブラッコムの夏は、世界中から集まるクレイジーなマウンテンバイカー達で溢れています。(そういえば、リオオリンピックの種目にあったマウンテンバイクレースは面白かったですね!)
やはりメインは冬の雪山となったウィスラーなのですが、8月8日にアメリカ資本の大手スキーリゾートを経営するVailリゾートによる買収成立がプレスリリースされました。
カナダ企業がアメリカ企業に買収されるのはこれが初めてではなく、最近ではアメリカ大手ハンバーガーフランチャイズのバーガーキングが、カナダの代名詞とも言えるドーナツ屋さん、ティムホートンズの買収するという驚きの統合もありました。
ウィスラーはオリンピック以降、不景気のあおりを受け、就労ビザがおりにくくなった事もあり、スキー場利用者だけではなく、スタッフの確保にも苦労が絶えず、リフト料金は毎年のように高くなり、運営が厳しい状況になっていたという事も聞いておりました。
しかし、まさかアメリカ企業による買収が成立してしまうなんて、カナダ企業の踏ん張りが足りなかった部分については残念としかいいようがありませんが、北米最大のスキーリゾートであるウィスラーを手中にする程の勢いのVailリゾートが、この先ウィスラーにどんな変化をもたらしてくれるかは、手腕を期待したいですね。
気になる16-17シーズン以降のシーズンパスに関してですが、今シーズンに関しましては現状のままの料金での案内になりますが、17-18のWinterシーズン以降に関しては、大幅な割引も予定しているようです。
Season Passes
For the full 2016-17 winter season, Whistler Blackcomb will continue to honor the resort's existing season pass products. Vail Resorts looks forward to integrating Whistler Blackcomb into its Epic Season Pass and other season pass products for the 2017-18 winter season.(Vail resort、ニュースリリースより抜粋)
キーワードはEpicパスと呼ばれるVailリゾートのキラー商品です。Vailリゾートの持つスキーリゾートのいわゆる全山共通パスで、17-18シーズン以降は、このEpic Passにウィスラーが加わる形を模索しているようです。
エピックパスの金額はアーリーバード(早割)でUS$809ですので、カナダドルでも約$1000なので、この料金に合わせるとなると現状約$2000カナダドルであるウィスラーのシーズンパスの料金は劇的な割引となります。これが本当に実現するのか?そして、それがウィスラーリゾートにどんな変化をもたらすのか?行く末が気になります。
ウィスラー留学に関しては、以下のリンクもご覧下さい。
【ウィスラー留学特集】
▼バンクーバーの老舗語学学校VEC、事実上の倒産!
世界各国の企業間でも多くの買収合戦が行われているように、いわゆる国際的な英語の教育業界である【留学業界】にも、ビジネスの駆け引きが行われており、オーナーや運営方針が変わる度に、全く雰囲気の異なる学校に変貌してしまう事も珍しくありません。
そこで生まれる、スタッフや運営陣との軋轢により企業が解体していってしまう事となるのですが、当然ながら欧米文化であるカナダも何かと言えば「ストライキだ!」という風潮があります。
特に世界中からの留学生が集まり、毎年人数制限まで出る程の7月、8月は学生が増える事もあり大忙しの時期であり、学校運営側としては最も「ストライキされたくない時期」がこの8月でした。
平均で常に500人から600人の学生を抱える、バンクーバーの老舗語学学校、“バンクーバー・イングリッシュ・センター”は買収のような外的要因ではありませんでした。事の始まりは約1年前、学校のオーナーにより導入された眼球認証システムにより1日に4回の目のスキャンを強制された事に猛烈に反対した先生や辞めてしまったスタッフが集まりユニオン(労働組合)を作りあげた事から始まったそうです。生体認証はアメリカのシステム管理をする会社にプライバシーが流出する事もあり大きな議論になっています。
5月に訪れたニューヨークの大手ディスカウントストアでは、タイムカードの代わりとして指紋認証が導入されており「ハイテクだな」と感じたばかりでしたが、眼球認証はまだまだ抵抗があり、人によっては強烈な嫌悪感を持つ人も多いようです。
ここから組合として一致団結した学校の先生達はカナダの平均生活水準を満たすことのない低賃金労働が続いていた事に気づき、一気に賃上げ要求ストライキへとなだれ込んだという事が、事の顛末でした。
評判の良い先生も多く、リーズナブルな料金設定や大きなラウンジ、カフェテリアやピアノ付の施設は居心地もよく、チャイルドケア施設を併設している事から親子留学にもぴったりの学校ででした。決して、悪い学校ではなかったVancouver English Centre (VEC)ですが、実際運営状況も穏やかではなく、ストライキが始まった時点ですぐにキャッシュフローが回らなくなってしまったとオーナーが声明を出しました。
先生達がストライキでの賃上げ要求に対して勝算を持ってストに臨んでいたのかは定かではありません。しかしスタッフからの信頼を失なった社長が、起死回生をするにはよほどの大きな変革が必要であった事には違いなく、それが出来る余力がVECにあったようには思えませんでした。
ここ1年ほどはスタッフの入れ替わりが激しく、学校の状況が雲を掴むような状態だった事で付き合いも薄くなっていた事もあり、私たちア フォーリーフからは生徒さんに案内をしていなかった為、直接的な被害はなかったのですが、繁忙期である8月に多くの方が被害に巻き込まれたのが今回のVEC閉校=倒産の現実でした。
8月1週目から始まったストは、4週目に入っても話のまとまる気配を見せず、各メディアが取り上げ始めるようになりましたが、今週月曜日8月29日(月)を持ってして突如閉校。
学生約600人、教師・スタッフ関係者約100人が一気に行き場を失う事となったVECは、バンクーバーでも指折りの規模の学校でしたが、今年の春頃よりLanguages Canadaという教育機関が認証を受ける事のできる団体より除名をされており、本来Languages Canadaのメンバーであれば受ける事の出来たはずの救済システムも適用されません。
とは、言ってもリーマンショックなどの不景気を生き抜いたバンクーバーの各語学学校や現地留学サポートオフィスが生徒や講師の受け入れを積極的に行った過去もあり、VECはその時に救済側として被害者の人たちに手を差し伸べていた学校のひとつです。
除名した団体であるLanguages Canadaは今回のVECを未承認校ながらも救済の手を差し伸べる発表があり、現地留学エージェント・サポートオフィスと連携を組み、被害を最小限に抑えておりますので、後はこれから波紋が広がらない事を祈るばかりです。
戦争やテロ、地震・放射能のような天災・人災に関しては明白ですが、経済や経営、運営、政治の影響によりバランスが崩れる事のあるのがグローバルビジネスです。
昨年1月サウジアラビア国王が死去した以降、第7代目についた新国王サルマンによって大きく国政の舵が切られたサウジアラビアは、国策として海外留学を支援していた制度を国策としてストップしてしまいました。突如として多くのサウジアラビア留学生を失うという打撃を受けた語学学校は数知れず、VECもそのひとつだったはずです。
10年前の留学経験、5年前の留学経験、そして2年前の留学経験の情報すら全く役に立たなくなる程、流れるように環境が変わるのが留学の世界であり、インターナショナルな市場に関わる為に大切な事は、変化のスピードについていき、柔軟に対応をしていく事なのかもしれません。
私たち留学エージェントが出来る事は、ひとりでも多くの方が安心して、効率よく留学生活やワーキングホリデー生活を実現して頂く事であり、その最初の一歩のお手伝いが私たちの役目です。
その為にはひとりひとりにあったプログラム作りときめ細やかななカウンセリングはもちろんですが、培ったフットワークによる最新業界情報から世界の政治・経済ニュースまでアンテナを張り、時代に合わせた留学トレンドを追いかけ、1ステップ先を進んだ留学プログラム作りとサポートに私たちは全力を尽くして参ります。
12年以上も留学のお仕事に関わっているとVECも然り、一度でも一緒に仕事をした同じ業界の仲間やライバル達が留学業界から離れていく事も珍しくありません。けれども、海外という新しい世界にエキサイトし、夢を持って、感情を全開にして、海外生活を通じて大人になり成長していくみなさんの姿を見ていると、やっぱり留学やインターナショナルビジネスに関わる仕事はいいものですよ。
是非これからも、より質の高い留学サポートサービスが提供できるよう精進してまいりますので、無料留学相談の問い合わせもドシドシお待ちしております!
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