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[NEWS]米国・フロリダ州におけるジカウイルス感染症に関する注意喚起(妊娠中又は妊娠予定の方は可能な限り渡航をお控えください。)(外務省 海外安全ホームページ)
2016年12月06日
【ポイント】
●マイアミ市内北部(リトルリバー地区)の1平方マイルの地域(NW 79th Street, NW 63rd Street, NW 10th Avenue, N. Miami Avenueで囲まれる地域)が、ジカウイルス感染症の感染地域の指定から解除されました。 ●米疾病管理予防センター(CDC)は、妊娠中の女性に対して、感染指定地域に渡航しないよう呼びかけするとともに、指定地域以外でも、マイアミ・デード郡内ではリスクがあり得るとして、妊娠中の女性は渡航の延期を検討するよう呼びかけています。
1 マイアミ市内北部(リトルリバー地区)における感染地域指定の一部解除
(1)12月2日、スコット・フロリダ州知事は、マイアミ市内北部(リトルリバー地区)の1平方マイルの地域(NW 79th Street, NW 63rd Street, NW 10th Avenue, N. Miami Avenueで囲まれる地域)において、過去45日間以上新たなジカウイルスの域内感染が確認されなかったとして、同地域をジカウイルス感染症の感染地域の指定から解除したことを発表しました。
これにより、フロリダ州マイアミ・デード郡内の感染地域は、マイアミビーチ市内南部の1.5平方マイルの地域(8th Street~28th Street))のみとなりました。
州保健局の発表によれば、フロリダ州全体では、12月2日までに244例(このうちマイアミビーチ市内の感染地域で75例)の国内感染例が確認されているとのことです。発生区域の地図等、最新情報は在マイアミ日本国総領事館のホームページ( http://www.miami.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )をご参照ください。また、フロリダ州保健局のホームページ( http://www.floridahealth.gov/index.html )(英文)では、感染者の発生状況が毎日更新されています。
(2)米疾病管理予防センター(CDC)は、妊娠中の女性は、感染指定地域に渡航しないよう呼びかけするとともに、指定地域以外でも、マイアミ・デード郡内では妊娠中の女性にリスクがあり得るとして、妊娠中の女性に同郡全域への渡航の延期を検討するようアドバイスを行っています。
○米疾病管理予防センターのホームページ( http://www.cdc.gov/zika/intheus/florida-update.html )(英文)
(3)ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかし、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。ついては、フロリダ州への渡航・滞在を予定している方、既に現地に滞在されている方は、在マイアミ総領事館から最新情報を入手するとともに、以下2を参考に、蚊に刺されないための対策を行ってください。
(4)なお、中南米、アジア・太平洋等を中心にジカウイルス感染症が発生しており、感染症広域情報( http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#widearea )が発出されていますので、あわせてご参照ください。
2 ジカウイルス感染症について
(1)感染経路
ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。また、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。
流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるとともに、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず最低6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようにしてください。流行地域から帰国した女性は、最低6か月は妊娠を控えるようにしてください。性行為による感染は、男性から女性パートナーのみならず、女性から男性パートナーへの感染例も報告されています。
(2)症状
ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~12日であり、主に2~7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状を呈しますが、一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
(3)治療方法
現在、ジカウイルス感染症には有効やワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。ジカウイルス感染症が流行している地域で蚊に刺された後に発熱が続く、発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関を受診してください。
(4)予防
ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。流行地域への旅行を予定されている方は、次の点に十分注意の上、感染予防に努めてください。また、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行ってください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やイカリジン等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量や使用上の注意を守って適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウイルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
3 日本帰国時及び帰国後の対応(日本国内の検疫について)
すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではありませんが、心配な方や発熱等の症状のある方は、帰国時に空港の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
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引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2016T235.html#ad-image-0
●マイアミ市内北部(リトルリバー地区)の1平方マイルの地域(NW 79th Street, NW 63rd Street, NW 10th Avenue, N. Miami Avenueで囲まれる地域)が、ジカウイルス感染症の感染地域の指定から解除されました。 ●米疾病管理予防センター(CDC)は、妊娠中の女性に対して、感染指定地域に渡航しないよう呼びかけするとともに、指定地域以外でも、マイアミ・デード郡内ではリスクがあり得るとして、妊娠中の女性は渡航の延期を検討するよう呼びかけています。
1 マイアミ市内北部(リトルリバー地区)における感染地域指定の一部解除
(1)12月2日、スコット・フロリダ州知事は、マイアミ市内北部(リトルリバー地区)の1平方マイルの地域(NW 79th Street, NW 63rd Street, NW 10th Avenue, N. Miami Avenueで囲まれる地域)において、過去45日間以上新たなジカウイルスの域内感染が確認されなかったとして、同地域をジカウイルス感染症の感染地域の指定から解除したことを発表しました。
これにより、フロリダ州マイアミ・デード郡内の感染地域は、マイアミビーチ市内南部の1.5平方マイルの地域(8th Street~28th Street))のみとなりました。
州保健局の発表によれば、フロリダ州全体では、12月2日までに244例(このうちマイアミビーチ市内の感染地域で75例)の国内感染例が確認されているとのことです。発生区域の地図等、最新情報は在マイアミ日本国総領事館のホームページ( http://www.miami.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )をご参照ください。また、フロリダ州保健局のホームページ( http://www.floridahealth.gov/index.html )(英文)では、感染者の発生状況が毎日更新されています。
(2)米疾病管理予防センター(CDC)は、妊娠中の女性は、感染指定地域に渡航しないよう呼びかけするとともに、指定地域以外でも、マイアミ・デード郡内では妊娠中の女性にリスクがあり得るとして、妊娠中の女性に同郡全域への渡航の延期を検討するようアドバイスを行っています。
○米疾病管理予防センターのホームページ( http://www.cdc.gov/zika/intheus/florida-update.html )(英文)
(3)ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかし、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。ついては、フロリダ州への渡航・滞在を予定している方、既に現地に滞在されている方は、在マイアミ総領事館から最新情報を入手するとともに、以下2を参考に、蚊に刺されないための対策を行ってください。
(4)なお、中南米、アジア・太平洋等を中心にジカウイルス感染症が発生しており、感染症広域情報( http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#widearea )が発出されていますので、あわせてご参照ください。
2 ジカウイルス感染症について
(1)感染経路
ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。また、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。
流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるとともに、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず最低6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようにしてください。流行地域から帰国した女性は、最低6か月は妊娠を控えるようにしてください。性行為による感染は、男性から女性パートナーのみならず、女性から男性パートナーへの感染例も報告されています。
(2)症状
ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~12日であり、主に2~7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状を呈しますが、一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
(3)治療方法
現在、ジカウイルス感染症には有効やワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。ジカウイルス感染症が流行している地域で蚊に刺された後に発熱が続く、発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関を受診してください。
(4)予防
ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。流行地域への旅行を予定されている方は、次の点に十分注意の上、感染予防に努めてください。また、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行ってください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やイカリジン等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量や使用上の注意を守って適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウイルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
3 日本帰国時及び帰国後の対応(日本国内の検疫について)
すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではありませんが、心配な方や発熱等の症状のある方は、帰国時に空港の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
続きを読む
引用元:外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2016T235.html#ad-image-0
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