俺の屍を越えてゆけ。

変化というものは常に新しい人間が創りだすもので、既存の価値観に身を任せている者には難しい。そして、今在るものを無いものとするには時間がかかる。

この腐りきった社会が変化するには何十年必要だろうか？少なくともわかるのは、変化をもたらすのはボクら世代じゃないってこと。「あれ、なんだかおかしいぞ？」そんな風に気が付いていても、変えられないのがボクらで、大切なのは現在抱いている感情や願いというものを腐らせないこと、次の世代が動き出した時、足を引っ張らずに支えてあげることだと思う。

日本はパッケージデザインばかり変わり中身はなんら変わっていない商品と似ている気がする。たしかに味も人気もあるんだけど、それ以上の進歩もない。だから、新しい商品を開発しなければいけないのだけれど、お店の商品棚に並ぶのも既存の人気商品ばかりでなかなかヒットしない。

きっとボクらはその変わらない商品を美味しいとわかりつつも飽きを感じてきた世代で、「無くなっても困るけど、新商品もいっぱいでてほしい」という中途半端な感じ。完全に今在るものは古いという価値観は、きっと今の小さな子ども達が大人になった頃に体現されるんじゃないかな。

既得権者が世の中を動かしている間は若者は無力だけど、いつか本当の意味での世代交代があった時、応援してあげられるようになりたい。日本人特有の嫉妬心は邪魔であり、「出る杭は打たれる」ではなく「出る杭は徹底的に打ちのめす」この社会は間違いだと皆で解ることが重要なんだとカナセウは日々想う。

『俺の屍を越えてゆけ』なんてゲームが昔あったけど、ボクらは老人達に変わってほしいと願うのではなくて、子ども達に変えてほしいという願いのもとにやってかなきゃいけない。絶対に足を引っ張らずにね。そのためには既存の価値観を捨て、新しい価値観を受け入れることができるような広い心を培っておかなきゃ駄目だヨ。

See you