海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。
【海外健康生活Q&A】海外赴任前の健康診断はどのように受ければいいですか?
日本の法律(労働安全衛生法)では、海外に仕事で六ヵ月以上滞在する場合、出国前に健康診断を受けることを義務づけています。赴任者が現在の健康状態を把握するとともに、自身の健康情報として海外に持参するために行われます。ここではその概要を紹介します。
広い範囲の検査のススメ
健康診断の項目
検査内容は法律で定められた項目が中心になりますが、人間ドックのように、できるだけ広い範囲の検査を受けておくことをお勧めします。
健康診断の結果は健診施設で英文に訳してもらい、持参するようにしましょう。
家族の健康診断
帯同する家族については健康診断が法律で義務づけられていませんが、赴任者と同じ内容の検査をお勧めしています。
お子さんについては、身体測定(身長や体重など)や簡単な検査(血液型や尿検査など)だけで構いません。
歯科健診
海外では歯の治療を受けるのがむずかしくなりまので、出国前には歯科健診も受けておきましょう。
虫歯がみつかったなら、応急処置をしてもらってください。
就労ビザ健診
滞在する国によっては就労ビザを取得するために、特別な健康診断が必要になる場合があります。
検査項目が決められていたり、健診の受けられる医療機関が指定されていることもあるので、事前に滞在する国の在日大使館などに問い合わせしておきましょう。
監修
東京医科大学病院
渡航者医療センター 教授
濱田 篤郎 先生
※このページの情報は以下の書籍からの抜粋です。詳細は書籍をご覧ください。
海外赴任者必携『海外健康生活Q&A』
内容紹介
仕事や留学で海外に長期滞在する人は年々増加しています。海外で生活するにあたっては、感染症、メンタルヘルスの不調、生活習慣病などへの知識も必要となります。帯同する家族にも、性別や年齢に特徴的な健康問題が生じることもあるため、事前の備えが欠かせません。また、滞在先で病気になり、つらい思いをしたり、どの医療機関にかかったらいいか悩んだり、医療費の支払い方法に戸惑うなど、医療システムの面でも不安材料があります。
これらに対応するため、本書では海外出国前、滞在中、帰国後の時間軸に沿って、海外で健康な生活を送るために必要な基礎知識をQ&A形式でわかりやすく解説するとともに、2017年時点の地域別の流行疾病などの情報を収録しました。また、世界各地の文化や生活を理解し、健康問題の実情を垣間見ることのできるコラムや写真も随所に配置しています。
海外で生活する方々が、健康を維持しながら実り多い日々を送るために役立つ一冊です。
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