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[NEWS]モロッコの危険情報【危険レベル継続】(外務省 海外安全ホームページ)
2017年08月03日
【危険度】
●全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
【ポイント】
●全土にテロ等の脅威があります。外国人観光客が多数集まる場所,西欧諸国権益,政府関連施設,宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるよう心掛けてください。
●北東部の都市アル・ホセイマではデモが断続的に発生し,治安部隊との衝突が起きています。デモ,集会や大規模な群衆には近づかないでください。
●都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリや刃物を用いた恐喝などの金銭目的の犯罪が増加傾向にあり注意が必要です。
1.概況
(1)2014年7月及び11月に国内のテロ警戒を強化して以降,現在までのところ,モロッコ治安当局による取り締まりが功を奏しており,治安は比較的安定しています。しかし,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ外国人戦闘員として参加したモロッコ人の帰還が懸念されることや,ISILが北アフリカ等におけるジハードの拡散を呼びかけていることから,モロッコ国内においてもテロが発生する可能性が否定できません。
(2)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(3)2016年10月以降,魚売りの圧死事件を契機として,モロッコ北東部のリフ地域の都市アル・ホセイマにおいて社会改革を求めるデモが断続的に発生しており,治安当局との衝突も起きています。また,2017年5月末のデモの主導者の逮捕以降,同人らの釈放を求め,デモが拡大したほか,ラバト,カサブランカやメクネスなど他の地域でもデモが発生しています。
2.地域別情報
全土:「レベル1:十分注意してください。」
(1)テロ等
ア 2014年7月,モロッコ政府は国内のテロ警戒レベルを最高度に引き上げました。これを受けてモロッコ国内では幹線道路における検問が強化され,要所に治安官憲が配置される等,警戒態勢が強化されています。また,同年11月以降は,テロの脅威のさらなる高まりを受け,モロッコ政府はテロ対策強化施策を実施し,警察に加えて軍も警戒にあたっています。さらに,2015年3月には新たに内務省にテロ・誘拐事案等を専門的に取り扱う中央司法捜査局(BCIJ)を創設してテロ組織の摘発に乗り出しています。
イ 2015年11月13日に発生したパリ連続テロ事件や2016年3月22日に発生したブリュッセルのテロ事件を踏まえ、モロッコにおいても治安に関する警戒度が更に高まっています。これを受けて,モロッコの各空港において,航空券を持たない者は,施設内の立ち入りが禁止されています。
ウ テロ対策が強化される一方,今後,シリア,イラクやリビアでの戦闘に参加しているモロッコ人戦闘員が帰国し,国内でテロ活動を行うことが懸念されます。
エ 2017年6月22日,BCIJはエッサウィラ市内においてISILに所属する過激主義活動家4名からなるテログループを摘発しました。捜査により,武器,電子機器や容疑者らがISILの首長に忠誠を誓った文書等が押収され,エッサウィラにおいて重要施設や観光地に対する大規模なテロ攻撃の実行を企図していた事が明らかになりました。
オ 2017年1月27日,BCIJは,エル・ジャディーダ,サレやエル・ガラ等,モロッコの5つの地域で活動していた7名からなるテログループを摘発しました。捜査により,エル・ジャディーダにおいて容疑者らの隠れ家が発見されるとともに,夜間赤外照準器付短銃や拳銃等の武器が押収されました。また,容疑者らはISIL指導者に扇動され,モロッコを狙ったテロ計画を準備してたことも判明しました。
カ 上記のとおり,北東部をはじめとするモロッコ各地でISILに忠誠を誓う小グループの摘発が報じられています。これまでこれらの活動の大部分は,戦闘員のリクルートやテロ活動資金調達が占めていましたが,現在は,自爆テロ,要人暗殺や重要施設破壊等モロッコでテロを企図するグループが散見され,行動が多様化しています。また、パリ連続テロ事件においてモロッコ当局が仏と協力したと報道されたことや欧州各国と協力してテロ対策を実施していることから、モロッコに対するISILの脅威が増加している可能性があります。
(2)デモ
ア 2016年10月に発生したモロッコ北部の地中海沿岸の都市アル・ホセイマにおける魚売りの圧死事件を契機として,同地域では社会改革を求めるデモが断続的に行われるようになりました。
イ 2017年5月29日にアル・ホセイマ抗議運動(hirak)の指導者が逮捕されて以降,この運動は社会改革を訴えるとともに,同人らの釈放を求めるデモへと拡大し,同地域の他,ラバト,カサブランカやメクネス等の都市部でもデモが発生し,デモ参加者と治安当局間で衝突が発生しています。今後も,小競り合いや衝突が起きる可能性がありますので,デモや集会,大規模な群衆には近づかないでください。
(3)一般犯罪
モロッコへの観光客の増加に伴い,都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリなどの金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。また,刃物を使用した恐喝等の邦人被害も発生していますので,注意が必要です。
以上のように,モロッコへの渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。
3.渡航・滞在にあたっての注意
モロッコに渡航・滞在する方は,下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在モロッコ日本国大使館(ホームページに掲載されている「安全の手引き」をご覧ください。),現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在モロッコ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在モロッコ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
イ 特に,モロッコ北東部に渡航・滞在する方は,訪問先の治安状況を信頼できる機関等から入手する,現地事情に詳しい信頼できる者を同伴する,単独行動は避ける等の対策を講じてください。
ウ 2011年4月,外国人観光客が多数訪れるマラケシュ旧市街のジャマ・エル・フナ広場に面したカフェにおいて,遠隔操作による爆破テロで多数の死傷者が発生しました。外国人観光客が集まる場所等がテロの標的となる可能性を考慮し,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。同時に,モロッコ政府関係施設の他,西欧諸国権益及び政府関連施設,及びキリスト教やユダヤ教など宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるとともに,団体旅行参加の場合は,目立つ行動はできるだけ避け,テロや誘拐等の事件に巻き込まれないよう心掛けてください。
エ 列車,バス等の公共機関や市場,ショッピングモール,繁華街や観光施設等不特定多数の人が集まる場所では,騒じょう事件等に巻き込まれないよう十分に注意するとともに,治安関係施設や政府関係施設で大勢の人が集まっている場合など,デモや群衆には近づかないようにし,たとえ小規模なものでもデモ等に遭遇した場合や不審な人物や状況,兆候を察知した場合は,直ちにその場所を離れてください。
オ 旅券(パスポート)又は滞在許可証を常時携帯するとともに,現地では警察官・軍関係者の指示に従ってください(特に夜間については,不要不急の外出はできるだけ控えるようにしてください。)。
カ 都市部や観光地での金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。つきましては,貴重品は分散して保持する,常に周辺に注意を払う,特に,他人に親切に声を掛けられても,安易に相手を信用しない,公共交通機関内では居眠りをしない,荷物は背負わずに前部にて保持する等,警戒を怠らないようにしてください。
(2)短期渡航者向けの追加注意事項
ア ホテルを選択する場合には,安全対策が十分施されたホテルを利用してください。
イ 「ガイドをする」,「穴場スポットに案内する」等の言葉で近寄ってくる現地人には,安易に付いて行かないでください。法外なガイド料を請求されたり,人気のない場所に案内され,金銭を脅し取られる場合があります。また,女性の場合は,性犯罪に巻き込まれる可能性があります。実際に,観光目的の個人旅行の日本人女性が現地人男性からしつこく言い寄られ,最終的に性犯罪に巻き込まれる事案が発生しています。
ウ また,facebook,WhatsApp及びLINE等のSNSや,airbnb,couchsurfingなどの民泊サイトを利用することにより,容易に見知らぬ人間と知り合うことができます。しかし,このようなツールを利用して犯罪を企てている者もいるため,見知らぬ人に親切にされても決して警戒心を怠らず,隙を与えないよう毅然とした態度を維持することが大切です。
エ 日本人旅行者が,交通事故の被害に遭う事案が発生しています。モロッコでは,交通ルールが徹底されておらず,実態上,車両優先の社会となっています。このため,歩行者の道路横断中に車両が減速せずに進行するケースが多々あるので,信号が設置されている場所でも,必ず自分の目で車両の状況を確認してください。また,外国人が病院で手当を受ける際には,病院側が治療費の支払い能力を確認するために保証金の支払いを求めるなど,多額の初期費用が必要となる場合があります。つきましては,交通事故防止に努めるとともに,欧州などの医療先進国への緊急移送が必要になる場合に備え,十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
4.その他
周辺のアルジェリア,西サハラ,モーリタニアについても,それぞれ危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T066.html
●全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
【ポイント】
●全土にテロ等の脅威があります。外国人観光客が多数集まる場所,西欧諸国権益,政府関連施設,宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるよう心掛けてください。
●北東部の都市アル・ホセイマではデモが断続的に発生し,治安部隊との衝突が起きています。デモ,集会や大規模な群衆には近づかないでください。
●都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリや刃物を用いた恐喝などの金銭目的の犯罪が増加傾向にあり注意が必要です。
1.概況
(1)2014年7月及び11月に国内のテロ警戒を強化して以降,現在までのところ,モロッコ治安当局による取り締まりが功を奏しており,治安は比較的安定しています。しかし,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ外国人戦闘員として参加したモロッコ人の帰還が懸念されることや,ISILが北アフリカ等におけるジハードの拡散を呼びかけていることから,モロッコ国内においてもテロが発生する可能性が否定できません。
(2)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(3)2016年10月以降,魚売りの圧死事件を契機として,モロッコ北東部のリフ地域の都市アル・ホセイマにおいて社会改革を求めるデモが断続的に発生しており,治安当局との衝突も起きています。また,2017年5月末のデモの主導者の逮捕以降,同人らの釈放を求め,デモが拡大したほか,ラバト,カサブランカやメクネスなど他の地域でもデモが発生しています。
2.地域別情報
全土:「レベル1:十分注意してください。」
(1)テロ等
ア 2014年7月,モロッコ政府は国内のテロ警戒レベルを最高度に引き上げました。これを受けてモロッコ国内では幹線道路における検問が強化され,要所に治安官憲が配置される等,警戒態勢が強化されています。また,同年11月以降は,テロの脅威のさらなる高まりを受け,モロッコ政府はテロ対策強化施策を実施し,警察に加えて軍も警戒にあたっています。さらに,2015年3月には新たに内務省にテロ・誘拐事案等を専門的に取り扱う中央司法捜査局(BCIJ)を創設してテロ組織の摘発に乗り出しています。
イ 2015年11月13日に発生したパリ連続テロ事件や2016年3月22日に発生したブリュッセルのテロ事件を踏まえ、モロッコにおいても治安に関する警戒度が更に高まっています。これを受けて,モロッコの各空港において,航空券を持たない者は,施設内の立ち入りが禁止されています。
ウ テロ対策が強化される一方,今後,シリア,イラクやリビアでの戦闘に参加しているモロッコ人戦闘員が帰国し,国内でテロ活動を行うことが懸念されます。
エ 2017年6月22日,BCIJはエッサウィラ市内においてISILに所属する過激主義活動家4名からなるテログループを摘発しました。捜査により,武器,電子機器や容疑者らがISILの首長に忠誠を誓った文書等が押収され,エッサウィラにおいて重要施設や観光地に対する大規模なテロ攻撃の実行を企図していた事が明らかになりました。
オ 2017年1月27日,BCIJは,エル・ジャディーダ,サレやエル・ガラ等,モロッコの5つの地域で活動していた7名からなるテログループを摘発しました。捜査により,エル・ジャディーダにおいて容疑者らの隠れ家が発見されるとともに,夜間赤外照準器付短銃や拳銃等の武器が押収されました。また,容疑者らはISIL指導者に扇動され,モロッコを狙ったテロ計画を準備してたことも判明しました。
カ 上記のとおり,北東部をはじめとするモロッコ各地でISILに忠誠を誓う小グループの摘発が報じられています。これまでこれらの活動の大部分は,戦闘員のリクルートやテロ活動資金調達が占めていましたが,現在は,自爆テロ,要人暗殺や重要施設破壊等モロッコでテロを企図するグループが散見され,行動が多様化しています。また、パリ連続テロ事件においてモロッコ当局が仏と協力したと報道されたことや欧州各国と協力してテロ対策を実施していることから、モロッコに対するISILの脅威が増加している可能性があります。
(2)デモ
ア 2016年10月に発生したモロッコ北部の地中海沿岸の都市アル・ホセイマにおける魚売りの圧死事件を契機として,同地域では社会改革を求めるデモが断続的に行われるようになりました。
イ 2017年5月29日にアル・ホセイマ抗議運動(hirak)の指導者が逮捕されて以降,この運動は社会改革を訴えるとともに,同人らの釈放を求めるデモへと拡大し,同地域の他,ラバト,カサブランカやメクネス等の都市部でもデモが発生し,デモ参加者と治安当局間で衝突が発生しています。今後も,小競り合いや衝突が起きる可能性がありますので,デモや集会,大規模な群衆には近づかないでください。
(3)一般犯罪
モロッコへの観光客の増加に伴い,都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリなどの金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。また,刃物を使用した恐喝等の邦人被害も発生していますので,注意が必要です。
以上のように,モロッコへの渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。
3.渡航・滞在にあたっての注意
モロッコに渡航・滞在する方は,下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在モロッコ日本国大使館(ホームページに掲載されている「安全の手引き」をご覧ください。),現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在モロッコ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在モロッコ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
イ 特に,モロッコ北東部に渡航・滞在する方は,訪問先の治安状況を信頼できる機関等から入手する,現地事情に詳しい信頼できる者を同伴する,単独行動は避ける等の対策を講じてください。
ウ 2011年4月,外国人観光客が多数訪れるマラケシュ旧市街のジャマ・エル・フナ広場に面したカフェにおいて,遠隔操作による爆破テロで多数の死傷者が発生しました。外国人観光客が集まる場所等がテロの標的となる可能性を考慮し,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。同時に,モロッコ政府関係施設の他,西欧諸国権益及び政府関連施設,及びキリスト教やユダヤ教など宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるとともに,団体旅行参加の場合は,目立つ行動はできるだけ避け,テロや誘拐等の事件に巻き込まれないよう心掛けてください。
エ 列車,バス等の公共機関や市場,ショッピングモール,繁華街や観光施設等不特定多数の人が集まる場所では,騒じょう事件等に巻き込まれないよう十分に注意するとともに,治安関係施設や政府関係施設で大勢の人が集まっている場合など,デモや群衆には近づかないようにし,たとえ小規模なものでもデモ等に遭遇した場合や不審な人物や状況,兆候を察知した場合は,直ちにその場所を離れてください。
オ 旅券(パスポート)又は滞在許可証を常時携帯するとともに,現地では警察官・軍関係者の指示に従ってください(特に夜間については,不要不急の外出はできるだけ控えるようにしてください。)。
カ 都市部や観光地での金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。つきましては,貴重品は分散して保持する,常に周辺に注意を払う,特に,他人に親切に声を掛けられても,安易に相手を信用しない,公共交通機関内では居眠りをしない,荷物は背負わずに前部にて保持する等,警戒を怠らないようにしてください。
(2)短期渡航者向けの追加注意事項
ア ホテルを選択する場合には,安全対策が十分施されたホテルを利用してください。
イ 「ガイドをする」,「穴場スポットに案内する」等の言葉で近寄ってくる現地人には,安易に付いて行かないでください。法外なガイド料を請求されたり,人気のない場所に案内され,金銭を脅し取られる場合があります。また,女性の場合は,性犯罪に巻き込まれる可能性があります。実際に,観光目的の個人旅行の日本人女性が現地人男性からしつこく言い寄られ,最終的に性犯罪に巻き込まれる事案が発生しています。
ウ また,facebook,WhatsApp及びLINE等のSNSや,airbnb,couchsurfingなどの民泊サイトを利用することにより,容易に見知らぬ人間と知り合うことができます。しかし,このようなツールを利用して犯罪を企てている者もいるため,見知らぬ人に親切にされても決して警戒心を怠らず,隙を与えないよう毅然とした態度を維持することが大切です。
エ 日本人旅行者が,交通事故の被害に遭う事案が発生しています。モロッコでは,交通ルールが徹底されておらず,実態上,車両優先の社会となっています。このため,歩行者の道路横断中に車両が減速せずに進行するケースが多々あるので,信号が設置されている場所でも,必ず自分の目で車両の状況を確認してください。また,外国人が病院で手当を受ける際には,病院側が治療費の支払い能力を確認するために保証金の支払いを求めるなど,多額の初期費用が必要となる場合があります。つきましては,交通事故防止に努めるとともに,欧州などの医療先進国への緊急移送が必要になる場合に備え,十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
4.その他
周辺のアルジェリア,西サハラ,モーリタニアについても,それぞれ危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T066.html
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