上海に住んでるというとよく、
「じゃ、お子さんは中国語ペラペラになるね!」
と、言われる。
でも周囲の話を聞く限り、「自然とペラペラになった」という子は少ない。
中国語を話せるようになる子は、家に中国人アーイーがいるか、父母のどちらかが中国人か、基本言語が中国語のローカル学校に行っているか。
日本人夫婦が日本語で話しかけ、日本的環境で育てる場合は簡単な挨拶程度の中国語しか話せない。
密に接する言語を中国語にしないといけないのだ。
ただこれは私も勘違いしてたことだけど、中には、ローカル学校にいても中国語を拒否する子も稀にいる。
我が子のユウがまさにそれ。
子どもは小さい頃から他言語に接していると、自然と言葉を真似て発音して、自然と他国の言語を身につけていく。
が、ユウは2歳頃から日本語以外の言語への嫌悪感を強く持っていて、英語や中国語を教えようとすると「それやめて!」と拒否。
絵本や歌も拒否。
何が原因かわからないけど、とにかく全く受け入れようとしなかった。
幼稚園(言語は英語中国語)に入ってしばらくしても、ユウは頑なに日本語をしゃべっていたそうだ。
ただ、聞き取りはできるし、先生やお友達とのコミュニケーションは良好。
別に幼稚園が嫌いとかではなく。
先生も親も首をかしげるばかり‥
しかし入園から間もなく一年が経とうとしているある日。
何気なく「谢谢」とユウに言ってみたら、
「不用谢」と、流暢な中国語が返ってきたのだ。
⁉︎
驚いているとさらに、
「これ、手套」
手袋を指差してまた中国語。
え⁉︎しゃべれるじゃん⁈
今まで頑として中国語を発しなかったユウが、フツーに発話した。
本人、にやり。
翌日この出来事を連絡帳に書いたら、「最近突然英語を喋り出した」と返答があった。
なるほどやっぱり。
赤ちゃんの頃から、頑固で完璧主義な性格。
多分、拒否してたんじゃなくて、一年間ずっと脳内に情報をためていってたんだろうな。
中途半端に発音を真似たり、間違ったことを言いたくなかったんだろう。
この性格、上手く伸ばしてあげたいけど、いつから必ず壁にぶちあたるだろう。
お気楽な母で、ちょうどよかった。
まぁかなり稀だけど、こーゆう風な子も、いるわけですので‥
バイリンガルは、自然になるんじゃなくて、子と親と学校と環境要因が組み合わさってなるものなのです。
引き続き我が子の成長を見守っていきます。
♪むーみんあい♪
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