皆さんこんにちは、ブリスベン支店の Izzy です。
毎週火曜日は【Izzyの易しい優しい経済楽】の時間です。
身近な話題、気になる話題、親しみやすい話題をとりあげ
ていきますので、オーストラリア経済(かなり大げさ?)を
一緒に勉強しましょう。
さて、今週は、最近ちょっと話題のインドネシア・牛肉の問題
をとりあげてみようと思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、インドネシアの食肉処理
場で牛が残虐な方法で殺されているということで、各方面か
らいろいろな意見や反応が出ているようです。
インターネット上にはその残虐な映像が載せられていて、私
自身、視聴を試みたのですが、いざという場面ではパソコン
画面右上の「ばってん」クリックしてしまいました。
この話題にも、経済問題(ちょっと大げさですが)が見え隠れ
しています。
オーストラリア政府は、この問題をうけて、インドネシアへの
生体牛の輸出について全面禁止を決定しました。 これを
うけてインドネシアの農業大臣は、供給不足を補うため、
米国とニュージーランドから冷凍牛肉を輸入する方針を明ら
かにしています。 ただ、インドネシア牛肉需要の約1割を担
っていたオーストラリア産牛肉が入手できなくなったことで、
インドネシアでは牛肉価格が高騰するとみられているそうです。
国民の4,000 万人が貧困層とされるインドネシアでは、都市
部の低-中級所得層の間で牛肉は重要な食材とのこと。
オーストラリアからの輸入が止まれば急激な供給不足となり、
消費者の間では、価格上昇に反発する声が高まるとみられて
いるようです。
おもしろいのは(不謹慎ですが。。。)影響を受けているのは
インドネシアだけではなく、オーストラリアもジレンマ(板ばさみ)
になっていることです。
オーストラリア食肉産業カウンシル(AMIC)によれば、インド
ネシアの食肉処理場で牛が残虐な方法で殺されている映像
が放映されたことで、豪州国内の食肉販売も15%程低下して
いるとのこと。
確かに、そのような映像(私は最後まで見ることできません
でしたが。。。)を目にした方々は、一時的とはいえ、食欲が
落ち込み、同時に牛肉を購買しようとする意欲も落ち込んで
しまっていることを物語っているようです。
Izzy