ここ南仏は暑い 私が住むイエールでは5月終わり頃からすっかり夏。7月に入った今は日差しが超きつく、多分、今頃が年間で一番暑い時期。今日も暑かったー 毎年8月になると少し和らぐが、暑いのは暑い。 南仏の夏は長いのである。 フランスでは学校はすでに夏休み。フランス&欧州各地から、またはそれ以外の国々からたくさんの観光客が訪れていて、家族連れもいっぱい。 保育園はまだ休みじゃないので、子供を預け、毎日仕事に走りまくっている私は、真っ黒(もしくは真っ赤)に日焼けした人々を横目にしながら、自分の子供の頃の夏休みを思い出してしまっている。 あの頃は家にクーラーなかったなあ…… お父さんは休みなく働いていて、どこにも出かけられなかったから狭く暑苦しい家にずっといたなあ…… 母親に昼寝しろと毎日強制されていたけど、あんな暑苦しいなかで昼寝なんか出来たもんじゃなかったなあ…… 今の南仏の家もクーラーがない。けど快適。 息子は別の意味で昼寝を拒むけど(せっかくの両親との週末は、昼寝せずに遊びたいらしい)、午前中にしっかり遊んで疲れたらちゃんと昼寝するし。 うちにもたくさんの人達が泊まりに来てくれているけど、みんな日中は外で歩き回り「暑かった〜」と言いながらも、家の中は涼しいと言ってくれる。 私だって、最近車のエアコンがダメになり、うだる暑さのなかで運転して疲れるが、家に戻ると涼しくほっとする。 内装はもちろん手を入れているが、うちは古〜い家で、昔々はこの辺り一帯は畑だった頃に立てられた家らしい。元々はこの地域の農場主の家で、雇っている農夫を住まわせていたらしい。日中、暑いなか仕事する人達なので、家の中では涼をとれるように造られた家らしい。 確かに、石造りで、壁の厚さは50cmもあるから遮熱もするわなぁ。 1つの建物に3世帯が独立して住めるようになっているのも納得。 まあ、うちに限らず、南仏の古くからある家々や街の造り自体がこんな感じのところが多いんだけど。 でも昔の人はすごい。良く考えられた設計だ。 と、思っていたら、それよりもっと昔の日本の書物の中にこんなフレーズを見つけた。 「家の作りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は耐え難き事なり。」兼好法師の「徒然草」第55段に出てくるフレーズ。 省エネで日本では緑のカーテンや清涼グッズが流行っているようだが、家の設計次第で涼は取れるのだろう。実際、我が家がそうだし。 建築基準法や様々な規制が違うし、建築素材の違いなどで「そんな簡単なもんじゃない」と怒られそうだが、今日のこのブログ記事はいつも読んでくれている、設計の仕事をしている兄に捧げたい。 子供の頃の夏休みを思い出し、日本の家族、兄妹を思い出し、こんなことを書いてしまった次第。 でも何より、南仏の夏は暑いといっても湿度が低いから日本に比べて過ごしやすい。 だからたとえ、この家をそっくりそのまま日本に持って行ったとしても涼しくないかもしれないなあ。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ フランス旅行&南フランスでの生活を味わえるホームステイをしませんか? 我が家では、常時日本人の皆さまのホームステイを募集しています。 南仏での生活を体験してみたい方、 息子(もうすぐ3歳)に日本語で話しかけてくださる方、 私と日本語会話をしていただける方、 夫とはフランス語会話を頑張っていただける方など、お待ちしています。 宿泊のご予約、空き状況や料金についてなど、お気軽に emikot@wanadoo.fr へEメールにてお問い合わせ下さい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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