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【海外健康生活Q&A】なぜ、海外では生活習慣病にかかりやすいのですか?
海外赴任中は食事、運動などの日常生活が変化するため、生活習慣が乱れやすくなります。
ここでは海外生活での生活習慣病について紹介します。
海外生活での生活習慣病
生活習慣が乱れる原因
海外赴任者を対象に行った調査によれば、生活習慣の乱れは最初の1年間は比較的少ないことがわかっています。
問題は2年目以降で、この時期になると気のゆるみから生活習慣が大きく変化していくのです。
生活習慣病は寿命に影響?
海外で生活習慣病を発病し、帰国後も同じ状態が続くと、最終的に心筋梗塞や脳卒中をおこす確率が高まります。
その結果、寿命に影響するとも言われています。
健康診断で早期発見
生活習慣病を予防するためには、海外滞在中も年に1回は健康診断を受けることをお勧めしています。
日本に一時帰国して受けるのが理想ですが、最近では海外にも日本式の健康診断サービスを提供する医療機関が増えてきました。
受診しなくなることによる悪化
最近は赴任者が高齢化し、赴任前から生活習慣病をもっている人も多くなっています。
このような人が滞在先で受診しなくなり、生活習慣病が悪化するケースも数多くみられます。
定期的な受診が原則
こうした事態を避けるため、日本で生活習慣病の治療を受けている人は、滞在中も治療を継続するようにしてください。
滞在中に病状が悪化することもあるので、いつでも滞在先の医療機関を受診できるように準備しておくことが大切です。
著者
栗田 直 先生
東京医科大学病院・渡航者医療センター
監修
東京医科大学病院
渡航者医療センター 教授
濱田 篤郎 先生
※このページの情報は以下の書籍からの抜粋です。詳細は書籍をご覧ください。
海外赴任者必携『海外健康生活Q&A』
内容紹介
仕事や留学で海外に長期滞在する人は年々増加しています。海外で生活するにあたっては、感染症、メンタルヘルスの不調、生活習慣病などへの知識も必要となります。帯同する家族にも、性別や年齢に特徴的な健康問題が生じることもあるため、事前の備えが欠かせません。また、滞在先で病気になり、つらい思いをしたり、どの医療機関にかかったらいいか悩んだり、医療費の支払い方法に戸惑うなど、医療システムの面でも不安材料があります。
これらに対応するため、本書では海外出国前、滞在中、帰国後の時間軸に沿って、海外で健康な生活を送るために必要な基礎知識をQ&A形式でわかりやすく解説するとともに、2017年時点の地域別の流行疾病などの情報を収録しました。また、世界各地の文化や生活を理解し、健康問題の実情を垣間見ることのできるコラムや写真も随所に配置しています。
海外で生活する方々が、健康を維持しながら実り多い日々を送るために役立つ一冊です。
※このページの情報はこの書籍からの抜粋です。
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