子どもを伸ばす「親力アップ法」


Question

子どもが海外赴任をきっかけに学校になじめず不登校になってしまいました。
日本に帰国するべきでしょうか?

Answer

学校に行けなくなった要因を見極めよう
慣れ親しんだ友人や先生、環境を離れて新しい場所に移ることは日本国内でも大変なこと。ましてや海外への移動となると、親御さんはもちろん、お子さんにとっても大きな変化となります。
そのため、まずは「新しい環境で最初からうまくいくことはまずない」ことをある程度考慮しておくと、親も気が楽になるはずです。

その上で、赴任当初の「驚き」の体験を経て、半年以上経ってもなかなか学校に馴染めず、学校に行きたがらなかったり、お腹や頭が痛くなるといった身体的症状が出る時は、お子さんや学校の先生とじっくりと話す機会を設けましょう。その際に知っておいてほしいのは、学校に行けなくなる要因は一つとは限らないということ。また、幼児期から高校時まで年齢によってその要因はさまざまに変化します。
一例としては、幼児期では赤ちゃん返りが起き、分離不安(母親と離れたくない気持ち)が起こります(その際は、出来る限り幼稚園などに同席してみることをお勧めします)。そして、年齢が大きくなるにつれ、人種差別を敏感に感じとったり、「 友人関係」や「授業についていけない」など要因が複合的に絡むようになってくるのです。

親としては、子どもが苦しんでいると一緒に重い気持ちになるものですが、授業が難しいのであれば、家庭教師をつける、親自身が現地の生活で楽しい部分を発見し子どもと共有する、などといったことをまずは試してみてください。

Advice

お子さんに合った学習スタイルで学ぶ
アメリカの教育現場では、「LearningStyle(学習スタイル)」という概念を取り入れることがあります。これは、生徒一人ひとりに合った学習法を見つけ、親や教師が生徒を導くことによって意欲的な学習者になるとされるもの。
学習スタイルは5 つの要素「気質」「才能」「興味」「優位覚」「環境」から成り立ち、それぞれに型がいくつか存在します。登校すること、すなわち「学校で行われているスケジュールをしっかり管理し、決まったことを集団で学ぶ」ということが合っているのは、「気質」において「組織遂行型」である子ども。つまり、数ある要素の中で1 つしか当てはまらないのです。あなたのお子さんも、単に「学習スタイル」が合っていないだけなのかもしれません。
図表の「ラーニングスタイル5 要素」をご覧ください。親の視線ではなく、子どもの視線で子どもを理解する際の参考にしてみてください。

ラーニングスタイルの5 要素

気質

社会とのかかわり方(表現・実行型/発明型/思想・創造型/関係・影響型/組織的遂行型)

才能

子どもの生まれ持つ才能(音楽的/数学理論的/言語理論/空間的/ユーモア/対人的/動物と交流/自然と触れ合う/機械的理論/内省的など)

興味

興味の優先順位(スポーツ/音楽など)

優位覚

聴覚型(聴覚型/発話型)、視覚型(活字型/ピクチャー型)、触覚/運動感覚型(触覚型/全身型/スケッチ型/記 述型)

環境

子どもの好む学習環境(音の有無/学習姿勢/気温/食べ物/時間帯/照明/色など)

その体験から何を学ぶかこれが一番大切なこと
さて、多くの大学入試担当者とのやり取りを15 年ほどさせていただいている中で、大学が望んでいることがおぼろげに見えてきました。それは、海外滞在中にその子どもにしかできない特別な体験をしてきたか、ということに尽きると思います。現地の学校に行かなくなったとき、それによって何を学んだか、どうやって乗り越えてきたか、それが大学でどう生かせるか。こうした説明を志望理由書に綴ることで、国際教養系の大学に進学をした生徒を数々見てきました。

基礎学力や語学力は通信教育や少人数の塾などで継続的に学習できます。自分らしい生き方や学習方法を身につけることができれば、「 学校」にこだわる必要はないはずです。

大人が子供を一人の人間として扱い、人格を自分のものとは別としてリスペクトすることは子どもの自信や自尊心の向上につながります。子供たちは本来、知りたい、学びたい、よりよい自分になりたいという純粋な知的要求を持っています。適切な環境と指導のもと、そのエネルギーを活かし、自分らしく学ぶことの喜びを知ると、子供たちは驚くべき成長を遂げます。
その子に合った生活環境を整えることで自立した大人に成長する手助けをしてあげてください。

教務主任 高橋有希子

東京インターハイスクール
教務主任 高橋有希子

10 代で親の海外に赴任に伴いオーストラリアに6 年半滞在。30 代で夫の赴任のためアメリカに4 年間滞在。3 児(0 歳から9 歳まで)をアメリカで育てる。早稲田大学教育学部卒業。証券会社総合職を経て『東京インターハイスクール』教務主任。シニア学習コーチ。


東京インターハイスクール:東京都渋谷区にある通信制インターナショナル・スクール


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