昨晩、アメリカのモダンダンスカンパニー、ピロボラス(Pilobolus)の公演を見て来ました。ブルボンショッピングセンター内のブラデスコシアター(Teatro Bradesco)で21hから。
ピロボラスは、今年で40年目(1971年創立)。
前半は、"untitled"、"transformation"、"Duet92"の3本、後半は、"Hapless Hooligan in 'Still Moving'"、”Redline”の2本が上演されました。
まず1本目、"Untitled"は、1975年の作品。長いスカートの中に、裸の男の人を隠している2人の女性の話。最初は、スカートの中に誰か入っているなんて知らなかったので、いきなり女性の背が伸びて、スカートの下から男のすねが見えた時には驚きました。彼女たちと、後から出会う2人の紳士VS一緒にいた裸の男たちとの関係が興味深いです。(L.A. Timesによると"Victorian gender conventions"を扱ったんだとか。)
次の"transformation"は、影絵の短いパフォーマンス。女の子が大きい手に操られて、犬になったり、犬頭少女になったりします。テンポ良く、笑わせ、驚かせられました。一番好きでした。下のビデオがそれです。
そして、3本目の"Duet92"。これが一番、ストーリーよりもダンスにフォーカスされた、より抽象的で美しい作品だったと思います。2人の「離れられない」女性が、エキゾチックな女性ヴォーカル(ノルウェイのシンガー、アグネス・ガルノス/Agnes Garnasだとか)に乗せて、光のみで演出されるステージで踊ります。
後半の最初は、"Hapless Hooligan in 'Still Moving'"。これは、ピューリッツァー賞受賞のグラフィックアーティスト、アート・スピーゲルマン(Art Spiegelman)とのコラボレーション作品(2010年)。現世で別れさせられ、死後一緒になるという男女の悲恋を、スクリーンに映されたマンガ/アニメとダンサーの影、それから音楽(Tony winning sound designer Rob Kaplowitz)で綴っていくもの。面白い趣向です。スクリーン場の文字が小さくて読めなかったのが悔やまれます。オペラグラス忘れました。
最後は、"Redline"。赤と黒の衣装を着た6人のダンサーがエレクトリックミュージックで踊るもの。これも「デュエット」同様、抽象的な作品でした。が、軍とか格闘とかを彷彿させる、力強く男性的なもので、そういう意味では対照的とも言えます。
ちなみにこのダンスカンパニーのダンス・キャプテンは、クリバヤシ・ジュンさんという日本人(アメリカ育ち)なんだとか(写真)。モミックス(momix)にもいたらしいです。
・・・ゲイ好み?結婚されているようですよ、女性と。
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