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[NEWS]モロッコ:安全対策連絡協議会(6月22日:ラバト)の結果概要(在モロッコ日本国大使館)
2018年07月03日
6月22日(金)に当館多目的ホールにて安全対策連絡協議会を開催いたしましたので,その結果概要を以下のとおりご連絡します。
1.協議会次第
(1)参事官挨拶
(2)モロッコにおけるテロ情勢
(3)モロッコの治安情勢
(4)質疑応答・意見交換
2.出席者:8名(長期滞在者,政府関係者)
3.モロッコにおけるテロ情勢
(1)現在,中東・北アフリカのみならず,欧州,東南アジアや北米等,全世界でテロが発生している。
(2)モロッコにおいては,2011年4月にマラケシュで発生したテロ以降,テロは発生していない。しかしながら,約1,600名のモロッコ人がシリア・イラク地域に渡航したと見られており,これらの地域からモロッコ人戦闘員がモロッコに帰還し,モロッコでテロを行うことを当局は警戒している。
(3)2014年11月以降,モロッコはテロに対する警戒を更に強め,空港における監視の強化等によりテロの発生を未然に防止,警官1名と軍人2名がセットとなり警戒監視にあたるハダル作戦を実行。
(4)2015年のBCIJ設立以来,3年間で49のテロ細胞を解体。近年摘発したテロ細胞はISIL関連が主なものである。
(5)モロッコにおいて摘発されたテロ細胞は,以前は戦闘員のリクルート活動等の支援活動が主なものであったが,最近ではモロッコで火器や爆発物等を使用したテロの実行を計画したものが散見され,活動が多様化している。
(6)このため,安全に見えるモロッコにおいても,常にテロが起こりうるとの認識を持つ必要がある。
(7)個人のテロ対策及び対処方法
ア.予防措置
(ア)退避ルートを「確認する」。
(イ)隠れられる場所を「確認する」。
(ウ)常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら「速やかにその場を離れる」。
イ.対処法
(ア)その場に「伏せる」など直ちに低い姿勢をとる。
(イ)頑丈なものの陰に「隠れる」。
(ウ)周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに「退避する」。
4.モロッコの治安情勢
(1)モロッコの犯罪発生件数(第一審取扱裁判件数)は,治安,公共の秩序に反する犯罪(犯罪組織の編成,誘拐,テロ事案等),対人犯罪(故意の殺人,殺人未遂,傷害又は暴力等),対物犯罪(窃盗,強盗,詐欺等)概して増加傾向にあり,特に「故意の殺人」及び「強盗」の増加が顕著。また,近年は未成年者による犯罪にも注意が必要。
(2)モロッコにおいても麻薬等の使用や密売は違法(最高で懲役10年,罰金50万ディルハム)であり,麻薬等の犯罪発生件数も増加傾向にある。過去には邦人の被拘禁事例もある。
(3)日本に比べてモロッコの運転マナーは非常に悪く,モロッコにおける自動車事故死亡者数の自動車保有台数に占める割合は,日本のそれに比べ非常に高く,日本の約23倍に相当するので,運転者も歩行者も十分な注意が必要。
(4)モロッコにおける邦人の犯罪被害の発生時期について,ほぼ毎月何らかの被害が発生している状況にあるが,特に,大型連休等の時期等,日本の長期休暇時期に犯罪被害が多く発生する傾向がある。
5.邦人被害の犯罪被害と安全対策
(1)邦人の犯罪被害は,主にラバト,カサブランカ及びマラケシュで発生しており,強盗,スリ,ひったくりが多い。また,ナイフ等を用いた強盗や周到な準備を行ったとみられる詐欺事件も発生しており,注意が必要。(2015年から2017年までの大使館における被害報告ベース)
(2)安全対策の基本的な心構え
ア.ここは日本ではない。
イ.自分の身は自分で守る。
ウ.予防が最大の危機管理である。
エ.犯罪者の視点で考える。
オ.命だけは守る。
カ.防犯対策の「3ない」は,「目立たない」,「行動を明らかにしない」,「用心を怠らない」
(3)大使館HPに掲載している最近の犯罪被害について,スリ(マラケシュ),ひったくり(カサブランカ),強盗(ラバト),訪問詐欺(ラバト),空き巣(マラケシュ)の被害を紹介。
6.出席者からの主な意見等
(1)在外邦人被害事例に関し,今後の自らの安全対策に役立てるため,発生した都市名だけでなく,可能な限り通りの名前等の詳細な情報を提供してほしい。
(2)ラバトだけでなく,カサブランカ等における犯罪が発生しやすい危険な地区の情報を今後発信してほしい。
7.参考
モロッコにおける安全対策
http://www.ma.emb-japan.go.jp/japonais/ryoji_anzentaisaku.htm#download
このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。
【問い合わせ先】
在モロッコ日本国大使館領事部
TEL:+212-(0)537-63-1785
FAX:+212-(0)537-63-9560
E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp
在モロッコ日本国大使館ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/index_j.htm
引用元:在モロッコ日本国大使館
1.協議会次第
(1)参事官挨拶
(2)モロッコにおけるテロ情勢
(3)モロッコの治安情勢
(4)質疑応答・意見交換
2.出席者:8名(長期滞在者,政府関係者)
3.モロッコにおけるテロ情勢
(1)現在,中東・北アフリカのみならず,欧州,東南アジアや北米等,全世界でテロが発生している。
(2)モロッコにおいては,2011年4月にマラケシュで発生したテロ以降,テロは発生していない。しかしながら,約1,600名のモロッコ人がシリア・イラク地域に渡航したと見られており,これらの地域からモロッコ人戦闘員がモロッコに帰還し,モロッコでテロを行うことを当局は警戒している。
(3)2014年11月以降,モロッコはテロに対する警戒を更に強め,空港における監視の強化等によりテロの発生を未然に防止,警官1名と軍人2名がセットとなり警戒監視にあたるハダル作戦を実行。
(4)2015年のBCIJ設立以来,3年間で49のテロ細胞を解体。近年摘発したテロ細胞はISIL関連が主なものである。
(5)モロッコにおいて摘発されたテロ細胞は,以前は戦闘員のリクルート活動等の支援活動が主なものであったが,最近ではモロッコで火器や爆発物等を使用したテロの実行を計画したものが散見され,活動が多様化している。
(6)このため,安全に見えるモロッコにおいても,常にテロが起こりうるとの認識を持つ必要がある。
(7)個人のテロ対策及び対処方法
ア.予防措置
(ア)退避ルートを「確認する」。
(イ)隠れられる場所を「確認する」。
(ウ)常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら「速やかにその場を離れる」。
イ.対処法
(ア)その場に「伏せる」など直ちに低い姿勢をとる。
(イ)頑丈なものの陰に「隠れる」。
(ウ)周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに「退避する」。
4.モロッコの治安情勢
(1)モロッコの犯罪発生件数(第一審取扱裁判件数)は,治安,公共の秩序に反する犯罪(犯罪組織の編成,誘拐,テロ事案等),対人犯罪(故意の殺人,殺人未遂,傷害又は暴力等),対物犯罪(窃盗,強盗,詐欺等)概して増加傾向にあり,特に「故意の殺人」及び「強盗」の増加が顕著。また,近年は未成年者による犯罪にも注意が必要。
(2)モロッコにおいても麻薬等の使用や密売は違法(最高で懲役10年,罰金50万ディルハム)であり,麻薬等の犯罪発生件数も増加傾向にある。過去には邦人の被拘禁事例もある。
(3)日本に比べてモロッコの運転マナーは非常に悪く,モロッコにおける自動車事故死亡者数の自動車保有台数に占める割合は,日本のそれに比べ非常に高く,日本の約23倍に相当するので,運転者も歩行者も十分な注意が必要。
(4)モロッコにおける邦人の犯罪被害の発生時期について,ほぼ毎月何らかの被害が発生している状況にあるが,特に,大型連休等の時期等,日本の長期休暇時期に犯罪被害が多く発生する傾向がある。
5.邦人被害の犯罪被害と安全対策
(1)邦人の犯罪被害は,主にラバト,カサブランカ及びマラケシュで発生しており,強盗,スリ,ひったくりが多い。また,ナイフ等を用いた強盗や周到な準備を行ったとみられる詐欺事件も発生しており,注意が必要。(2015年から2017年までの大使館における被害報告ベース)
(2)安全対策の基本的な心構え
ア.ここは日本ではない。
イ.自分の身は自分で守る。
ウ.予防が最大の危機管理である。
エ.犯罪者の視点で考える。
オ.命だけは守る。
カ.防犯対策の「3ない」は,「目立たない」,「行動を明らかにしない」,「用心を怠らない」
(3)大使館HPに掲載している最近の犯罪被害について,スリ(マラケシュ),ひったくり(カサブランカ),強盗(ラバト),訪問詐欺(ラバト),空き巣(マラケシュ)の被害を紹介。
6.出席者からの主な意見等
(1)在外邦人被害事例に関し,今後の自らの安全対策に役立てるため,発生した都市名だけでなく,可能な限り通りの名前等の詳細な情報を提供してほしい。
(2)ラバトだけでなく,カサブランカ等における犯罪が発生しやすい危険な地区の情報を今後発信してほしい。
7.参考
モロッコにおける安全対策
http://www.ma.emb-japan.go.jp/japonais/ryoji_anzentaisaku.htm#download
このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。
【問い合わせ先】
在モロッコ日本国大使館領事部
TEL:+212-(0)537-63-1785
FAX:+212-(0)537-63-9560
E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp
在モロッコ日本国大使館ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/index_j.htm
引用元:在モロッコ日本国大使館
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