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[NEWS]ブラジルにおける黄熱の流行(ブラジルに渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンを接種し、蚊に刺されないよう注意してください。)(外務省 海外安全ホームページ)
2017年02月03日
【ポイント】
●世界保健機関(WHO)は、エスピリト・サント州(都市部を除く)、バイーア州の南部及びリオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)を新たに黄熱のリスク地域に追加し、注意を促しています。
●米国(CDC)は、「高度の注意」を呼びかける渡航情報を発出しています。
●今年に入り、ブラジル国内で黄熱が流行しています。感染例が最も多いミナス・ジェライス州は、1月13日付けで同州の4つの市に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出し、注意を呼びかけています。
●黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。ブラジルに渡航・滞在を予定している方は、黄熱ワクチンを接種し、現地に滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。
1 ブラジルにおける黄熱の発生状況
(1)ブラジル保健省の発表によれば、2016年12月1日から2017年1月27日までに、ブラジル国内で555例の黄熱の感染疑い例(うち確定87例、調査中442例、黄熱ではないことが確定26例)が報告されています。このうち、死亡例は107例(確定例から42例、調査中から65例)となっており、確定例での致死率は約50%(87例のうち42例)となっています。
(2)感染者(確定及び疑い例を含む)の発生地域は、南東部の3地域(ミナス・ジェライス州、エスピリト・サント州、サンパウロ州)、中西部の2地域(ゴイアス州、マット・グロッソ・ド・スル州)、北東部の1地域(バイーア州)の計6地域となっています。このうち、ミナス・ジェライス州で最も多くの感染者が報告されており、全体の報告例(555例)のうち、504例(黄熱ではないことが確定19例)が同州での発生となっています。また、全体の死亡例(107例)のうち、100例が同州で報道されています。同州知事は1月13日付けで同州の4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市及びテオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しています。
(3)今回のブラジルでの流行を受け、世界保健機関(WHO)は同国の黄熱リスク評価を見直し、これまで黄熱のリスク地域に含まれていなかったエスピリト・サント州(都市部を除く)、バイーア州の南部及びリオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)を新たに黄熱のリスク地域に追加し、注意を促しています。
(参考)WHOによる黄熱リスク地域:http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-risk-map-brazil.png?ua=1
(4)2月1日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、ブラジルに渡航する米国人に対して、「高度の注意(enhanced precautions)」を呼びかける渡航情報(3段階の中間レベル)を発出し、生後9か月以上の渡航者は黄熱ワクチンを接種すべきとしています。また、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期限が生涯有効に変更されたことを踏まえ、既に接種済みの場合は追加の接種を求めるものではないとしつつ、現在の流行状況を踏まえ、前回の接種から10年以上が経過しており、流行地域への渡航を予定している場合には追加の接種を検討するよう推奨しています。
(参考)
米国疾病予防管理センター(CDC)(英文)
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices
2 黄熱について
(1) 感染経路
黄熱は、黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ)に刺されることでかかる全身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。
(2) 症状
通常3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症になり、黄疸、出血傾向を来たし、重症になった患者の致死率は20~50%に達すると言われています。発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症と言えます。
(3) 治療方法
特別な治療法はなく、対処療法が行われます。
(4) 予防
黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生免疫を獲得することができます。黄熱予防接種証明書(イエローカード)は、接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。なお、現在ブラジル政府は入国時にイエローカードの提示を求めていませんが、手続きが変更される場合もありますので、詳細は現地在外公館に確認し、最新の情報を入手してください。
また、黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから、現地では、長袖・長ズボンを着用し、定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺されないための対策を講じてください。
黄熱については、以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせてご参照ください。
(参考)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
3 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C012.html
●世界保健機関(WHO)は、エスピリト・サント州(都市部を除く)、バイーア州の南部及びリオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)を新たに黄熱のリスク地域に追加し、注意を促しています。
●米国(CDC)は、「高度の注意」を呼びかける渡航情報を発出しています。
●今年に入り、ブラジル国内で黄熱が流行しています。感染例が最も多いミナス・ジェライス州は、1月13日付けで同州の4つの市に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出し、注意を呼びかけています。
●黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。ブラジルに渡航・滞在を予定している方は、黄熱ワクチンを接種し、現地に滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。
1 ブラジルにおける黄熱の発生状況
(1)ブラジル保健省の発表によれば、2016年12月1日から2017年1月27日までに、ブラジル国内で555例の黄熱の感染疑い例(うち確定87例、調査中442例、黄熱ではないことが確定26例)が報告されています。このうち、死亡例は107例(確定例から42例、調査中から65例)となっており、確定例での致死率は約50%(87例のうち42例)となっています。
(2)感染者(確定及び疑い例を含む)の発生地域は、南東部の3地域(ミナス・ジェライス州、エスピリト・サント州、サンパウロ州)、中西部の2地域(ゴイアス州、マット・グロッソ・ド・スル州)、北東部の1地域(バイーア州)の計6地域となっています。このうち、ミナス・ジェライス州で最も多くの感染者が報告されており、全体の報告例(555例)のうち、504例(黄熱ではないことが確定19例)が同州での発生となっています。また、全体の死亡例(107例)のうち、100例が同州で報道されています。同州知事は1月13日付けで同州の4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市及びテオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しています。
(3)今回のブラジルでの流行を受け、世界保健機関(WHO)は同国の黄熱リスク評価を見直し、これまで黄熱のリスク地域に含まれていなかったエスピリト・サント州(都市部を除く)、バイーア州の南部及びリオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)を新たに黄熱のリスク地域に追加し、注意を促しています。
(参考)WHOによる黄熱リスク地域:http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-risk-map-brazil.png?ua=1
(4)2月1日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、ブラジルに渡航する米国人に対して、「高度の注意(enhanced precautions)」を呼びかける渡航情報(3段階の中間レベル)を発出し、生後9か月以上の渡航者は黄熱ワクチンを接種すべきとしています。また、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期限が生涯有効に変更されたことを踏まえ、既に接種済みの場合は追加の接種を求めるものではないとしつつ、現在の流行状況を踏まえ、前回の接種から10年以上が経過しており、流行地域への渡航を予定している場合には追加の接種を検討するよう推奨しています。
(参考)
米国疾病予防管理センター(CDC)(英文)
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices
2 黄熱について
(1) 感染経路
黄熱は、黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ)に刺されることでかかる全身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。
(2) 症状
通常3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症になり、黄疸、出血傾向を来たし、重症になった患者の致死率は20~50%に達すると言われています。発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症と言えます。
(3) 治療方法
特別な治療法はなく、対処療法が行われます。
(4) 予防
黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生免疫を獲得することができます。黄熱予防接種証明書(イエローカード)は、接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。なお、現在ブラジル政府は入国時にイエローカードの提示を求めていませんが、手続きが変更される場合もありますので、詳細は現地在外公館に確認し、最新の情報を入手してください。
また、黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから、現地では、長袖・長ズボンを着用し、定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺されないための対策を講じてください。
黄熱については、以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせてご参照ください。
(参考)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
3 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C012.html
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