みなさん、こんにちは。ブリスベン支店のRyoです。
ブリスベンでは、秋雨とでも言うのでしょうか、一日一度は
雨が降る日々が続いています。気温もどんどん下がって
来ている為、来月末までにはオイルヒーターを出さなければ
いけないかもしれません。
さて、私はクイーンズランド州内で配布されているバグース
という日本語雑誌で、乱筆ながらコラムを連載させて
頂いております。昨日、発行された号ではオーストラリア
国内の学校間の転校・編入に関して、取上げました。
日本ではバグースを見ることはないと思いますので、
その記事の原稿に一部加筆修正して、こちらに載せ
ることにしました。
転校を思い立つ理由
日本で留学先を決めてきた方には、留学中に一度は考えることは
あると思います。「今の学校での勉強は自分が本当にやりたい
こととあっているのだろうか。」日本で留学先を選んだ方は、
学校を見たわけでもなく、渡された資料とカウンセラーの話から
選んでいます。実際に留学して、その学校で勉強を始めてみて
から、自分の思い描いていた理想像とは違っていると考える方は
意外と多いです。これは「5月病」的な要素もある為、大抵の
場合は、ある一定期間を過ぎるとこういう考えは自然と薄れて
くるのですが、中には、やはり選んだ留学先が自分のキャリアに
合わないのだと気づく方も居ます。
転校を思い立つ理由は様々です。今と全く違うコースを勉強し
たいと考える人も入れば、同じコースでも違う大学で勉強したい
と考える方も居ます。他の大学の方が立地が良かったり、施設が
充実していたり、自分の勉強したい教科があったり、といった
ことは留学を始めてから気づきます。また、他の大学の方が
自分のやりたいことにより近い分野を専攻科目として取れる
ことに気づく時もあります。特に、語学学校→専門学校→大学と
いう「長期パッケージ」で申し込まれた方ほど、滞在が長くなる
に従って、オーストラリアの大学の知識が増えていき、他の大学
の方が自分の目的に合っていると知ることが出来るわけです
しかし、日本で学生ビザを申請した方には特に「パッケージ」と
いう形で、語学学校入学から大学卒業までのビザを取っています
ので、進学先が変えられないと考える方が多いようです。こう
いうことは現在通っている学校には相談しづらいことでもありま
すし、仮に相談しても、転校を勧める学校は少ないでしょう。
でも、そのまま卒業まで自分にあっていないかもしれないコースを
学び続けてもいいのでしょうか?
転校は就職に不利になるのか?
オーストラリアでは、転校に関して、どう考えているので
しょう?オーストラリア人は就職の為でもありますが、
基本的に勉強したいから大学に通います。自分が勉強し
たい分野が他大学にあれば、すぐに転校します。また、
大学と大学院を同じ大学で行く必要もないので、大学は
A大学でも、大学院は有名な教授がいるB大学に、という
ことは良くあります。留学は一生に何度も出来ることでは
在りません。悔いを残さないようにするべきですし、
転校が必要と思い立ったら、するべきです。自分に合った
勉強をすれば、長い目で見れば自分にとって良い方向に
働きます。就職だって有利に働くでしょう。
転校する際の注意点
転校は、みなさんが考えている程、難しくはありませんが、自由に出来るというわけではありません。気をつけなければいけない点と
して、1)転校先の入学基準、2)転校時の単位変換、3)転校時の
ビザ という三点があります。1)は転校自体が誰でも出来るわけ
ではなく、転校先の入学基準を満たさなければいけません。2)は
同じコースを勉強していても、大学によって認める単位が異なり
ます。パスウェイでDiplomaを取られていたりすると、単位認定が
多かったりしますが、大学一年次終了後となりますと、認められる
単位数はケースバイケースになります。3)特に「パッケージ」で
ビザを取得していたりすると、進学予定だった学校からも許可を
得なければいけません。許可が出ないということはありませんが、
所定の手続きを踏まなければいけません。
転校を考えている方は、是非一度専門家に相談することをお勧め
いたします。転校自体は可能ですし、皆様の希望するキャリアに
向いているのでしたら、率先して行うべきですが、準備と手続きに
時間が掛かります。転校手続きも計画して行わないと、許可が
出なかったり、間に合わなかったりということにも起きてしまい
ます。最初の留学と同じ様に、転校時もしっかりとした計画を
立てましょう。
転校のご相談はブリスベン支店にまで!
brisbane@ssaust.com.au (Ryo)