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【海外健康生活Q&A】予防接種を受ける際のスケジュールを教えてください
ワクチンによっては複数回の接種が必要なものがあるため、出国する1ヵ月以上前には医療機関を受診し、接種を開始しましょう。ここでは予防接種のスケジュールについて紹介します。
ワクチン接種のスケジュールについて
ワクチンの接種回数
複数回の接種が必要なワクチンについては、出国までに少なくとも2回目まで終了しておきましょう。
そのためには、遅くとも出国の1ヵ月前には医療機関を受診することが必要です。
なお、予防接種の有効期間はワクチンによって異なります。
生ワクチンはかなり長期になりますが、不活化ワクチンの有効期間は一般に10年以内です。
ワクチンの同時接種
出国前はあまり時間がないため、欧米では複数のワクチンを同じ日に同時接種することが日常的に行われていますが、その安全性や有効性は、単独接種と比べて有意な差はないという報告がみられます。
同時接種を行なうかどうかは、医師と相談のうえ、決めてください。
ワクチンの接種間隔
ワクチンを接種すると次のワクチンの接種までに一定の間隔が必要になります。
生ワクチンでは1ヵ月、不活化ワクチンの場合は1週間です。
出国まで時間がない場合
出国まであまり時間がない場合は、現地での接種を検討してください。
不活化ワクチンの多くは2回目まで終了しないと効果が出ませんが、こうした人には現地で1回目から接種することをお勧めしています。
監修
東京医科大学病院
渡航者医療センター 教授
濱田 篤郎 先生
※このページの情報は以下の書籍からの抜粋です。詳細は書籍をご覧ください。
海外赴任者必携『海外健康生活Q&A』
内容紹介
仕事や留学で海外に長期滞在する人は年々増加しています。海外で生活するにあたっては、感染症、メンタルヘルスの不調、生活習慣病などへの知識も必要となります。帯同する家族にも、性別や年齢に特徴的な健康問題が生じることもあるため、事前の備えが欠かせません。また、滞在先で病気になり、つらい思いをしたり、どの医療機関にかかったらいいか悩んだり、医療費の支払い方法に戸惑うなど、医療システムの面でも不安材料があります。
これらに対応するため、本書では海外出国前、滞在中、帰国後の時間軸に沿って、海外で健康な生活を送るために必要な基礎知識をQ&A形式でわかりやすく解説するとともに、2017年時点の地域別の流行疾病などの情報を収録しました。また、世界各地の文化や生活を理解し、健康問題の実情を垣間見ることのできるコラムや写真も随所に配置しています。
海外で生活する方々が、健康を維持しながら実り多い日々を送るために役立つ一冊です。
※このページの情報はこの書籍からの抜粋です。
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