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【2022年帰国子女の中学受験対策】経験者が語る、いつから何をすればいい?おすすめの勉強法

カテゴリ アメリカ

ウチの下の子は、海外から中学受験をしました。

1歳から中国→アメリカと、10年以上も暮らしてきて、日本の学校に通ったことがほとんどなかったので、普通の公立中学だと無理なんじゃないかと思ったのがきっかけです。

帰国子女枠利用でラクに受験できるという時代は終わりつつあります。

確かに、一般受験より少しだけ有利になることもありますが、帰国子女受け入れ校は二分化しているのではないかと思っています。

英語教育や国際プログラムに力を入れている帰国子女に人気の学校は、人気もハードルも高くなってきている傾向を感じます。

でも、海外で培った強みを活かして早くから準備をすれば、自分にピッタリ合った学校を見つけることだってできます。

中学受験の準備はいつから始めればいい?まず何をすればいい?実際やっておいてよかったと思ったことは?

などなど、実際に海外からの中学受験を経験した私が、当時を振り返りながらご紹介していきます。

また、ウチは、中高ダブル受験だったので、同時期に高校受験をした上の子の記事もぜひ参考にしてください。

海外からの中学受験、いつから何を準備する? 勉強する子供

東京近郊では、帰国生を受け入れる私立中学校が増えてきていると言われています。

2020教育改革で、小学校3年生から英語が始まりましたが、その影響も少なからずあるのではないかと思っています。

英語ができる帰国生を受け入れたいと思ってる学校が増えてきているのは朗報です!

中学受験を考えたらまずすること

中学受験といっても、どの学校を受けるかによって準備が変わってきます。

とはいえ、小学生のうちに「受験勉強」をしなければいけないのは避けられません。

勉強を頑張るのは子どもですが、親のサポートは必須です。

二人三脚で頑張るために、まずやっておきたい大切なことを挙げてみました。

家族で受験をする必要性・理由についてしっかりと話し合う

中学受験の場合、子どもの頑張りはもちろんですが、親のサポートも必要になってくるので、親子で受験することによるメリット・デメリットや子供の気持ちなど、共有しておくことが大切になってきます。

受験勉強を始めてから受験まで、長い時間努力し続けることになるので、子どもは「目標と納得」が必要。

〇〇中学に行けば、こんなことができる。

〇〇がやりたいから、頑張る!

と、目標がしっかりしていなければ、勉強せずに遊んでいる友達を見て「なんで自分ばっかり…」となってしまいます。

大事なのは、親が「〇〇中学校に行ったほうがいい」と説得するのではなく、子どもが納得して「○〇中学に行ってみたい!」と思えること。

そのためには、実際に学校見学に行ったり、資料を取り寄せたり、実体験してみることがとても大事。

気持ちの準備は小学校低学年でも十分できるので、一時帰国のタイミングでいろんな学校を見学して、子どもが実際に違いを肌で感じる経験を積み重ねるのもおすすめです。

自分の実力を知る

どんな学校に行きたいのか、いくつか候補が上がったら、それに向けて勉強を始めます。

受験勉強始める前に、まずは自分がどれくらいの実力なのかを確認してみましょう。

一時帰国中に全国統一テストのようなものを受けられたら、受けてみてください。

JOBA海外・帰国子女センター試験の達成度確認テストや志望校判定テストを受けるのもおすすめ。

ウチも継続受験をしていましたが、海外で受験することができたので、かなり指針になりました。

日能研の全国公開模試も、海外で受けることができます。

ハイレベル私立中学を受験予定の方は、早稲田アカデミーが海外でも受けられる「志望校別オープン模試」を実施しています。

対象中学校はこちら。

共学渋谷幕張・早実男子校開成・麻布・武蔵・駒場東邦・早稲田・早大学園・慶応義塾普通部女子校桜蔭・女子学院・雙葉

早稲田アカデミーは、対象中学校がかなり限られていますが、同じ中学を目指す中での位置を知ることができるのでお勧めです。

模擬試験を受けてみて、あまりいい結果が得られなかったとしてもあきらめる必要はありません。

最初の模擬試験はスタート地点。

そこからの正しい頑張りで、必ず合格を手にすることができると信じて走りだしましょう。

学校について調べる

実力を知ると同時に、学校についても調べておきましょう。

帰国したらどこに住むのか、中高一貫校に行くのか、国立中学校を受験するのか、英語に力を入れている学校にするのか、スポーツの強い学校に行くのか。

受験の科目が何なのかも調べておくと、何を重点的に勉強すればいいのかがわかります。

多くの中学では、

国語+算数+英語+面接

といったパターンが多いです。

模擬試験の結果をもとに、弱点をどうやって補充するのか、得意科目はどうやって伸ばしていくのかも、ここで考えておくといいかもしれません。

また、一時帰国中にぜひ学校見学に行ってみてください。

その時は、事前に学校に問い合わせをしておくとスムーズに内部の見学や質問などを受け入れてもらえます。

学校によっては、どんな勉強をしておくといいとか、英語資格は〇級を目安にとか、いろいろ教えてくれますよ。

受験勉強は小4までに始めよう

中学受験を決意したら、すぐ受験勉強に取り掛かりましょう。

日本に住んでいる中学受験をしようと頑張っている子たちも、だいたい小学3年生〜4年生くらいで受験勉強を始める子が多いです。

といっても、最初にやらなければいけないことは今までの復習です。

日本の学校にいたら必ずやっていた単元が、海外にいるからやっていないということが多々あります。

なので、準備は早ければ早いほど、復習の範囲が狭くなるのでラクになります。

ただ、小6になってから中学受験を決意した!という子も、実は少なくありません。

復習は大変になってしまいますが、年齢が高いほど本人のやる気も気合も決意もしっかりしているので、遅すぎるということはありません。

ただ、その場合は時間を有効に使うために、プロの手を借りることをお勧めします。

進学塾に通う

もし、家の近くにいわゆる進学塾があるなら、そこに通ってみてはいかがでしょうか。

通学に30分以上かかるような場所にあるなら、無理して通う必要はないと思いますが、進学塾というだけあって経験も実績もノウハウも豊富。

海外進出している進学塾
早稲田アカデミー…11か国24都市駿台海外校…世界に20校、オンラインにも対応京進の海外校…世界に4校、オンラインにも対応ena国際部…世界に24校、オンラインにも対応

私たちが中国に住んでいた時、上の子は帰国後中学受験をしようと思って、京進の海外校に3年生の3学期から通っていました。

そのあと割とすぐにアメリカへのスライドが決まったので、実質半年くらいしか通っていませんでしたが、それでもかなりの実力がつきました。

上の子は今でも、あの時すごく頑張ったから今がある。と言っています。

集団塾だったので、最初は本当に全然ついていけなくて、泣きながら夜中まで宿題をやっていました。

なので、向き・不向きはあると思います。

できないことで劣等感を感じてしまうとか、ちょっと繊細な子とか、おとなしくて自分で質問できない子はあまり向いていないかもしれません。

通信教育を利用する

受験勉強とは言っても、最初は今までの復習をしっかりやることがいちばん大事。

抜けている・やっていない単元はないか、苦手なところはないかをつぶしていく必要があります。

進学塾の場合、どうしても先取りがメインになりがちで、振り返り学習がおざなりになることも。

最初は振り返り学習をしっかりやる、そして基礎ができてから先取り学習に移行するのがいちばんベストだと思います。

なので、進学塾に通う前に、通信教育を利用して「やっていなかったり、忘れてしまっている単元」をやり込んだ方が効率がいいと思います。

その時に気を付けたいのが、通信教育の種類。

受験に強いのはZ会と言われています。

でも、海外で「抜け」があるときはZ会よりも、無学年式学習の通信教育をやる方がおすすめです。

無学年式とは、学年の垣根を超えて前の学年まで何年でもさかのぼって、できない所を復習することができる、AI搭載の通信教育です。

オンライン家庭教師を利用する

今、いちばん進化してきているのがオンライン家庭教師ではないでしょうか。

このご時世、オンラインでの学習が当たり前になったことで、かなりの勢いでオンライン家庭教師が伸びてきています。

ウチの子たちが中学受験・高校受験をしたときには、オンライン家庭教師なんてほとんどありませんでした…

その後、大学受験をするときにオンライン家庭教師を利用してみたのですが、これがすごく良かった。

通信教育も、進学塾も、いろんなところを試してみたんですが、帯に短したすきに長しという感じで、帰国子女にとってはイマイチフィットしないというか…。

それに比べて、オンライン家庭教師は完全マンツーマンのオーダーメイドカリキュラムを組んでもらうことができます。

集団塾だと、どうしても周りに合わせる必要がありますが、一人ひとり進度も理解度も目標も違います。

得意・不得意も違ってくるので、昨日の授業はよくわかったけど、今日の授業は全然わからなかった。

ということが多々あります。

それが、家庭教師であれば、完全に個別の進度・理解度・目標に応じた対応をしてくれるので、いちばん効率が良くて、さらにコストパフォーマンスもいい。

さらに、通信教育だと、どうしても理解できないことがあった場合、質問してすぐに解決することは難しいですよね。

実際、オンライン家庭教師を試してみて感じたんですが、

次の授業までに何をすればいいのか、明確になるわからないことがあるとその場で解決できる復習中に疑問点があっても、メール等で質問できるわからなかった所は次の授業でもう一度理解できたか確認できる

といったサイクルが出来上がります。

学習習慣がきちんとついていない子でも、次までに何と何をやればいいよ。っていうことがわかれば、迷うことがなく勉強を勧められるんですよね。

海外で利用できる、海外子女・帰国子女を教えた実績も経験も豊富なオンライン家庭教師をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

英語資格を取る

ウチの下の子は、中高一貫校に中学受験をして入学しました。

その時に利用したのが、英語資格です。

帰国子女枠受験の場合、英語資格を持っていれば学力試験に+〇点加算とか、英語の試験免除とか、いろんなメリットがあります。

ウチの場合、塾に通ったり、通信教育はやりましたが、最終的には英検準1級を取ったので特別推薦枠で中学受験をしました。

小学6年生になってすぐの試験で準1級を取ることができたので、願書提出にギリギリ間に合った。という感じです。

間に合わなかったときのことを考えて、国語、算数も塾に通っていたので、本当に大変な毎日だったと思います。

英語資格は取っておいて損はありません。

2級以上を目指すのであれば、短期でかまわないので英検に強いオンラインスクールに通うことをお勧めします。

また、英検は英語4技能(Listening・Speaking・Reading・Writing)がまんべんなく強化されていきます。

小さいうちから英語圏にいたり、また滞在期間が短かったりすると、会話はできるけど英作文が苦手な子が多いです。

英検2級以上を取りたい場合は英作文がポイント!

中学受験の勉強のほかに英検も…となると本当にスケジュール的にも大変だと思いますが、必ずメリットがあるので頑張ってみてください。

海外からの中学受験、いつから何をすればいい?:まとめ 楽しい学校生活

実際に海外から中学受験をしてみて、一言でいうと「本当に大変だった…」

おまけにウチの場合、上の子の高校受験も同時にあったので、気の休まるときがありませんでした。

どちらかが受かって、どちらかが落ちたらどうしよう…そんなことまで考えて、胃の痛くなる毎日。

それに加えて、受験するための飛行機やホテルの手配、帰国の準備やら日本での家探しやら、送別会やらなんやかんや。

気づいたら4月が過ぎていて、日本に帰ってきていて、子どもたちは学校に行き始めて、という感じで、年末年始の記憶があまりありません。

ただの本帰国でさえ大変なのに、よくやったと思います。

ウチの場合、上も下も同時に受験だったので、大変ではあったけど1回で終わり。

兄弟姉妹の年齢差によっては、帰国時期がズレたり、受験時期がズレてどちらかが満足に準備できなかったり、それはそれですごく大変だと思います。

なので、勉強や受験校についての情報はプロに任せて、親はそれ以外の子どものサポートに徹するのがいちばんいいんじゃないかな、と思っています。

4年生くらいまではしっかりと無学年式学習で復習をして、そのあとはオンライン家庭教師と相談しながら受験校を決めたりするのがベストかな…と。

準備が早ければ、それだけ余裕をもって、ワンランク上の学校を狙うことも可能です。

海外というハンディを背負って受験をするのはとても大変ではありますが、本当に良い経験だと思うので、親子二人三脚でぜひ頑張ってください。

中学受験で帰国してしまうと、大学受験の時に子女枠が使えない…と心配な方に朗報です!総合型選抜という試験を知っていますか?

海外で暮らした経験や英語試験などの特技を活かして、ワンランク上の大学受験をすることができます。

総合型選抜専門塾AOIさんに直接伺って話を聞いてきたので、まだ先の話だけど…大学受験がちょっと心配と思っている方はぜひ参考にしてみてください。

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ブログ紹介

帰国子女ラボ

https://kikokulabo.com/

中国4年アメリカ6年の駐在生活を終え、子どもの中学・高校ダブル受験のため母子で帰国。 初めての中国へは0歳と4歳の子供を連れて四苦八苦。 さらに、中国とは正反対の国アメリカへの駐在。 そんな10年以上にもわたる駐在中に経験したことや、 受験をするためにやってきたこと、買ったもの、試してみたことなどをわかりやすく詳しくご紹介しています。

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