遂に!日本のテレビ局がネットに参入だそうです。(日経記事より)日本に専用テレビを設置する事でリアルタイムのみの放送がスマホからも受信出来るそうです。
やっと。。。WatchJTVテレパソと同じビジネスモデルがやっと家電で認められる様になったという事になると思います。しかしこれにはまだまだ言葉のトリックがあります。ITの世界ではこの言葉のトリックを見抜いてゆきませんと実際に出来ると思っていた事ができない。。。ということになりますので十分な知識をつけておく事が重要です。
トリックその1
一見画期的なようですが明らかなトリックは専用テレビという部分です。専用テレビがなければ何も行えない。つまり日本でのテレビの買い替えが必要ということになります。参入企業が東芝、ソニー、パナソニックということですから、明らかにテレビ販売不振回復への苦肉の策といったところでしょう。しかもテレビより数万高い値段ということになるようです。
トリックその2
所詮リアルタイムでしか視聴できないということ。つまり時差がある国では意味がないのです。世界を視聴者にすることを視野に入れているわけではないのだとは思いますが、海外で利用するには時差があるアメリカ等では使えません。
トリックその3
配信はストリーミング配信であるということ。ストリーミング配信というのは回線依存。回線の速度によって画質が決まるという事です。これは日本国内ではよいのですが(回線が非常に高速のため)海外となると話は別です。
海外でもストリーミングでみることは見れますが(画質やカクカク止まるストレスを気にしなければ)人間というものは見れる様になれば高画質視聴を期待します。高画質になれば今度はソファーに座ってみんなで見たくなるものです。残念ながら現在の海外の速度は高画質を送り込むようなインフラは整っていないのが現状です。高画質を配信出来てもインフラが整っていないという宝の持ち腐れということになってしまいます。
トリックその4
専用TVというような大規模な機器を取り付けても外出先から録画予約ができない(日経の記事から見る限り)ということであれば海外から自由に録画予約をしたりする事もできないということになりますのであくまでも日本にいる人が外出先からテレビをみるを念頭にしているということになる商品になりそうです。
結論
アメリカのテレビは既にテレビ局が直接インターネットで配信をしているところ迄進化していますが、日本ではまだそこまではゆかないようです。家電のテレビという媒体がスマホやコンピュータのもっと自由で柔軟性のある機器にどんどん置き換えられてゆく時代が迫ってきているという感じです。時代の進歩とともに、テレビの前に座るというコンセプトからテレビが自分の前に視聴してもらうためにやってくるという視聴者主導の時代に変わって来ているのを感じる今日この頃です。