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[NEWS]コソボの危険情報(外務省 海外安全ホームページ)
2017年05月08日
【危険度】
●コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域(首都プリシュティナ市を含む)
危険情報レベル1:十分注意してください。(解除)
【ポイント】
●セルビア系住民が多数を占めるコソボ北部は,アルバニア系住民との対立が続いており,これまでに死傷者が発生するなどの事件が起きましたので,渡航する場合は特別な注意が必要です。
●治安状況が落ち着いていることから北部以外の危険レベルを解除しましますが,引き続き民族間の対立・緊張関係は解消していないことから,十分注意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)コソボは2008年2月に独立を宣言し,同年6月にコソボ憲法が発効しました。我が国は同年3月,コソボを独立国家として承認し,2009年2月にコソボとの間で外交関係を開設しました。
(2)現在,コソボでは,規模が縮小されたものの国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)が存続しているほか,北大西洋条約機構(NATO)主導の国際安全保障部隊(KFOR)及び欧州連合(EU)主導による「法の支配ミッション」(EULEX)が展開し,コソボ当局への業務の移管が進んでいます。
(3)コソボにおいては,従来からアルバニア系とセルビア系両住民間の対立が続いており,コソボ独立宣言後は,独立に反対するコソボ北部のセルビア系住民居住地域の情勢が不安定です。しかし,その他の地域の情勢は全般として落ち着いており,治安情勢悪化の兆候はありません。
(4)ただし,アルバニア系及びセルビア系両住民間の対立・緊張関係は解消していないことから,北部に限らず,セルビア系・アルバニア系両住民が近接して居住する地域では引き続き十分な注意を払う必要があります。
(5)コソボには1999年以前の紛争中に多数の地雷が埋設され不発弾等も残っており,地雷や不発弾の確認・撤去作業が現在も続いているため注意が必要です。また,紛争当時の武器の回収が進んでいないためこれら武器を使用したと思われる事件も発生しているため注意が必要です。
(6)コソボにはISIL(イラク・レバントのイスラム国)に外国人戦闘員として参加していた者が多数帰還していると言われており,このような人物が国内でテロを起こす懸念があることから潜在的な脅威となっています。
これまでに,コソボにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域情勢
(1)コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北)):「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア コソボでは,従来から多数派のアルバニア系と少数派のセルビア系両住民間の対立が続いており,2008年2月17日の独立宣言後は,セルビア系住民が大多数を占める北部を中心として,独立に反対する動きが一時活発化し,これまでに死傷者が発生するなどの事件が起きています。
ミトロビツァ市については,市内を東西に流れるイバル川をはさんで,セルビア系住民が多い市北部における行政・司法が,独立に反対するセルビアの影響により十分機能しているとは言えず,同川にかかる橋ではKFORが展開して,セルビア系・アルバニア系両住民の衝突回避に努めている状況です。
イ 近年,KFORが出動する事案は発生していませんが,2017年1月,セルビアは,「コソボはセルビア」と書かれ、セルビア国旗がデザインされた列車を,セルビアからコソボ北部に向け運行しました。国境前でコソボ警察により阻止されましたが,二国間の情勢が急激に悪化し,北部の情勢は引き続き緊張しています。
コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北)地域について危険情報「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」の発出を継続しますので,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください。
(2)その他の地域(首都プリシュティナ市を含む)レベル1:「十分注意してください。」(解除)
ア これまで,コソボ北部以外にもセルビア系住民の居住地域(いわゆるエンクレーブ:飛び地)があり,セルビア系・アルバニア系両住民の間でさまざまなきっかけから暴力沙汰となる事例が発生していましたが,治安維持,平和支援活動を目的にKFOR(NATO主導)及びEULEX(EU主導)が展開し,コソボ治安部隊,コソボ警察や行政機関の能力が向上したため情勢に改善が見られます。
アルバニア系及びセルビア系両住民間の対立・緊張関係は解消していないことから,今後の動向を注視する必要がありますが,現在,当地域ではデモ,散発的な事件や小競り合いを除けば,北部を除く同国の情勢は落ち着いています。
イ コソボには1999年以前の紛争中に地雷が埋設され,また不発弾も存在するので現在も確認・撤去作業が行われています。今後の調査により対象地域が拡大する可能性もあるため,対象地域を限定することはできませんが,滞在にあたっては,人が踏み込まない敷地や野山には立ち入らない,地雷に関する案内板の指示に従う等の注意が必要です。また,紛争当時の武器の回収が進んでおらず,これら武器を使用したと思われる事件も発生しているため注意が必要です。
ウ 首都であるプリシュティナでは,野党勢力の呼びかけにより政府庁舎周辺において反政府デモや抗議集会が頻繁に開催されています。最近では負傷者を伴う暴動には発展していませんが,2015年1月には反政府デモが,警察及び参加者双方に多数の負傷者を出す大規模な暴動に発展した事案もありましたので,注意が必要です。なお,反政府デモや集会はプリシュティナのみならず他都市でも開催されているので,近づかないよう留意が必要です。
上記のような状況を踏まえてコソボ北部以外の地域に発出していた危険情報「レベル1:十分注意してください。」を解除しますが,同地域への渡航・滞在を予定されいる方は,引き続き滞在中は十分留意して行動してください。また,日本国外務省及び在オーストリア日本国大使館(コソボ兼轄),現地関係機関等より最新の情報入手に努めるとともに,危険な地域に立ち入らないなど,自らの安全確保に努めるようにしてください。
3.渡航及び滞在に当たっての注意
(1)コソボには日本国大使館がないため,邦人援護活動が迅速に行えない可能性もあります。渡航・滞在される場合には,日本国外務省,在オーストリア日本国大使館(コソボ兼轄),現地関係機関等から最新情報を入手し,現地の情勢を十分把握する,現地事情に精通したガイドを雇うなど,事件等に巻き込まれないよう,安全対策に留意してください。
(2)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在オーストリア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在オーストリア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
(3)コソボにはユネスコ世界遺産にも指定されているセルビア正教寺院等があり,その一部は周囲をアルバニア系住民居住地域に囲まれているものもあります。特にセルビア正教会のクリスマス(1月7日)や宗教行事が実施される日の前後はセルビア正教寺院周辺等で緊張が一時的に高まる可能性がありますので,これらの宗教施設を訪問する際は事前に状況をよく確認してください。また,毎年6月28日に中部のオビリチ自治体にあるガジメスタン記念碑前等で開催される「コソボの戦い(注)」記念集会の際も,開催地周辺で緊張が一時的に高まる可能性がありますので,これらの集会・行事には近づかないよう注意してください。
(注)1389年に中世セルビア王国とオスマン帝国の軍隊が戦い,前者が敗北した出来事。
(4)日没以降の外出や移動はなるべく避け,郊外では幹線道路から離れないよう注意してください。
(5)集会やデモ行動等,人が多数集まっている場所には近づかないでください。また,テロの標的となりやすい場所(政府・公共交通機関・観光施設・ショッピングモールや市場等不特定多数が集まる場所)を訪れる場合には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。
(6)宗教,民族的な話題等,アルバニア系・セルビア系両住民間の対立を刺激するような話題は避けてください。
(7)スリ・ひったくり等の一般犯罪が増加していますので,注意してください。コソボには日本国大使館がないため,旅券(パスポート)の紛失や盗難に遭った場合には,現地での再発給ができません。旅券(パスポート)の保管には特に注意し,万一事件・事故に遭遇した場合には,在オーストリア日本国大使館に連絡してください。
(8)隣国のセルビアはコソボの独立を承認していないため,コソボ・セルビア間に設置された国境検問所付近においては暴力を伴う事件が発生する可能性があるため注意が必要です。
(9)コソボからセルビアに「直接」入国しようとするとセルビアの入国審査において入国を拒否される事案がこれまでに確認されています。このためコソボからセルビアに入国する場合には,コソボから第三国に「入国」した上で第三国からセルビアに入国する(コソボ → 第三国 → セルビア)ようにしてください。
(10)コソボの出入国スタンプが押されたパスポートを持ってセルビアやそのほかのコソボ独立を承認していない国々に入国しようとする場合,同スタンプに消印を押されるなど入国に手間取る可能性があります。
(11)隣国のセルビア,マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及びアルバニアについても,それぞれ「危険情報」が発出されていますので御留意ください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T036.html
●コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北))
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域(首都プリシュティナ市を含む)
危険情報レベル1:十分注意してください。(解除)
【ポイント】
●セルビア系住民が多数を占めるコソボ北部は,アルバニア系住民との対立が続いており,これまでに死傷者が発生するなどの事件が起きましたので,渡航する場合は特別な注意が必要です。
●治安状況が落ち着いていることから北部以外の危険レベルを解除しましますが,引き続き民族間の対立・緊張関係は解消していないことから,十分注意してください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)コソボは2008年2月に独立を宣言し,同年6月にコソボ憲法が発効しました。我が国は同年3月,コソボを独立国家として承認し,2009年2月にコソボとの間で外交関係を開設しました。
(2)現在,コソボでは,規模が縮小されたものの国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)が存続しているほか,北大西洋条約機構(NATO)主導の国際安全保障部隊(KFOR)及び欧州連合(EU)主導による「法の支配ミッション」(EULEX)が展開し,コソボ当局への業務の移管が進んでいます。
(3)コソボにおいては,従来からアルバニア系とセルビア系両住民間の対立が続いており,コソボ独立宣言後は,独立に反対するコソボ北部のセルビア系住民居住地域の情勢が不安定です。しかし,その他の地域の情勢は全般として落ち着いており,治安情勢悪化の兆候はありません。
(4)ただし,アルバニア系及びセルビア系両住民間の対立・緊張関係は解消していないことから,北部に限らず,セルビア系・アルバニア系両住民が近接して居住する地域では引き続き十分な注意を払う必要があります。
(5)コソボには1999年以前の紛争中に多数の地雷が埋設され不発弾等も残っており,地雷や不発弾の確認・撤去作業が現在も続いているため注意が必要です。また,紛争当時の武器の回収が進んでいないためこれら武器を使用したと思われる事件も発生しているため注意が必要です。
(6)コソボにはISIL(イラク・レバントのイスラム国)に外国人戦闘員として参加していた者が多数帰還していると言われており,このような人物が国内でテロを起こす懸念があることから潜在的な脅威となっています。
これまでに,コソボにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域情勢
(1)コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北)):「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア コソボでは,従来から多数派のアルバニア系と少数派のセルビア系両住民間の対立が続いており,2008年2月17日の独立宣言後は,セルビア系住民が大多数を占める北部を中心として,独立に反対する動きが一時活発化し,これまでに死傷者が発生するなどの事件が起きています。
ミトロビツァ市については,市内を東西に流れるイバル川をはさんで,セルビア系住民が多い市北部における行政・司法が,独立に反対するセルビアの影響により十分機能しているとは言えず,同川にかかる橋ではKFORが展開して,セルビア系・アルバニア系両住民の衝突回避に努めている状況です。
イ 近年,KFORが出動する事案は発生していませんが,2017年1月,セルビアは,「コソボはセルビア」と書かれ、セルビア国旗がデザインされた列車を,セルビアからコソボ北部に向け運行しました。国境前でコソボ警察により阻止されましたが,二国間の情勢が急激に悪化し,北部の情勢は引き続き緊張しています。
コソボ北部(レポサビッチ,ズベチャン及びズビン・ポトクの3自治体並びにミトロビツァ市の北部(イバル川以北)地域について危険情報「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」の発出を継続しますので,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください。
(2)その他の地域(首都プリシュティナ市を含む)レベル1:「十分注意してください。」(解除)
ア これまで,コソボ北部以外にもセルビア系住民の居住地域(いわゆるエンクレーブ:飛び地)があり,セルビア系・アルバニア系両住民の間でさまざまなきっかけから暴力沙汰となる事例が発生していましたが,治安維持,平和支援活動を目的にKFOR(NATO主導)及びEULEX(EU主導)が展開し,コソボ治安部隊,コソボ警察や行政機関の能力が向上したため情勢に改善が見られます。
アルバニア系及びセルビア系両住民間の対立・緊張関係は解消していないことから,今後の動向を注視する必要がありますが,現在,当地域ではデモ,散発的な事件や小競り合いを除けば,北部を除く同国の情勢は落ち着いています。
イ コソボには1999年以前の紛争中に地雷が埋設され,また不発弾も存在するので現在も確認・撤去作業が行われています。今後の調査により対象地域が拡大する可能性もあるため,対象地域を限定することはできませんが,滞在にあたっては,人が踏み込まない敷地や野山には立ち入らない,地雷に関する案内板の指示に従う等の注意が必要です。また,紛争当時の武器の回収が進んでおらず,これら武器を使用したと思われる事件も発生しているため注意が必要です。
ウ 首都であるプリシュティナでは,野党勢力の呼びかけにより政府庁舎周辺において反政府デモや抗議集会が頻繁に開催されています。最近では負傷者を伴う暴動には発展していませんが,2015年1月には反政府デモが,警察及び参加者双方に多数の負傷者を出す大規模な暴動に発展した事案もありましたので,注意が必要です。なお,反政府デモや集会はプリシュティナのみならず他都市でも開催されているので,近づかないよう留意が必要です。
上記のような状況を踏まえてコソボ北部以外の地域に発出していた危険情報「レベル1:十分注意してください。」を解除しますが,同地域への渡航・滞在を予定されいる方は,引き続き滞在中は十分留意して行動してください。また,日本国外務省及び在オーストリア日本国大使館(コソボ兼轄),現地関係機関等より最新の情報入手に努めるとともに,危険な地域に立ち入らないなど,自らの安全確保に努めるようにしてください。
3.渡航及び滞在に当たっての注意
(1)コソボには日本国大使館がないため,邦人援護活動が迅速に行えない可能性もあります。渡航・滞在される場合には,日本国外務省,在オーストリア日本国大使館(コソボ兼轄),現地関係機関等から最新情報を入手し,現地の情勢を十分把握する,現地事情に精通したガイドを雇うなど,事件等に巻き込まれないよう,安全対策に留意してください。
(2)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在オーストリア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在オーストリア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
(3)コソボにはユネスコ世界遺産にも指定されているセルビア正教寺院等があり,その一部は周囲をアルバニア系住民居住地域に囲まれているものもあります。特にセルビア正教会のクリスマス(1月7日)や宗教行事が実施される日の前後はセルビア正教寺院周辺等で緊張が一時的に高まる可能性がありますので,これらの宗教施設を訪問する際は事前に状況をよく確認してください。また,毎年6月28日に中部のオビリチ自治体にあるガジメスタン記念碑前等で開催される「コソボの戦い(注)」記念集会の際も,開催地周辺で緊張が一時的に高まる可能性がありますので,これらの集会・行事には近づかないよう注意してください。
(注)1389年に中世セルビア王国とオスマン帝国の軍隊が戦い,前者が敗北した出来事。
(4)日没以降の外出や移動はなるべく避け,郊外では幹線道路から離れないよう注意してください。
(5)集会やデモ行動等,人が多数集まっている場所には近づかないでください。また,テロの標的となりやすい場所(政府・公共交通機関・観光施設・ショッピングモールや市場等不特定多数が集まる場所)を訪れる場合には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。
(6)宗教,民族的な話題等,アルバニア系・セルビア系両住民間の対立を刺激するような話題は避けてください。
(7)スリ・ひったくり等の一般犯罪が増加していますので,注意してください。コソボには日本国大使館がないため,旅券(パスポート)の紛失や盗難に遭った場合には,現地での再発給ができません。旅券(パスポート)の保管には特に注意し,万一事件・事故に遭遇した場合には,在オーストリア日本国大使館に連絡してください。
(8)隣国のセルビアはコソボの独立を承認していないため,コソボ・セルビア間に設置された国境検問所付近においては暴力を伴う事件が発生する可能性があるため注意が必要です。
(9)コソボからセルビアに「直接」入国しようとするとセルビアの入国審査において入国を拒否される事案がこれまでに確認されています。このためコソボからセルビアに入国する場合には,コソボから第三国に「入国」した上で第三国からセルビアに入国する(コソボ → 第三国 → セルビア)ようにしてください。
(10)コソボの出入国スタンプが押されたパスポートを持ってセルビアやそのほかのコソボ独立を承認していない国々に入国しようとする場合,同スタンプに消印を押されるなど入国に手間取る可能性があります。
(11)隣国のセルビア,マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及びアルバニアについても,それぞれ「危険情報」が発出されていますので御留意ください。
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T036.html
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