寝る前に一戯れ言。

そうそう、お前さんは不幸だよ。

いつも暗い顔で、何をそんなにしょげているんだい？

まるで人生絶望じゃないか。

でも本当は浸っているんだろう？

ああ、ワタクシはなんとまあ闇が似合う、罪な微笑を纏ったニンゲンよ。

なんてさ。

考えてみたまえ、こうやって自己を羞恥に晒すがごとくお前さんは

虚ろな表情で、いかにもな不仕合わせを演じているけども、

その実、鼓動が踊っているんだろう？

お見通しだぜ、そんなこと。

だってその目が訴えてるよ、

ああ、このような寒空の下で

ワタクシめはなんとまあ心細く、

美しく在るのでしょう、、、、

きっとどこぞやの誰かが気付いてくれる、

心の奥底から滲み出る母性にも似た優しさを

見返りのない愛を与えてくれる、、、、

なんてね、思ってやまないんだ。

ははは、図星かあ？

当たった事がそんなに悔しいか？

まあでもだあいじょうぶだ、心配するには及ばねえよ。

だってよ、だあれ１人もお前さんを見ようなんて狂気な奴はいねえんだもの。

ほら、あそこのべっぴんな嬢ちゃん、

チラリと視線を感じたが、

なんだいあの怪訝でいまにも嘔吐してしまいそうなツラは！

笑えるじゃねえか！！！

気持ち悪いんだってよ、お前さんのこと。

知らないのか？

不幸を装ってる奴が最高に気持ち悪いってことをよおお

なーに怒ってんだよ！気持ちわりい。

虫酸が走るぜ。

ああ痒くなってきた。

いいか、いい事を教えてやる。

不幸なやつにはな、一生幸せなんて来ねえんだよ。

だって知らねえんだもの、何が幸せかなんてちっとも理解しようともしねえで、

ただ、幸せってえ言葉に恋してやがるんだ。

考えてもみろよ？

べっぴんな嬢ちゃんとすれ違うだけで幸せじゃねえのか？

美味いそばでもすすって、腹を満たしたときに幸せじゃねえのかい？

馬鹿な野郎ってのはそんな感動もしらねえから馬鹿で

そして気持ちわりいんだよ。

ほれ、最後にアドバイスだ。

「笑顔ってやつぁ、幸せにしてくれんぜ」

っていう即興脳内ストーリー。

シャワー浴びて寝るかな

See you