こんにちは、コーダイです。
ニューヨークのハリケーンは、大きな被害をもたらしたようで、写真を見ているとグラウンドゼロや街の木が根こそぎ倒れているなど、びっくりする光景です。。
けれども、どうしても地震や津波の衝撃が大きすぎて、これくらいの被害では。。。と心の中で感じてしまう、災害感覚マヒが起きているような気がしてしまって仕方ありません。
マヒすれば、小さな事でも驚かなくなるかもしれないけれども、それで解決するわけではないですもんね。
さて、どうしても世界のニュースが気になって時間があれば、どこでもiPhoneでチェック!なんていうのを繰り返していますが、興味深い記事が、アメリカの経済誌ポータルサイトのエコノミストで紹介されていました。
タイトルは。
Asia's Lonely Hearts 『アジアの孤独な心たち。』
Women are rejecting marriage in Asia. The social implications are serious.
という、見出し。アジア人としては、ちょっと引き寄せられてしまいます。海外から見たアジアというのは、私の大好物の題材なのです。笑
原文はコチラ⇒ エコノミストポータル/アジア
Reject というと、直訳すると、拒否するとか、拒むとかになってしまいますが、ここは、コーダイ流に表現すると、こんな感じでしょうか。
【結婚を避けるアジアの女性達。社会への影響は深刻。】
以下、エコノミストの内容はざっくしとまとめると・・・
もともと、国の伝統文化や家族の繋がりは文化的背景が強いアジアであるにも関わらず、結婚というものの価値観について、不透明になってきているアジアの結婚離れの影響の側面には、西洋文化の結婚の価値観にもあるかもしれないというもの。
西洋の国(イワユル欧米諸国)では、約半数の夫婦が離婚という結末を迎え、約半数の子供達は、結婚をしている夫婦という条件の中から外れて生まれてくる。
先日のイギリスの若者達の暴動の要因には、親の教育や、健全な親子関係の欠落、東洋と西洋の価値観の違いに気づく事ができなかった事などが考えられているそうだ。
確かに、結婚しても、望まない結婚であったり、『離婚率が増えていたら、一体結婚ってなんだろう?』と思ってしまいますよね。
特にこれは、日本だけでなく、中国や韓国、香港、東南アジアやインドにも共通している、アジア全体の課題であり、今となっては、もともと結婚年齢の遅かった欧米諸国と比べてもアジア人の結婚の年齢が遅れている。
中でも日本、台湾、韓国、香港では、女性の結婚年齢の平均が28歳~30歳、男性は31歳~33歳に繰り上がっている。
その中でも30代前半で結婚していない女性が全体の約1/3 を占めて、台湾では、30代後半の女性の1/5が、未婚のまま。そして、そのまま結婚をしない女性も多い。
タイのバンコクでは、40代前半の約20%の女性が結婚をしておらず、東京では約21%という統計が出ているそうだ。
これらも、日本だけの話ではなく、台湾やタイなどの国でも同じ事が起きているなんて、なんだか現実味がありませんが、アジア中で同じ現象が起こっているとなると、見過ごす事も出来ないかもしれません。
そして、ここで何が問題かというと、世界の人口の多くを占める超大国、中国とインドにもその波が押し寄せているという事だ。
中でも、ひとりっこ政策による影響として、アジアの一部の国では、人口妊娠中絶が頻繁に行われ、女の子よりも男の子を好む傾向にあるのが現状だ。
そして、2050年までには、なんと結婚適齢期の男性が、約6000万人も女性より人口が多くなってしまうと予測されており、これが、社会にどのような影響を与えるのか、深刻な問題となっている。
単純計算しても、6000万人の男性が結婚を出来ない状態に陥るという事が何を生むかどうかは、考えるだけでも怖いもので、こういった社会情勢が犯罪率を高める要因となりうる事を現実として考えなければならない。
また、この記事では、結婚に対する、ポジティブなイメージを作る事が出来ない日本の女性の環境にも触れており、多くの女性が膨大の量の仕事をこなし、そして家事などで家庭も両立させるためのハードワークに追われているという事実が、結婚に対して前向きな印象を得られない要因としても考えられるといっており、さらに私が印象的だったのは、次のパラグラフです。
Compared with the West, Asian countries have invested less in pensions and other forms of social protection, on the assumption that the family will look after ageing or ill relatives. That can no longer be taken for granted.
西洋と比べ、アジア諸国では、年金や社会制度への投資が少ない傾向にあり、家族や親戚が老人や病気の家族の面倒を見るという前提の下に成り立っている。
それは、もはや当然の事とは思ってはいけない事であろう。
欧米の考え方としては、社会制度がこれからの若者や経済を支えないといけないと考えているものだけれども、年齢と人口がピラミッドの形を維持している欧米諸国は良いかもしれないけれども、逆ピラミッドの国では、どのようにすればよいのだろうかを考えると、一概に答えは出ないのかもしれません。
何よりも重要な事は、こういった事実を受け止め、目の前に起きている事にどのように対処していくか、現実的なイメージを持って考える事だと思います。テレビや別世界、海外で起きている事は、自分には関係ないと思い勝ちですが、グローバルの波はすぐそこまで迫っており、この現実が目の前に現れる日もすぐなのだと思います。
2050年って、私たち、かろうじて生きてますよね?笑 私たちはよくても、子供達がこの現実に直面しなくてはいけないなんて、なんだかぞくっとします。
小難しい話になってしまいましたが、せっかくなので、エッセイに使うのにもおすすめの英熟語をご案内します。
on the assumption ・・・ ~の仮定のもとに、~の前提のもとに
no longer be taken for granted ・・・もはや、当然の事だと思ってはいけない
エッセイに上手くいれて、使うと格好良くなると思います。技だけでなく、内容も重要ですけどもね。
リーディングの練習には、こうやって興味のある記事や編集やエッセイのプロフェッショナルである、経済誌やコメンテイターの記事などを読んで読んで読む事が重要です!!
■たまには、使える英語特集もやっていきます。アジアについてもっと知りたい!英語のニュースが読めるようになりたい!などなど、英語や留学に関してのご質問・ご相談いつでもお待ちしております。
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