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[NEWS]スリランカにおけるデング熱の流行(感染が疑われる場合には、早期に医療機関を受診してください。) (外務省 海外安全ホームページ)
2017年07月13日
【ポイント】
●スリランカ保健省は、本年1月から7月7日までのスリランカにおけるデング熱感染者数(疑い例を含む)が8万人を突破したことを発表しました。
●デング熱患者の一部は、まれに重症化して死に至ることもありますので、同国に滞在中は、蚊に刺されないための対策を講じるとともに、感染が疑われる場合には早期に医療機関を受診してください。
1.スリランカにおけるデング熱の流行
(1)スリランカ保健省は、スリランカ全土における本年1月から7月7日までのデング熱感染者数が8万人を超え(うち約250名が死亡)、このうち約43%がコロンボを含む西部州で発生していることを発表しました。
同国政府は、蚊の発生源の除去を呼びかけるとともに殺虫剤散布等を行っていますが、感染者数は引き続き増加しており、過去最大規模の流行となっています。
○スリランカ保健省ホームページ
http://www.epid.gov.lk/web/index.php?option=com_content&view=article&id=171%3Adengue-update&catid=51%3Amessage-for-public&Itemid=487&lang=en
(2)同国への渡航・滞在を予定している方、また、既に滞在している方は、以下2(4)を参考に、蚊に刺されないよう予防措置に努めてください。デング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。同国での医療機関情報は、末尾に記載している日本国大使館ホームページ及び世界の医療事情をご参照ください。
また,帰国時又は帰国後に発熱等体調の異常がある場合や渡航先で医療機関を受診するなど体調に不安がある場合には,空港等の検疫所にご相談いただくか,近くの医療機関を受診し,海外への渡航歴を告げてください。
2 デング熱について
(1)感染源
デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1~4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカ等)に刺されることで感染します。感染は必ず蚊が媒介し,人から人への直接感染はありません。一度かかると免疫ができますが,異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動時間は,マラリアを媒介するハマダラカと異なり,夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。ただし室内にいる蚊は,夜間でも刺すことがあるので注意する必要があります。
(2)症状
デングウイルスを保有した蚊に刺されて感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は,通常3~7日です。症状は,急激な発熱(38~40度)に始まり,頭痛(一般的に目の奥(眼窩)の痛み),関節痛,筋肉痛,倦怠感を伴います。発熱は3~5日間継続し,解熱とともに痒みを伴ったハシカ様の発疹が,熱の下がる頃に胸部や四肢に広がることがあります。また,食欲不振,全身倦怠感は1~2週間続き,血小板が減少した例では,鼻出血,歯肉からの出血,生理出血の過多を見ることもあります。通常,これらのデング熱の症状は1~2週間で快復し,後遺症を伴うことはほとんどありません。デングウイルスに感染しても症状の出現しない例(不顕性感染)も多いようですが,その頻度については不明です。
(3)治療方法
デング熱には特効薬がなく,一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く,死亡率は1パーセント以下であると言われています。ただし,時折デング出血熱という重篤な病気に至ることがあります。デング出血熱は,口や鼻等の粘膜からの出血を伴い,死亡率の低いデング熱と異なり,通常でも10パーセント前後,適切な手当てがなされない場合には,40~50パーセントが死亡すると言われています。デング出血熱は発熱して2~7日後に発症することが多いようですが,デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができません(大人よりも小児に多発する傾向があります)。発熱が2日以上続いた場合は,医療機関への受診をお勧めします。また,デング熱感染が疑われる場合には,鎮痛解熱剤にはアセトアミノフェンを使用し,アスピリン系の使用は避けてください。
(4)予防方法
デング熱には予防接種も予防薬もなく,蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は,デング熱を媒介するネッタイシマカ,ヒトスジシマカ等が古タイヤの溝などのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多くみられることを念頭に置き,次の点に十分注意の上,感染の予防に努めてください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし,肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛,関節痛や筋肉痛,発疹等が現れた場合には,デング熱を疑って,直ちに専門医師の診断を受ける。
●なお,蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C154.html
●スリランカ保健省は、本年1月から7月7日までのスリランカにおけるデング熱感染者数(疑い例を含む)が8万人を突破したことを発表しました。
●デング熱患者の一部は、まれに重症化して死に至ることもありますので、同国に滞在中は、蚊に刺されないための対策を講じるとともに、感染が疑われる場合には早期に医療機関を受診してください。
1.スリランカにおけるデング熱の流行
(1)スリランカ保健省は、スリランカ全土における本年1月から7月7日までのデング熱感染者数が8万人を超え(うち約250名が死亡)、このうち約43%がコロンボを含む西部州で発生していることを発表しました。
同国政府は、蚊の発生源の除去を呼びかけるとともに殺虫剤散布等を行っていますが、感染者数は引き続き増加しており、過去最大規模の流行となっています。
○スリランカ保健省ホームページ
http://www.epid.gov.lk/web/index.php?option=com_content&view=article&id=171%3Adengue-update&catid=51%3Amessage-for-public&Itemid=487&lang=en
(2)同国への渡航・滞在を予定している方、また、既に滞在している方は、以下2(4)を参考に、蚊に刺されないよう予防措置に努めてください。デング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。同国での医療機関情報は、末尾に記載している日本国大使館ホームページ及び世界の医療事情をご参照ください。
また,帰国時又は帰国後に発熱等体調の異常がある場合や渡航先で医療機関を受診するなど体調に不安がある場合には,空港等の検疫所にご相談いただくか,近くの医療機関を受診し,海外への渡航歴を告げてください。
2 デング熱について
(1)感染源
デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1~4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカ等)に刺されることで感染します。感染は必ず蚊が媒介し,人から人への直接感染はありません。一度かかると免疫ができますが,異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動時間は,マラリアを媒介するハマダラカと異なり,夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。ただし室内にいる蚊は,夜間でも刺すことがあるので注意する必要があります。
(2)症状
デングウイルスを保有した蚊に刺されて感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は,通常3~7日です。症状は,急激な発熱(38~40度)に始まり,頭痛(一般的に目の奥(眼窩)の痛み),関節痛,筋肉痛,倦怠感を伴います。発熱は3~5日間継続し,解熱とともに痒みを伴ったハシカ様の発疹が,熱の下がる頃に胸部や四肢に広がることがあります。また,食欲不振,全身倦怠感は1~2週間続き,血小板が減少した例では,鼻出血,歯肉からの出血,生理出血の過多を見ることもあります。通常,これらのデング熱の症状は1~2週間で快復し,後遺症を伴うことはほとんどありません。デングウイルスに感染しても症状の出現しない例(不顕性感染)も多いようですが,その頻度については不明です。
(3)治療方法
デング熱には特効薬がなく,一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く,死亡率は1パーセント以下であると言われています。ただし,時折デング出血熱という重篤な病気に至ることがあります。デング出血熱は,口や鼻等の粘膜からの出血を伴い,死亡率の低いデング熱と異なり,通常でも10パーセント前後,適切な手当てがなされない場合には,40~50パーセントが死亡すると言われています。デング出血熱は発熱して2~7日後に発症することが多いようですが,デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができません(大人よりも小児に多発する傾向があります)。発熱が2日以上続いた場合は,医療機関への受診をお勧めします。また,デング熱感染が疑われる場合には,鎮痛解熱剤にはアセトアミノフェンを使用し,アスピリン系の使用は避けてください。
(4)予防方法
デング熱には予防接種も予防薬もなく,蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は,デング熱を媒介するネッタイシマカ,ヒトスジシマカ等が古タイヤの溝などのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多くみられることを念頭に置き,次の点に十分注意の上,感染の予防に努めてください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし,肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛,関節痛や筋肉痛,発疹等が現れた場合には,デング熱を疑って,直ちに専門医師の診断を受ける。
●なお,蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C154.html
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