新しい会社では今まで以上に英語でのミーティングや議論が多くなりました。特に議論を戦わせる場合には松本道弘先生が言っていたLogicはもちろん大切なのですが、ボクシングではありませんが、彼らのスピードに近い形で英語を発話することを心がけています。
特に利害が一致しないケースでは、相手に対して自分のポジションが明らかに上だったり、日本の親会社から派遣された駐在員の立場だと相手もこちらのつたない英語をある程度聞いてくれますが、完全に現地での採用なので自ら活路を開かなければならないケースが殆どです。
こうした必要もあって、徹底的に発音・発話訓練を繰り返しています。以前紹介したNPRのシャドーウィングに加えて、自分で考えた2つのトレーニングをほぼ毎日しています。
これらの特訓は自分にとても合っているようです。
皆さんにも合うかどうかは分かりませんが、今日はそのうちの1つを紹介しますね。こんなバカなことを考え出すのはNolanくらいかもしれませんが。
次の楽譜は童謡「ずいずいずっころばし」です。関西弁基礎講座 第10講というWebページから拝借しました。このサイトはオリジナルの曲調と関西弁風にアレンジした曲調を比較したりとても興味深いのですが、この曲を使って発音訓練です。
どうやるかって? とても単純です。この曲に合わせて、一つの子音や短母音(長母音は合わないので)をひたすら発音します。[th]、[l]や[r]はもちろん、[s]や[m]、[b]、[p]、[v]、[f]をひたすらにです。
とくに2小節目の「ずっころ」の辺りなどは気を抜くとスタッカートがきれいに決まりませんが。先日何とか21kmジョギングした時など、首から上は暇なのでひたすらこうしたトレーニングをしていました。
映画「英国王のスピーチ」で(実は医師の資格のない)ライオネル・ローグが英国王であるBertieにいろいろなトレーニングを施しますが、唇や口の周りの筋肉をほぐしたりしたのもあったように思います。
たとえば特に[w]と[u]は唇回りと口の周りの筋肉を、[l]や[r]は舌に加えて下顎をうまく使うと楽にテンポよく発生できることに気がつきました。もちろん腹式呼吸での発生になります。
[l]と[r]をオルタネートにするなど応用編ができるかも知れませんが、私にはまだ無理です。
実は別に童謡「ずいずいずっころばし」でなくても、できると思います。ドヴォルザークの「新世界より」の第4楽章でも、小柳ルミ子の「星の砂」のサビのところでも良いかもしれません。
そういえば中学に入る前後に好きだった由紀さおりの 「夜明けのスキャット」なんかは短く切るところと長いところがあり、良いかもしれません。
The important thing is to identify the "future that has already happened"