つい先日観た映画は「杉原千畝」(SUGIHARA CHIUNE）。彼は、
日本人なら知っておくべき人物ですね。そういう自分はまだまだ未熟、
未知識でした。特に外国に住んでいると、この方の勇気ある行動は、
凄いものがあると感じます。
杉原千畝(すぎはら ちうね)は「東洋のシンドラー」とか「命のビザ」
とかの代名詞で呼ばれている。その所以をちょっと振り返る。
彼は、第ニ次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任していた
「リトアニアのカウナス」という都市で、当時のナチスによって迫害
差別を受けていた主に沢山のユダヤ人に、日本への通過ビザを発給し、
日本政府の困惑の黙示にもかかわらず、亡命を手助けた事で有名です。
マレーシアでは最新映画ですが、日本では、去年の12月5日に日本で
公開された＝知らなかった。今マレーシアで公開中。
マレーシアでの映画は、大体が欧米と同時公開ですが日本発信ものは、
逆にマレーシア配給では遅くなるという現象ですね。
実際の「シンドラー」は、(あのエレベーターの「シンドラー」と同じ
名前だが）オスカー・シンドラーというドイツ人で、自分の経営して
いる軍需工場の従業員の割り増しで、多くのユダヤ人たちを助けた。
その時に作成した名前のリストが有名な「シンドラーのリスト」と
呼ばれています。過去に、この映画を観たけど、手に汗を握りました。
「SUGIHARA CHIUNE」は、日本の東宝製作139分、監督は日本を
熟知している「チュリン・グラック」で、主演は「唐沢寿明」で映画は、
日本語まじりの英語が主体。字幕は英語とマレー語と中国語の3か国語で。
感想としては・・・当時の外交官としてのジレンマ、責務を乗り越え、
「人間としての心」の命ずるままに正しいことをしたという勇気ある
偉業だったと思う。彼は、危険を冒しても、体制に従わなかった。
・・彼の行動は、世界の人が認める偉業であったにもかかわらず、封印
されていたみたいだ。後に鈴木宗男議員の尽力により、外務省の正式認知
で、44年ぶりに名誉回復になった形です。以前に劇や映画にもなったよう
ですが、今回の現代風の映画としては、観て良かったと思います。
・・・また、映画や表面の物語には出てこないようですが、この時代の
リトアニアの国では、中南米とか他の国の領事館もあったわけで・・
やはりそこにも、当然ユダヤ人たちが殺到したらしいです。
でも、全部じゃないだろうけど、発給の際に、高額なお金を要求したり、
ハンコは押されたけれど、行った先の国でビザに不手際があり、入国を
拒否された事もあったようで・・・・・。
・・一方で「杉原千畝」の発給した日本へのビザは、正式のビザであり、
人道性があるというのは、この理由からです。領事館が閉鎖され、
ホテルでも、最後の最後までビザを発給し続けた彼の勇気と人道性は、
現在に至るまで、高い評価を受けています。
・・・このホテルでの、最後に引き上げる場面、映画でもありました。
リトアニア人と旧ポーランド人に発給された数は、2,132枚。内ユダヤ
系が約1,500枚。1家族1枚あればよかったので、6,000人以上の人を
救ったことになるそうです。
・・映画でも言ってましたが、その後、母国へ帰ったその家族の子孫は
今現在6万人以上にもなっているし、名誉賞なども受けているし、当時の
領事館の前の道路は、「SUGIHARA通り」と呼ばれているそうです。
彼のビザ発給で今現在6万人以上の命が「今ある＝生きている」という事
に大変な感動を覚えました。
・・・・最後に・・・・
映画を見終わって、ゾロゾロと映画館の出口から出ていく時に、私達の
少しの日本語を聞いたらしく、数人が同時に振り返り、ニコッと笑って
くれたことが・・なんか・・最後に、二重に、スゴク、嬉しかった。
有難うございます励みになってますお手数ですけどポチクリを嬉しいです。
