価値観の変化とは何か。

こんにちは

よく、海外へ行くと価値観が変わるといいますが、経験が無い人にはなかなか伝わりづらい感覚だと思います。また、短期旅行で行くのと現地で一定期間住むのとでは見えるものの範囲が全然違うので、今日はその辺の差異も含めて自分が感じた変化を書いてみようと思います。

①外国語（主に英語）に対しての壁が壊される。

スパニッシュもマンダリンも当たり前のように聞こえてくると、興味が湧いてくるものです。聞いているうちに勉強して理解できるようになりたいと思えてきたら、もう大丈夫。英語も言葉が通じない同士のコミュニケーションツールでしかないという感覚が身に付けば、さほど抵抗はないと思います。

ボクの場合は現地語を喋れないという恐怖は、短期旅行の時のほうが強かった気がします。パリとローマに行った時ですね。フランス語／イタリア語はもちろん、英語もろくに話せないのに１人で買い物をする時は心臓に悪かった（汗）長期滞在のほうが「これから勉強する」という時間と覚悟があったので、最初は戸惑いましたが語学学校などのコミュニティ形成から始め、順応は早かったです。

②自分の国と滞在国のいい部分と悪い部分がわかる

ボクはまず初めにカナダの自然と綺麗な街並、人々がのびのびと暮らす様子に目が行き、日本といつも比べて憧れを常に抱いていました。日本が駄目駄目にしか見えなかったのです。
しかし、長くそこに住んでみてわかりました。カナダにはカナダの欠点があり、日本の優れた面に遠く及ばないこともあるのだと。

ストリートチルドレンの実態や移民大国であるが故の雇用問題など、観光気分でいる時には視界にすら入ってきません。アクションを起こしてようやく鱗片に触れることができるくらいです。また、逆に何故日本は欧米式社会とは道を違えているのかということにも自然と関心を持つようになり、これまで抱いていた期待と疑念がひっくりかえってしまう事も多々ありました。

つまり、客観的に自分の国を眺めることができるようになったわけです。

③自分は日本でしか生きられないという間違い

これはいじめ問題とよく似ているのですが、「逃げ道が無い」と思い込むことはよくありません。井の中の蛙とは意味が少し異なりますが、狭い井戸の中で一生を終らせるのではなく、もっと広い範囲でものを考えられるようになるには、まず飛び出してみる事です。ここではどうしようもないから引っ越せばいい、それも国内でも国外でもどこへでも、という感覚でいると不安も薄れてきます。

これまでの「逃げられない」という恐怖観念がなんてお粗末なものか気付くわけです。

④どこでもOKな精神

言葉も文化も違う国で生活するわけです、帰国すればビザの制約も言葉の制約も無いのだからこれまでできないと思っていたことも、なんとなく以前より簡単に思えるかも（？）
今住んでいる地域を離れることになったって、海外で暮らす事に比べたらそりゃあ、もう（笑）

⑤人とのつながりと安心感

北米・南米・欧米・アジアなど、知り合いが１人でもいればその国に旅行したくなってくるし、行った先で友達に会えるかもしれないという期待で、心の保険になります。地図と同じで遠く感じていた世界にも親近感を得られるようになり、今まで無視していたワールドニュースにも関心が湧くのは絶対でしょう。

同じ日本人でも、都道府県バラバラな人と知り合えるので、これまでほとんど実家を離れた事がなかったボクにはなんとなく嬉しいし心強い。また、ビジネス以外の関係で年齢のぜんぜん違う人達と友達になれたのもとても面白い。

日本を離れてしまうと年齢による上下関係なんてもの、あるような無いような、、、そんな感じです。帰国してからも友達でいられるかはその人次第ですが、気持ちの面でなにか世代を越えた共通意識をもてたなら、きっとそれはいい作用をするでしょう（と思う）。

・・・こんな具合でしょうか。もっと言いたいことはあるはずなのですが、ボクにはそれを説明するだけの言葉のキャパシティが足りません('A`)

もし、目の前の問題しか見えなくて毎日を不安に思っている人がいれば、そういう人ほど旅行でもなんでもいいので日本を飛び出してみるのがいいと思います（ワーホリもいいけど、計画的にね（苦笑））。

価値観の変化は人生のスパイスです。

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See you.