皆さんこんにちは、ブリスベン支店の Izzy です。
毎週火曜日は【Izzyの易しい優しい経済楽】の時間です。
身近な話題、気になる話題、親しみやすい話題をとりあげて
いきますので、オーストラリア経済を一緒に勉強しましょう。
さて、中国ネタの第2段は「クルマ」です。
中国の自動車メーカーで、豪州市場で成長著しいのは、
長城汽車や奇瑞汽車などがあげられます。豪州の格安車
マーケットを中国ブランドが近く席巻するのは確実とみる
見方さえあるようです。
オーストラリアン紙によると、奇瑞汽車はまだビクトリア州
での安全基準を達成していないため同州で販売できないも
のの、「J1(1万1,990 豪ドル、約107 万円)」など2モデルを
3月にその他豪州市場に投入し、3月だけで219 台を販売
したとのことです。 これはクライスラーや「ミニ」「シュコダ」
「プロトン」などのブランドの販売台数を上回る成績なんだ
そうです。また、長城汽車は今年末までに2万台を突破する
見込みだということです。
中国系の強みは日系、欧米系、韓国系と比べて価格が
軽く数千豪ドルは下回るその安さ。スポーツタイプ多目的
車(SUV)部門では、トヨタの「RAV4(2WD)」が
2万8,990豪ドル(約260 万円)以上であるのに対し、
「グレートウォール(長城)X 240(4WD)」は
1 万9,990 豪ドルと、約1万ドルの違いがあります。
豪州でも、中国車の安全性に不安があることは知られて
いますが、インターネット上などで公開された安全テスト
基準を上回った中国車は信頼を集め始めている傾向もある
ようです。
豪州の自動車ディーラー、グランド・モーターズは
「中国車は日本車、韓国車と同じ道を歩み始めるだろう
が、実際は日韓メーカーの半分の時間でやり遂げている。
販売高では近く追い越すかもしれない」と発言しています。
また、ボルボブランドを買収した吉利汽車(ジーリー・
オートモービル)も、年内にNSW州などで販売開始する
見込みだそうです。
豪州市場では、日本勢が圧倒的なシェアを握っています
が、うかうかしてられませんね。
Izzy