昨日は、D.O.M.の取材に行って来ました。シェフのアレックス・アタラ(Alex Atala)さんのインタビューとコース料理をいただくという、かなり楽しいものでした。
アレックスさんは、「レストラン番付7位入りして以来、めちゃくちゃ忙しい」といいながら、たくさーんしゃべってくれました。ご飯を食べに来た息子にも紹介され、iPhoneに入った娘さんの写真まで見せてもらいました。・・・ブラジル人です。
「魚や肉は、日本にもっと美味しいものがあるかもしれないけど、ブラジルの野菜とかハーブ、果物はここでしか食べられないものが揃ってる」とお勧めされた"Vegetable Kingdom Menu"をいただいたのですが、おいしかったー。特に、サツマイモのマテ茶ベアネーズソースがけと、ジャンブという山椒みたいに舌がしびれるハーブ他、ブラジルのハーブを散らした美しいグリーントマトジュレ(冷たい前菜)が印象的でした。あと、PR会社の人お勧めのプリプリオカ(Priprioca)が使われたデザート(レモンゼリーでバナナを包んだラビオリ)も美味しかったです。チーズだけは・・・ギャルソンが練りながら持ってくるやつですが・・・は、やっぱりあんまり好きじゃないかな。
また、1皿1皿に合うお水がセットになっているのが面白かったです。バナナ水だとか、カンブシ(Cambuci)水、タペレバ(Tapereba)水とか、珍しい果物の味と香りのするお水が、食事の味を引き立てます。普通のコースより、このベジタリアンコースの方が絶対お勧めです!
ちなみに写真は、キッチンに置いてあったプリプリオカ。
アレックスさんは、ヨーロッパにいったら長居したくなって、ビザ欲しさにシェフになることにした・・・と、有名シェフとは思えない、かる〜い理由を挙げてました。で、「店で出しているお気に入りの料理は?」の質問にも、「"Dalva e Dito"(D.O.M.のすぐ側にある、彼のブラジル家庭料理のレストラン)で出している母親のレシピのクリームカラメル!4人兄弟の末っ子だったから、いっつもちょーっとしか食べられなくて、そのトラウマを克服するべく、巨大なやつを作ったんだよぉ」と、力抜けてます。
今年、初めて日本へ行ってから、すっかり日本にハマった、というアレックスさん。またすぐに日本出張なんだよーと嬉しそう。おそらく北海道で開催される"Cook it Raw"というコンファレンスに参加するんだとか。このコンファレンスは、15人の世界の有名シェフがナイフ一本だけもって、どこかの土地(ex. ラップランド、コペンハーゲン)へ集まり、最初の2日でその土地で食材を探し(キノコ摘んだり、魚釣ったり)、3日目にその素材を使って料理するというユニークなスタイルです。環境だとか、土地の食べ物だとかにもこだわっているんですね。日本からは、「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」の成澤シェフが参加しているんだとか。ちなみに食べるのは、世界から選ばれた6人のジャーナリスト。羨ましい・・・。
あと、この日のインタビューで、きっと皆さんも知りたいと思う情報は、アレックスさんのサンパウロのお気に入りレストラン、じゃないでしょうか。次のお答えでした。
ブラジル料理では、私も大好きなMani、Mocoto(まだ行けてない)、日本料理では、やっぱり新ずし、それに秀樹、シュハスコだと、Fogo de ChaoとVento Haragano、あとはイタリアンでPasqualeだとか。
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