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[NEWS]ボリビアの危険情報【危険レベル継続】(外務省 海外安全ホームページ)
2017年05月10日
●ラパス市,エルアルト市,コパカバーナ市,サンタクルス市,ポトシ市及びベニ県:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
【ポイント】デモや道路封鎖等により陸路での移動が困難になることがありますので,時間に余裕をもって行動してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
1. 概況
(1)ボリビアでは,偽警官による盗難や首絞め強盗等が,観光地を中心に発生しており注意が必要です。また,頻繁にデモや道路封鎖等の抗議行動が発生しており,しばしば放火や暴動等に発展し,陸路での移動が困難になる場合がありますので,時間に余裕をもって行動してください。
(2)サンタクルス県及びベニ県は,ブラジルとの国境地帯において麻薬密輸犯罪が多発しており,外国人旅行者が麻薬密輸関連の犯罪に巻き込まれるおそれがあることから,十分な注意が必要です。
(3)ラパス市(南部地区を含む),サンタクルス市等の主要都市及びその周辺地域では,窃盗,空き巣,置き引き,スリといった犯罪の発生件数が増加しているほか,最近では銃器を使用した強盗殺人事件が発生しているため,防犯対策を怠らないようにしてください。また,自動車強盗(停車中あるいは走行中に突然前方を塞がれ,けん銃等で武装した強盗に襲われる)が多発しているため,注意してください。
(4)これまでに,ボリビアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域別情勢
ラパス市,エルアルト市,コパカバーナ市,サンタクルス市,ポトシ市及びベニ県
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
(1)ラパス市
ア 日本人を含む外国人旅行者を標的とした犯罪が依然として多発しており,特に犯罪が増加する早朝及び夜間の外出には注意が必要です。また,市内でデモや集会等の示威行動が度々行われています。2016年8月には,鉱山協同組合がラパス県とコチャバンバ県を結ぶ県道の封鎖を行い,同組合員との対話に向かった当時の内務次官が,途中で同組合員に拉致,殺害されたほか,2017年2月には,ラパス県コカ生産組合員が反政府デモを実施し,ラパス市内の警察派出所を襲撃し,車輌を破壊する等しました。ラパス市への渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は,新聞,テレビ,在ボリビア日本国大使館及び在サンタクルス領事事務所等を通じて最新の治安情報(道路の封鎖状況,デモの状況等)の入手に努め,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
イ ラパス市内の各バス発着所付近,観光客の多いサンフランシスコ教会及びサガルナガ通り,ムリージョ広場周辺,エストゥディアンテ広場周辺,イサベラ・ラ・カトリカ広場周辺等で,偽警官及び置き引きによる被害が多発していますので,注意してください。特に,サンフランシスコ教会及びムリージョ広場に面する大聖堂において,日本人観光客を標的として,女性が写真撮影などの依頼を行った後に偽警官が現れ,現金や貴重品を奪う事件が発生しています。
ウ ティワナク遺跡,チチカカ湖,ソラタ行きのミニバスが発着するラパス市内のセメンテリオ地区では,日本人旅行者を含む外国人旅行者がたびたび置き引き等の被害に遭っており,またタクシーによる「短時間誘拐」(被害者を一時的に拘束し,ATM(現金自動預払機)等で現金を引き出させた上で解放する「特急誘拐」もあり。)も発生しています。同地での単独行動は避け,夕方以降は同地区へは立ち入らないようにしてください。
(2)エルアルト市
ラパス市に隣接し,国際空港のあるエルアルト市は,貧困層も多く,昼夜を問わず犯罪が多発しています。チョリータ・プロレス観戦や市場散策等を目的に同市を訪問した日本人が首絞め強盗やスリの被害に遭っています。
また,デモや道路封鎖が頻発しており,2016年2月には,デモ隊によるエルアルト市役所襲撃事件が発生し,6名が死亡,約20名が負傷しました。
こうしたことから,国際空港を除いて同市への渡航は十分注意してください。
(3)コパカバーナ市
観光名所であるチチカカ湖畔のコパカバーナ市においても首絞め強盗や偽警官等による窃盗の被害が報告されています。また,定員10人程度のミニバス,又はタクシーを使って客引きをし,乗客を誘拐・監禁して現金や貴重品を奪った上,キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号を教えるよう脅すといった「待ち伏せ誘拐」も発生しています。同市を訪れる際は,個人旅行よりも大型バスで移動するツアーに参加することをお勧めします。
x ア 反政府派市民団体によるデモや集会が頻繁に行われており,場合によっては暴徒化することがありますので,決して近づかないでください。
イ サンタクルス市においては,麻薬や武器密輸に従事する国際犯罪組織が活動しているとの見方があります。(注:麻薬は,主としてペルーやコチャバンバ近郊から運ばれ,サンタクルス経由で欧州,ブラジル等へ密輸されるのが一般的と言われている)。これら麻薬密輸組織等の犯罪に一般人が巻き込まれるケースは少ないものの,同組織間の購送に巻き込まれないよう注意してください。
ウ 置き引き,スリ,強奪を含む一般犯罪が多発しており,銃器を使用した強盗事件に日本人が巻き込まれた例もあります。タクシーを利用する場合はいわゆる流しのものではなく,無線配車のタクシー等を利用することをお勧めします。サンタクルス市に渡航・滞在を予定している方は,事前に現地の治安情報を収集し,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(5)ポトシ市
2014年3月に,ポトシ市とコチャバンバ市間の道路封鎖を行っていた鉱山労働者と,道路封鎖を解除しようとした警官隊が衝突し62名の死傷者が発生しました。2015年7月から8月にかけては,同市において,市民団体がボリビア政府に対し大型公共投資等の26項目の要求を掲げ,同市市街地における道路封鎖等の抗議行動が行われました。政府と市民団体が交渉した結果,1か月近く続いた道路封鎖は解除されましたが,依然として市民団体が要求している問題は解決に至っていないことから,今後もストライキや道路封鎖等が発生する可能性があるので十分注意してください。
(6)ベニ県
ベニ県はブラジルと国境を接していることから,密輸や犯罪が多発しており,渡航の際には十分注意が必要です。
3.渡航・滞在に当たっての注意 (1)滞在中は上記情勢及び下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在ボリビア日本国大使館,在サンタクルス領事事務所,現地関係機関等から最新の情報を入手するよう努めてください。 ボリビアにおける主要な犯罪の詳細は,
安全対策基礎データ
(www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=262 )及び
在ボリビア日本国大使館のホームページ(www.bo.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html)
に掲載していますので,こちらも御参照ください。
(2)現地に3か月以上滞在する方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ボリビア日本国大使館又は在サンタクルス領事事務所に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はボリビアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届の届出は,在留届電子届システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ORRnet/chui.html)による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ボリビア日本国大使館又は在サンタクルス領事事務所まで送付してください。
(3)3か月未満の短期滞在の方は,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp)。「たびレジ」に御登録いただくと,緊急時に在外公館から情報を入手することができるほか,緊急時の安否確認等にも役立ちます。
(4)政府や議会に対する抗議のため,各都市を結ぶ幹線道路が道路封鎖によりしばしば遮断されることがあるので,陸路での長距離移動の際には,道路封鎖等に関する交通情報の入手に努め,時間に余裕のある旅行計画を立てるようにしてください。また,道路封鎖やデモが行われた場合,活動が激化して小競り合いに発展したり,参加団体によっては爆弾を投げつけたりすることがあるため,現場には決して近づかないでください。
(5)麻薬密輸や組織犯罪の取締り活動の一環として,サンタクルスを中心にボリビア全土でバスターミナルやホテル,県境等で移民局及び警察官(いずれも制服を着用)による身分証明書及び滞在資格の確認が行われています。不法滞在者や身分証明書を所持していない者は,一時的に拘束された上,罰金の支払を命じられるので,旅券等の身分証明書(場合によってはコピー)を必ず携行するようにしてください。ただし,警察官がお金やクレジットカード等の貴重品を検査することはないため,そのような要求がある場合,最寄の警察署に赴く,日本国大使館に確認する等の対応をお願いします。また,麻薬密輸に巻き込まれないために,見知らぬ人からは荷物を預からないでください。
(6)ボリビアは観光インフラの整備が不十分であり,ドライバーの交通法規遵守,ツアーガイドの育成や教育が徹底されていないため,速度超過や飲酒運転によるバスやミニバスの事故が頻繁に発生し,多数の死傷者が出ています。ウユニ塩湖の観光については,2008年に日本人5人を含む14人が死傷する交通事故が発生しました。同地の観光は四輪駆動車によるものが主流ですが,1万2千平方キロメートルの広大な塩湖内には給油所が設けられていないため,簡易ポリタンクに予備のガソリンを積んでおり,また,塩湖内で食事をとるための調理用ガスボンベを積載することもあるので,交通事故等で引火した場合の被害が甚大になる可能性があります。国内を移動する場合やツアーに参加する場合は,しっかりと安全対策が講じられている会社を選んで日中に移動してください。
(7)12月から3月にかけては雨季となり,雨の影響で地盤が緩んで崖崩れ等が発生しやすくなるため,陸路の移動には危険が伴います。ボリビアでは例年豪雨により各地で甚大な被害が発生し,バスの転落・横転事故も多数発生しているので,最新の交通情報の入手に努め,天候に留意した移動を心がけてください。
(8)夜間や人通りの少ない場所での単独行動はなるべく避け,見知らぬ者に声をかけられた場合は犯罪の兆候と考え,相手にせずに足早に通り過ぎるようにしてください。また,深夜又は早朝に発着するような長距離バスの利用は避けてください。ラパス市内のバス発着所付近には,胸に名札のある緑色の制服を着用した観光警察官が警備に当たっているので,どのタクシーが安全かアドバイスを求めることをお勧めします。ボリビア各地のバス発着所や観光地においては,首絞め強盗や偽警官による犯罪が報告されているので,十分注意してください。
(9)ボリビア各地でケチャップ強盗(ケチャップ等をかけて,拭くふりをして近寄った際に荷物を盗む手口)スリ及び置き引き等の被害が報告されています。話しかけられたりして,荷物から注意をそらした一瞬の隙に盗難被害に遭うケースが増加しているので,自分の荷物からは決して目を離さない,周囲に不審人物がいないか常に確認する,夜間や人通りの少ない場所での行動は避ける等の防犯対策を怠らないようにしてください。
(10)ボリビアにおいては任意の自動車保険加入率が極めて低いことから,交通事故に遭っても,加害者側からの補償は期待できません。また,怪我や病気の程度によっては,ボリビア国内で十分な治療ができず,周辺国への緊急移送が必要となる可能性もあります。特に,観光地のウユニ塩湖は海抜約3,800mに位置し,高山病を発症する危険性が高いですが,ウユニ市には設備の整った病院がなく,急病の場合,医療施設が整った病院のある都市の航空便は数便と限られている上,陸路では数時間から十数時間を要するため,高山病を発症した際にウユニ市の病院から低地のサンタクルス市まで航空機で緊急移送した事例もあり,いずれの場合も高額な移送費用及び治療費を請求されています。ついては,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
(11)ラパス県ユンガス地方に向かう未舗装の旧道(通称:デスロード)を利用した自転車の山下りツアーが主催されています。同ツアーは,十分な安全確保がなされていないことに加え,狭く岩の多い悪路の片側はガードレールすらない断崖絶壁であることから,2011年の日本人参加者の死亡を含め,毎年,死傷者が多数出ています。同ツアーは大変危険なため,参加しないことを強くお勧めします。
(12)市場で購入した生野菜や果物,レストランで出された生野菜のサラダを食べた後,サルモネラ菌に感染し,発熱,下痢,嘔吐等の症状を呈したり,食中毒になるケースが多数報告されています。よく水で洗ったとしても,水自体が不衛生な場合も多いので,皮をむいて食べるバナナ等を除く果物や生野菜は食べないようにしてください。
ベニ県ルレナバケ市等においてジャングルツアーが実施されていますが,川や泥の中の寄生虫や細菌により,同ツアーに参加した日本人が感染症にかかり入院した事例がありますので,衛生面に十分注意してください。
(13)雨季には,最新の気象情報及び道路情報を入手し,水害に備えてください。また,雨の影響で,蚊が媒介するジカウイルス感染症,黄熱やデング熱等,ネズミが媒介するレプトスピラウイルス及びハンタウイルス等が流行する可能性があります。蚊に刺されないようにしたり,野生動物との接触を避けたりする等,必要な予防措置を心掛けてください。
(参考)感染症広域情報 ジカウイルスに関する注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#danger
4.なお,隣国のペルー,ブラジル,パラグアイ,アルゼンチンには,別途それぞれ「危険情報」が発出されていますので留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T038.html
【ポイント】デモや道路封鎖等により陸路での移動が困難になることがありますので,時間に余裕をもって行動してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
1. 概況
(1)ボリビアでは,偽警官による盗難や首絞め強盗等が,観光地を中心に発生しており注意が必要です。また,頻繁にデモや道路封鎖等の抗議行動が発生しており,しばしば放火や暴動等に発展し,陸路での移動が困難になる場合がありますので,時間に余裕をもって行動してください。
(2)サンタクルス県及びベニ県は,ブラジルとの国境地帯において麻薬密輸犯罪が多発しており,外国人旅行者が麻薬密輸関連の犯罪に巻き込まれるおそれがあることから,十分な注意が必要です。
(3)ラパス市(南部地区を含む),サンタクルス市等の主要都市及びその周辺地域では,窃盗,空き巣,置き引き,スリといった犯罪の発生件数が増加しているほか,最近では銃器を使用した強盗殺人事件が発生しているため,防犯対策を怠らないようにしてください。また,自動車強盗(停車中あるいは走行中に突然前方を塞がれ,けん銃等で武装した強盗に襲われる)が多発しているため,注意してください。
(4)これまでに,ボリビアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域別情勢
ラパス市,エルアルト市,コパカバーナ市,サンタクルス市,ポトシ市及びベニ県
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
(1)ラパス市
ア 日本人を含む外国人旅行者を標的とした犯罪が依然として多発しており,特に犯罪が増加する早朝及び夜間の外出には注意が必要です。また,市内でデモや集会等の示威行動が度々行われています。2016年8月には,鉱山協同組合がラパス県とコチャバンバ県を結ぶ県道の封鎖を行い,同組合員との対話に向かった当時の内務次官が,途中で同組合員に拉致,殺害されたほか,2017年2月には,ラパス県コカ生産組合員が反政府デモを実施し,ラパス市内の警察派出所を襲撃し,車輌を破壊する等しました。ラパス市への渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は,新聞,テレビ,在ボリビア日本国大使館及び在サンタクルス領事事務所等を通じて最新の治安情報(道路の封鎖状況,デモの状況等)の入手に努め,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
イ ラパス市内の各バス発着所付近,観光客の多いサンフランシスコ教会及びサガルナガ通り,ムリージョ広場周辺,エストゥディアンテ広場周辺,イサベラ・ラ・カトリカ広場周辺等で,偽警官及び置き引きによる被害が多発していますので,注意してください。特に,サンフランシスコ教会及びムリージョ広場に面する大聖堂において,日本人観光客を標的として,女性が写真撮影などの依頼を行った後に偽警官が現れ,現金や貴重品を奪う事件が発生しています。
ウ ティワナク遺跡,チチカカ湖,ソラタ行きのミニバスが発着するラパス市内のセメンテリオ地区では,日本人旅行者を含む外国人旅行者がたびたび置き引き等の被害に遭っており,またタクシーによる「短時間誘拐」(被害者を一時的に拘束し,ATM(現金自動預払機)等で現金を引き出させた上で解放する「特急誘拐」もあり。)も発生しています。同地での単独行動は避け,夕方以降は同地区へは立ち入らないようにしてください。
(2)エルアルト市
ラパス市に隣接し,国際空港のあるエルアルト市は,貧困層も多く,昼夜を問わず犯罪が多発しています。チョリータ・プロレス観戦や市場散策等を目的に同市を訪問した日本人が首絞め強盗やスリの被害に遭っています。
また,デモや道路封鎖が頻発しており,2016年2月には,デモ隊によるエルアルト市役所襲撃事件が発生し,6名が死亡,約20名が負傷しました。
こうしたことから,国際空港を除いて同市への渡航は十分注意してください。
(3)コパカバーナ市
観光名所であるチチカカ湖畔のコパカバーナ市においても首絞め強盗や偽警官等による窃盗の被害が報告されています。また,定員10人程度のミニバス,又はタクシーを使って客引きをし,乗客を誘拐・監禁して現金や貴重品を奪った上,キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号を教えるよう脅すといった「待ち伏せ誘拐」も発生しています。同市を訪れる際は,個人旅行よりも大型バスで移動するツアーに参加することをお勧めします。
x ア 反政府派市民団体によるデモや集会が頻繁に行われており,場合によっては暴徒化することがありますので,決して近づかないでください。
イ サンタクルス市においては,麻薬や武器密輸に従事する国際犯罪組織が活動しているとの見方があります。(注:麻薬は,主としてペルーやコチャバンバ近郊から運ばれ,サンタクルス経由で欧州,ブラジル等へ密輸されるのが一般的と言われている)。これら麻薬密輸組織等の犯罪に一般人が巻き込まれるケースは少ないものの,同組織間の購送に巻き込まれないよう注意してください。
ウ 置き引き,スリ,強奪を含む一般犯罪が多発しており,銃器を使用した強盗事件に日本人が巻き込まれた例もあります。タクシーを利用する場合はいわゆる流しのものではなく,無線配車のタクシー等を利用することをお勧めします。サンタクルス市に渡航・滞在を予定している方は,事前に現地の治安情報を収集し,不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(5)ポトシ市
2014年3月に,ポトシ市とコチャバンバ市間の道路封鎖を行っていた鉱山労働者と,道路封鎖を解除しようとした警官隊が衝突し62名の死傷者が発生しました。2015年7月から8月にかけては,同市において,市民団体がボリビア政府に対し大型公共投資等の26項目の要求を掲げ,同市市街地における道路封鎖等の抗議行動が行われました。政府と市民団体が交渉した結果,1か月近く続いた道路封鎖は解除されましたが,依然として市民団体が要求している問題は解決に至っていないことから,今後もストライキや道路封鎖等が発生する可能性があるので十分注意してください。
(6)ベニ県
ベニ県はブラジルと国境を接していることから,密輸や犯罪が多発しており,渡航の際には十分注意が必要です。
3.渡航・滞在に当たっての注意 (1)滞在中は上記情勢及び下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在ボリビア日本国大使館,在サンタクルス領事事務所,現地関係機関等から最新の情報を入手するよう努めてください。 ボリビアにおける主要な犯罪の詳細は,
安全対策基礎データ
(www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=262 )及び
在ボリビア日本国大使館のホームページ(www.bo.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html)
に掲載していますので,こちらも御参照ください。
(2)現地に3か月以上滞在する方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ボリビア日本国大使館又は在サンタクルス領事事務所に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はボリビアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届の届出は,在留届電子届システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ORRnet/chui.html)による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ボリビア日本国大使館又は在サンタクルス領事事務所まで送付してください。
(3)3か月未満の短期滞在の方は,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp)。「たびレジ」に御登録いただくと,緊急時に在外公館から情報を入手することができるほか,緊急時の安否確認等にも役立ちます。
(4)政府や議会に対する抗議のため,各都市を結ぶ幹線道路が道路封鎖によりしばしば遮断されることがあるので,陸路での長距離移動の際には,道路封鎖等に関する交通情報の入手に努め,時間に余裕のある旅行計画を立てるようにしてください。また,道路封鎖やデモが行われた場合,活動が激化して小競り合いに発展したり,参加団体によっては爆弾を投げつけたりすることがあるため,現場には決して近づかないでください。
(5)麻薬密輸や組織犯罪の取締り活動の一環として,サンタクルスを中心にボリビア全土でバスターミナルやホテル,県境等で移民局及び警察官(いずれも制服を着用)による身分証明書及び滞在資格の確認が行われています。不法滞在者や身分証明書を所持していない者は,一時的に拘束された上,罰金の支払を命じられるので,旅券等の身分証明書(場合によってはコピー)を必ず携行するようにしてください。ただし,警察官がお金やクレジットカード等の貴重品を検査することはないため,そのような要求がある場合,最寄の警察署に赴く,日本国大使館に確認する等の対応をお願いします。また,麻薬密輸に巻き込まれないために,見知らぬ人からは荷物を預からないでください。
(6)ボリビアは観光インフラの整備が不十分であり,ドライバーの交通法規遵守,ツアーガイドの育成や教育が徹底されていないため,速度超過や飲酒運転によるバスやミニバスの事故が頻繁に発生し,多数の死傷者が出ています。ウユニ塩湖の観光については,2008年に日本人5人を含む14人が死傷する交通事故が発生しました。同地の観光は四輪駆動車によるものが主流ですが,1万2千平方キロメートルの広大な塩湖内には給油所が設けられていないため,簡易ポリタンクに予備のガソリンを積んでおり,また,塩湖内で食事をとるための調理用ガスボンベを積載することもあるので,交通事故等で引火した場合の被害が甚大になる可能性があります。国内を移動する場合やツアーに参加する場合は,しっかりと安全対策が講じられている会社を選んで日中に移動してください。
(7)12月から3月にかけては雨季となり,雨の影響で地盤が緩んで崖崩れ等が発生しやすくなるため,陸路の移動には危険が伴います。ボリビアでは例年豪雨により各地で甚大な被害が発生し,バスの転落・横転事故も多数発生しているので,最新の交通情報の入手に努め,天候に留意した移動を心がけてください。
(8)夜間や人通りの少ない場所での単独行動はなるべく避け,見知らぬ者に声をかけられた場合は犯罪の兆候と考え,相手にせずに足早に通り過ぎるようにしてください。また,深夜又は早朝に発着するような長距離バスの利用は避けてください。ラパス市内のバス発着所付近には,胸に名札のある緑色の制服を着用した観光警察官が警備に当たっているので,どのタクシーが安全かアドバイスを求めることをお勧めします。ボリビア各地のバス発着所や観光地においては,首絞め強盗や偽警官による犯罪が報告されているので,十分注意してください。
(9)ボリビア各地でケチャップ強盗(ケチャップ等をかけて,拭くふりをして近寄った際に荷物を盗む手口)スリ及び置き引き等の被害が報告されています。話しかけられたりして,荷物から注意をそらした一瞬の隙に盗難被害に遭うケースが増加しているので,自分の荷物からは決して目を離さない,周囲に不審人物がいないか常に確認する,夜間や人通りの少ない場所での行動は避ける等の防犯対策を怠らないようにしてください。
(10)ボリビアにおいては任意の自動車保険加入率が極めて低いことから,交通事故に遭っても,加害者側からの補償は期待できません。また,怪我や病気の程度によっては,ボリビア国内で十分な治療ができず,周辺国への緊急移送が必要となる可能性もあります。特に,観光地のウユニ塩湖は海抜約3,800mに位置し,高山病を発症する危険性が高いですが,ウユニ市には設備の整った病院がなく,急病の場合,医療施設が整った病院のある都市の航空便は数便と限られている上,陸路では数時間から十数時間を要するため,高山病を発症した際にウユニ市の病院から低地のサンタクルス市まで航空機で緊急移送した事例もあり,いずれの場合も高額な移送費用及び治療費を請求されています。ついては,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
(11)ラパス県ユンガス地方に向かう未舗装の旧道(通称:デスロード)を利用した自転車の山下りツアーが主催されています。同ツアーは,十分な安全確保がなされていないことに加え,狭く岩の多い悪路の片側はガードレールすらない断崖絶壁であることから,2011年の日本人参加者の死亡を含め,毎年,死傷者が多数出ています。同ツアーは大変危険なため,参加しないことを強くお勧めします。
(12)市場で購入した生野菜や果物,レストランで出された生野菜のサラダを食べた後,サルモネラ菌に感染し,発熱,下痢,嘔吐等の症状を呈したり,食中毒になるケースが多数報告されています。よく水で洗ったとしても,水自体が不衛生な場合も多いので,皮をむいて食べるバナナ等を除く果物や生野菜は食べないようにしてください。
ベニ県ルレナバケ市等においてジャングルツアーが実施されていますが,川や泥の中の寄生虫や細菌により,同ツアーに参加した日本人が感染症にかかり入院した事例がありますので,衛生面に十分注意してください。
(13)雨季には,最新の気象情報及び道路情報を入手し,水害に備えてください。また,雨の影響で,蚊が媒介するジカウイルス感染症,黄熱やデング熱等,ネズミが媒介するレプトスピラウイルス及びハンタウイルス等が流行する可能性があります。蚊に刺されないようにしたり,野生動物との接触を避けたりする等,必要な予防措置を心掛けてください。
(参考)感染症広域情報 ジカウイルスに関する注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#danger
4.なお,隣国のペルー,ブラジル,パラグアイ,アルゼンチンには,別途それぞれ「危険情報」が発出されていますので留意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T038.html
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