ラッフルズ元田先生との出会いは、ユウが赤ちゃんの頃。
一歳半になっても歩かなかったことが少し気になり、初めて元田先生の小児専門外来を受診。
当時人見知りの激しかったユウ。
お医者さんなんて特に嫌いで他所では診察どころじゃなかったのに、元田先生はユウを泣かせずに最後まで診察してくれた。
ユウが親以外の大人とコミュニケーションが取れている。すごいことだ。
直感だったけど、我々にとって重要な出会いのような気がした。
これを機に、その後の2歳、3歳健診も元田先生にお願いした。
2歳の頃はユウの敏感な性格が一番強く外に出ている時期で、私自身かなり参っていた。
元田先生は、私の話を聞き、ユウの様子をしばらく見ると、
「この子は、私の子どもの頃によく似ています」
と、ご自身の幼少期の話をしてくれた。
先生も子どもの集団に馴染めず、 苦しい想いをしていたとのことだった。
医師としての経験と、ご自身の共感の気持ちから相談に乗っていただき、ユウにとっても私にとっても、無理のない解決策を一緒に考えることができた。
幼稚園に入って一年、すっかり子どもの集団に馴染めるようになり、外遊びも明るく元気にできるようになったユウを見て、先生はびっくりしながら
「ユウちゃん、すごく頑張っていると思います。」
と、ユウの視点で成長を褒めてくれた。
今でこそ普通の子どもらしくなったけど、やはり人一倍敏感なのは変わらない。これからも何かの折に不安定になるかもしれない。
そんな時、先生はどうやって乗り越えてきたのか、これからも相談していこうと安心していたが‥
今年の春、元田先生が転勤された。
特に相談することはなかったが、ハルの一歳半健診と称して、ついでにユウの今後のことを聞いた。
「ユウちゃんは、私から見ると、個性の範囲だけど、日本に戻ると違うかもしれない。今の上海での生活環境が彼女に合っているんだと思います」
日本の小児界では、発達障害と診断する範囲が広く、海外では個性とみなされるような子でも、障害の枠に入ることがある。
個性を平均におしなべるのが日本、伸ばしていくのが海外?
日本では、非常に細やかなコミュニケーション能力が求められるし、海外では気遣いしなくてもいいようなことにも気を配らないといけない。
ユウの幼稚園は多国籍で、ユウが普通にみえるほど個性豊かなクラスメイトに囲まれ、言語も様々だから言語に頼らない身体コミュニケーションでお友達と遊び、各々自己主張をしっかりしていく。そしてユウの園の先生は、子どもがしっかりマジメに皆と同じことをしているかではなく、子どもが笑顔で楽しそうかどうかを、重視しているようだ。
それを考えると、ユウは海外で生活した方がいいのかな。なんて、少しマジメに将来を思い描いてみたり‥
海外在住者は、日本では当たり前に無料で受けられる育児関連サービスが受けにくい。
例えば、日本では何か育児に悩みがあったり、子供の発達に心配がある時、無料で相談を聞いてくれる自治体窓口がある。
上海には多くの日系クリニックがあるものの、無料で気軽に相談、という場所はほぼない。
が、診察料はかかるものの、同様に相談できるクリニックはある。
少しでも心配があれば相談した方が良い。
もしかしたら、我々のように良い先生との出会いがあるかもしれないし、今後の生活環境を考えるきっかけになるかもしれない。
元田先生に、セントミカエルの小澤Dr.を紹介していただいた。
近所だし、また何かあれば行ってみようと思います。
少し、真剣な記事になっちゃいましたが(°_°)
悩み多き上海在住ママさんのお役に立てますように。
♪muminai♪
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