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[NEWS]ブラジルにおける黄熱の流行(ブラジルに渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンの接種が推奨されています。蚊に刺されないよう注意してください。)(外務省 海外安全ホームページ)
2017年04月04日
【ポイント】
●ブラジル国内で引き続き黄熱が流行しており、3月20日、世界保健機関(WHO)は、ブラジルにおける黄熱ワクチン接種推奨地域にリオデジャネイロ州(リオデジャネイロ市等の都市部を除く)及びサンパウロ州(サンパウロ市等の都市部を除く)を追加しました。
●ブラジルの流行地域に渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンの接種が推奨されています。現地に滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。
1 ブラジルにおける黄熱の発生状況
(1)世界保健機関(WHO)は、3月20日、ブラジルにおける黄熱ワクチン接種推奨地域に関し、これまでの「リオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)」から「リオデジャネイロ市及びニテロイ市の都市部を除くリオデジャネイロ州全域」に拡大するとともに、サンパウロ州(サンパウロ市及びカンピーナス市の都市部を除く)を新たに追加しました。
(参考)WHOによる黄熱リスク地域(英文):
http://www.who.int/csr/don/20-march-2017-yellow-fever-brazil/en/
http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-risk-map-brazil.png?ua=1
(2)ブラジル保健省は、2016年12月1日から2017年3月23日までにブラジル国内で発生した黄熱感染例を次のとおり発表しています。これまでのところ、南東部の4州(エスピリト・サント州、ミナス・ジェライス州、サンパウロ州及びリオデジャネイロ州)において感染確定例が報告されています。
報告数 確定数 調査中 黄熱ではなかった数
○中西部
ゴイアス州 30例 0例 10例 20例
連邦区 9例 0例 1例 8例
マット・グロッソ州 2例 0例 1例 1例
○北部
トカンチンス州 8例(1例) 0例 5例(1例) 3例
アマパ州 1例 0例 1例 0例
パラ-州 8例(1例) 0例 4例(1例) 4例
○北東部
バイーア州 22例(1例) 0例 11例(1例) 11例
セアラ州 3例 0例 1例 2例
マラニョン州 13例 0例 12例 1例
リオグランデ・ド・ノルテ州 1例 0例 0例 1例
○南東部
エスピリト・サント州 316例(57例) 109例(33例) 140例(18例) 67例(6例)
ミナス・ジェライス州 1,497例(197例) 375例(124例) 828例(68例) 294例(5例)
リオデジャネイロ州 25例(1例) 3例(1例) 20例 2例
サンパウロ州 95例(10例) 5例(4例) 44例(1例) 46例(5例)
○南部
サンタ・カタリーナ州 8例(1例) 0例 6例(1例) 2例
パラナ州 11例 0例 9例 2例
リオグランデ・ド・スル州州 11例 0例 4例 7例
※()内は死亡例数
最も多くの感染者が報告されているミナス・ジェライス州では、同州知事が1月13日付けで同州の4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市及びテオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しています。
(3)2月1日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、ブラジルに渡航する米国人に対して、「高度の注意(enhanced precautions)」を呼びかける渡航情報(3段階の中間レベル)を発出し、生後9か月以上の流行地域への渡航者は黄熱ワクチンを接種すべきとしています。(参考)
米国疾病予防管理センター(CDC)(英文)
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices
2 黄熱について
(1) 感染経路
黄熱は、黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ等)に刺されることでかかる全身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。
(2) 症状
通常3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症になり、黄疸、出血傾向を来たし、重症になった患者の致死率は20~50%に達すると言われています。発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症と言えます。
(3) 治療方法
特別な治療法はなく、対処療法が行われます。
(4) 予防
黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生免疫を獲得することができると言われており、WHOの勧告に基づき2016年7月11日以降、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間は、これまでの10年から生涯有効に変更されています。イエローカードは接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。なお、現在ブラジル政府は入国時にイエローカードの提示を求めていませんが、手続きが変更される場合もありますので、詳細は現地在外公館に確認し、最新の情報を入手してください。
また、黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから、現地では、長袖・長ズボンを着用し、定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺されないための対策を講じてください。
黄熱については、以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせてご参照ください。
(参考)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C063.html
●ブラジル国内で引き続き黄熱が流行しており、3月20日、世界保健機関(WHO)は、ブラジルにおける黄熱ワクチン接種推奨地域にリオデジャネイロ州(リオデジャネイロ市等の都市部を除く)及びサンパウロ州(サンパウロ市等の都市部を除く)を追加しました。
●ブラジルの流行地域に渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンの接種が推奨されています。現地に滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。
1 ブラジルにおける黄熱の発生状況
(1)世界保健機関(WHO)は、3月20日、ブラジルにおける黄熱ワクチン接種推奨地域に関し、これまでの「リオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)」から「リオデジャネイロ市及びニテロイ市の都市部を除くリオデジャネイロ州全域」に拡大するとともに、サンパウロ州(サンパウロ市及びカンピーナス市の都市部を除く)を新たに追加しました。
(参考)WHOによる黄熱リスク地域(英文):
http://www.who.int/csr/don/20-march-2017-yellow-fever-brazil/en/
http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-risk-map-brazil.png?ua=1
(2)ブラジル保健省は、2016年12月1日から2017年3月23日までにブラジル国内で発生した黄熱感染例を次のとおり発表しています。これまでのところ、南東部の4州(エスピリト・サント州、ミナス・ジェライス州、サンパウロ州及びリオデジャネイロ州)において感染確定例が報告されています。
報告数 確定数 調査中 黄熱ではなかった数
○中西部
ゴイアス州 30例 0例 10例 20例
連邦区 9例 0例 1例 8例
マット・グロッソ州 2例 0例 1例 1例
○北部
トカンチンス州 8例(1例) 0例 5例(1例) 3例
アマパ州 1例 0例 1例 0例
パラ-州 8例(1例) 0例 4例(1例) 4例
○北東部
バイーア州 22例(1例) 0例 11例(1例) 11例
セアラ州 3例 0例 1例 2例
マラニョン州 13例 0例 12例 1例
リオグランデ・ド・ノルテ州 1例 0例 0例 1例
○南東部
エスピリト・サント州 316例(57例) 109例(33例) 140例(18例) 67例(6例)
ミナス・ジェライス州 1,497例(197例) 375例(124例) 828例(68例) 294例(5例)
リオデジャネイロ州 25例(1例) 3例(1例) 20例 2例
サンパウロ州 95例(10例) 5例(4例) 44例(1例) 46例(5例)
○南部
サンタ・カタリーナ州 8例(1例) 0例 6例(1例) 2例
パラナ州 11例 0例 9例 2例
リオグランデ・ド・スル州州 11例 0例 4例 7例
※()内は死亡例数
最も多くの感染者が報告されているミナス・ジェライス州では、同州知事が1月13日付けで同州の4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市及びテオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しています。
(3)2月1日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、ブラジルに渡航する米国人に対して、「高度の注意(enhanced precautions)」を呼びかける渡航情報(3段階の中間レベル)を発出し、生後9か月以上の流行地域への渡航者は黄熱ワクチンを接種すべきとしています。(参考)
米国疾病予防管理センター(CDC)(英文)
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices
2 黄熱について
(1) 感染経路
黄熱は、黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ等)に刺されることでかかる全身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。
(2) 症状
通常3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症になり、黄疸、出血傾向を来たし、重症になった患者の致死率は20~50%に達すると言われています。発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症と言えます。
(3) 治療方法
特別な治療法はなく、対処療法が行われます。
(4) 予防
黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生免疫を獲得することができると言われており、WHOの勧告に基づき2016年7月11日以降、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間は、これまでの10年から生涯有効に変更されています。イエローカードは接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。なお、現在ブラジル政府は入国時にイエローカードの提示を求めていませんが、手続きが変更される場合もありますので、詳細は現地在外公館に確認し、最新の情報を入手してください。
また、黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから、現地では、長袖・長ズボンを着用し、定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺されないための対策を講じてください。
黄熱については、以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせてご参照ください。
(参考)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C063.html
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