• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

なぜ他人がつくったモノは美味しいのか 飲食店の屋外営業解禁で考えた 

カテゴリ ニューヨーク

 駐夫です。

 3か月ぶりの外食へ

 わがNJ州では、6月15日から、飲食店の営業が屋外に限り、解禁された。実に3カ月ぶりのこと。路上や駐車場などスペースがあるお店に限定されるとはいえ、ただただ嬉しいものである。

 店舗前に、テーブルセットやパラソルを出し、6フィート(約1.8メートル)のソーシャル・ディスタンスを取って並べられる。人々は会話を楽しみながら、嬉々として食べ物を食べ、飲み物を飲む。

 そんな人々を見ながら、歩く人々もどことなく嬉しそうだ。往来する人が増え、生きた人間の声が飛び交い、おカネが落ちる。街には活気が溢れ、少しづつではあるが、元気になってくると、この3か月、一人ひとりが頑張ってきた成果が表れたきたことを、しみじみ実感する。

 そんなことで、もはや、いてもたってもいられなくなり、知人を誘って、早速飲みに出かけた。

 マスクを付け、ハンドサニタイザーを2つ持ち、帽子を着用。店から突き出たテラスに設置された席に着くだけで、心は湧き踊る。案内された席は、テラスの隅っこ。2サイドだけを気にすればよいわけで、これは助かった。

 飲み物を注文してから、店員さんが持ってくるまで、待ち遠しいこと、この上ない。

 クラフトビールの生を手にとり、早速乾杯。

 これこそ、待ち望んだ至福のひと時!!!

 知人と十分に食事メニューを相談し、シェアしやすく、直箸ならぬ直フォークにならないモノということで、カラマリ、ウイングチキン、フライドポテトを注文。こちらでは言わないと出てこない取り皿をもらい、各々が食べられるだけの量を最初に取り分けた。フォーク、ナイフはビニール袋入りの使い捨てタイプだ。

 店員さんは、マスクに手袋を着用しているが、注文時、運ばれてくる際は、マスクを外していても、すかさず着用して防御。とにかく頻繁にサニタイザーを使い、余計なモノは触らず、顔がかゆくても我慢した。

 知人のビールが美味しそうだったが「ちょっと飲ませて」も間接キス(古いですね笑)になるため、ご法度。握手もハグもできず、いろいろな点で自主制限を要するのは、正直疲れるが、致し方ない。ちょっとした油断が、取り返しのつかないことになりかねないので。

他人がつくったモノを美味しく堪能する。ウイルス禍以前は当たり前だったことが、これほどまでにありがたく、幸せなことだったのか。しみじみとかみしめる。

飲食店の屋外営業が解禁されたNJ州より pic.twitter.com/abgBD7QIpH

— ちゅうおっと(駐夫)HomemakerStay-at-Home Dad駐パパ (@chu__otto) June 21, 2020

 さて、どうして他人がつくったモノは美味しいのだろうか。大きく分けて、4つあると思う。

 

 どうして美味しいのか   食べるまで味が分からない

 自分で作ると、メニューも味も分かる。メニューを考え、味見をするのだから、当たり前と言えば当たり前。これに対し、お店でメニューを見ながら、料理とその味を想像するのは楽しい。頼んだモノがテーブルに揃った時の「絵」を考えながら、注文を完成させるのにも、センスが問われる。

  

 かけがえのない、待つ間の高揚感

 無事にメニュー注文を終え、アルコールをぐいぐい投入しながら、会話に花を咲かせる。楽しい食事には、気の置けないメンバー、愉快な会話が付き物。そのうちに、次々と運ばれてくるのだが、待つ間、他のテーブルから何とも言えない匂いが漂ってくると、空腹感がさらに高まり、気分は高揚する一方だ。

 

 自宅で家族と食事をするとき、テーブルでひたすら待つというのは、あまりないのではないか。多くが「ごはん、できたよ~」などと呼びかけられ、食卓に集まってくるはず。

 

 後片付けが必要ない

 お皿を片付ける必要もなく、食洗機に入れる必要もない。食べたモノを基本的にはそのままにして、席を離れる。同じことを自宅でしたら、見たくもない光景がそのまま広がり続けたまま。後のことを考える必要もなく、食べることに集中できる。嬉しいではないか。

 もちろん、お店の雰囲気が重要

 これは言うまでもないだろう。高級店には高級店にふさわしい雰囲気があり、大衆店には大衆店にふさわしい雰囲気がある。無論、どっちが良いとか悪いとかの問題ではない。料理の値段には、調度品や食器、店員サービス、テーブルから見える景色なども反映される。

 この生活が始まってから、デリバリーを週数回、適度にまぶし、乗り切っている。ただ、自宅で食べたところで、生活空間であることには変わりないし、万が一を考えて、発泡スチロールからすべて出し、自分たちの食器に移し替えている。そんなことを食べる前にしていると、雰囲気は、自分でつくる料理と何も変わらない。

 何の疑問も持つことなく、お店に出掛け、他人がつくったモノを食べていたあの頃、こんなこと考えもしなかった。考える必要もなかった。当然だったから。

 ウイルス禍以前の外食が、これほどまでにありがたく、幸せなことだったのか。家族の食事を担うようになり、あらためて、その喜びをかみしめている。

続きを読む

ブログ紹介

ちゅうおっと(駐夫)のアメリカ主夫・育児奮闘記@ニューヨーク・ニュージャージー

https://www.chu-otto.com/

 2017年12月から、大手メディアの政治記者の仕事を制度活用にて休職。妻の米国赴任に子ども2人を連れて同行した40代・ちゅうおっと(駐夫)@NJが、日々感じた思いや経験、異国生活から得た教訓、日米の違いの考察などを記します。  現在の関心は、駐夫の社会的認知度・地位の向上策、ライフシフトの勧め、キャリアデザインの再構築、子どもの教育、パパ育児etc。

カテゴリ ニューヨーク

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

プログライターの方

海外赴任ブログを登録する

あなたのブログを登録してみましょう!

プログライターの方

海外赴任ガイドのSNS

Twitter アカウントをみる

たいせつにしますプライバシー 10520045