私は留学業界で働き、高校留学を担当してから、今までどれだけの高校生たちをお世話してきただろうか。
確かに、留学の知識でいえば私はプロです。
しかし留学のプロだからといって、高校生たちの心の中まで理解出来るわけではありません。
当校には、色々なタイプの高校生たちが入学してきます。
10人の高校生がいたら、10人の個性があります。
いつの日も、この生徒のために出来ることを精一杯しようと思い仕事をしてきました。
この生徒に高校卒業資格を取らせたいという思いからバンクーバー高等学院を立ち上げました。
当校に限らず、海外留学に来る高校生たちの大半は、不登校生か、高校中退者です。
海外まで飛び出せた子供たちですから、不登校生だったとは思えない子供たちも沢山いますが、海外でやっていけるの?と思える子供たちも多くいます。
そんな子供たちを見ていると、私にとっては些細なことで悩んでいる様に思えても、その子にとってみては些細なことでは決してなく、心を痛めていたり、落ち込む原因になっていたりします。
私は根っから明るい人間なので、心を痛めている生徒を見ると「なぜ、そんな考え方になってしまうのだろう?」と思うこともありますが、個性が異なるのですから、私の考え方を押し付けることなど出来ません。
「私と出会ったことによって、陽の影響を受けて欲しい。」なんて、おこがましいことを期待したりしますが、現実はそう簡単ではありません。
随分と昔の話しになりますが、私が大学時代にお付き合いをしていたボーイフレンドと、些細なことから喧嘩になったことがあります。
彼は、大学を出て自分の夢を適えるために東京に行くか、家業を継ぐかを悩んでいました。
私も若かったのでしょうね。
なぜに夢を追わないかが理解できず、「あなたは、本当は夢を追うのが怖いのよ。家業を継がなければなんて言い訳で、本当はやる気もないのよ!」と、随分と生意気なことを言いました
その時、彼は「世の中、お前みたいに、やりたいことをやれる人間ばっかりじゃない。」と言われ、「なんで?なんで?やりたいことがあるのなら、やればいいじゃない。」分からない~と頭を抱えたことがあります。
最近良く、この喧嘩のことを思い出します。
結局のところ、私はあまり成長していないのかもしれません。。。
とは言っても、年はとりました。夢を実現する難しさ、何よりも勇気がいることも充分に理解しています。
挑戦できる人もいれば、それが出来ない人もいる。
今では、充分に理解出来ます。
私は46歳。それでもやりたいことはまだまだ沢山あります。
私の場合は、決して若くはないので、新たな夢はもう適えることは出来ないかもしれません。
それでも、夢を適えるために出来ることをすると心が少し熱くなります。
夢を適える方法を想像するだけで楽しくなります。
それだけで満足です。
君たちは、10代です。
想像だけで満足するのはあまりにももったいない。
カナダまで飛び出すことが出来た君たちに、出来ないことなどない様に思えしまいます。
例え、大人しいタイプでも、シャイなタイプでも、それは決してマイナスではないよ。
私はむしろ、そういうタイプの高校生の方が好感を抱きます。
留学期間は、辛いと感じられることも、帰国後に必ず君たちの糧になるから。
通信制高校の生徒諸君。
日本では毎日学校に行くことを要求されません。
日本には学校に通えない子供たちが沢山います。
無理やりに学校に行かせると潰れてしまう子供たちもいます。
そのために通信制高校があります。
なんと素晴らしい制度なのでしょう。
カナダ学習センターに入校すると、滞在先がホームスティであることから、毎日学校に登校することを要求されます。
久し振りに毎日学校に通うことに疲れも感じるでしょうね。
それでも、毎日行く場所があるって、なんとなく嬉しくなりませんか。。。
学校で待ってくれている先生がいると思い、話聞いてもらえるかな?なんと思ってくれると嬉しいのですが。。。
君たちに明るい未来を作って欲しい。
願いはそれだけです。
それを伝えることは、簡単なことではないけれど、きっと出来ると信じ、私は明日も学校に行きます。応援クリック宜しくお願いします。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。